若林直樹のトラベルフォトギャラリー

木更津の桜(千葉県)

 東京の桜が満開となった日に千葉を散策してきた。千葉県でも北の方はまだ五分咲きとこれからの様子だが、今回撮影した木更津は比較的満開に近い木が多い。市内の桜の名所を何か所か見てまわり、太田山公園の桜が満開近く見事だった。小さな山の頂にタワーがあり、上から桜を観賞するというあまりない景色を楽しめた。

 このタワーは「きみさらずタワー」といい、木更津市にまつわる伝説にちなんだ建築物で、塔の先端に日本武尊(やまとたけるのみこと)と弟橘媛(おとたちばなひめ)の銅像が向かい合って立っている。この2人の悲恋伝説から、太田山公園は「恋の森」とも呼ばれている。敷地には博物館や、江戸時代中期の建物で木更津市の重要文化財となっている「安西家の住宅」がある。

 このあとは、今回の楽しみの1つであった海鮮料理を食べに行く予定であったが、諸事情で帰りに東京湾アクアラインの「海ほたる」で食べて帰ってきた。行きは高速道路で東金方面から、帰りは木更津からアクアラインで東京に帰るルートだ。他県から木更津市を訪れるならば、東京湾アクアラインを使えば早くてよい。バスでも行くことができるので、調べてみるとよいだろう。

 写真は太田山公園、矢部川、小櫃堰公園だ。東京の桜はピークを過ぎたが、桜前線は5月の連休にかけて北上する。最近は桜の状態が分かるスマホアプリがあるので、簡単に調べることができて便利になった。それら大いに活用して桜を追いかけてみるのも楽しい

 木更津市の桜も、この記事が出るころは満開になるだろう。美味しい物を食べ、ついでに桜観賞などいかがだろうか。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://kaido.sub.jp/