地元誌編集長の「ハワイ現地発」
【ハワイ現地発】パンケーキ天国ハワイで食べ歩き。今、食べるならこの3店
2026年8月31日 12:00
わが家のご近所さんが、日本へ引っ越すことになった。奥さんは日本人でご主人はハワイ生まれの日系人だが、日本に長く暮らした経験もあり、日本語は日本人レベル。見た目も振る舞いも日本人なので、私はついこの人がアメリカ人であることを忘れて接してきた。
彼らにとって念願の日本移住だが、いよいよハワイを離れるときに彼が言ったのが、「やっぱりパンケーキとかステーキが恋しくなるな」。「おぉやはりローカルボーイだった」とちょっと安心する私。
そんなパンケーキ、実はハワイのイメージが強いけれど、アメリカ全土で朝食の定番ということをご存じだろうか。ただ、本土とハワイとでは、その楽しみ方が少し違う。アメリカ本土では、卵やベーコンと並ぶ「朝食」としての位置づけが強く、甘い味付けといえばメープルシロップとバターぐらいのシンプルさ。
一方ここハワイでは、マカダミアナッツソースやココナッツシロップ、バナナなどのトロピカルフルーツをトッピングするなど、よりハワイらしいフレーバーが加わる。ご近所さんの彼も「日本のエッグスンシングス、行ったことある?」と聞いてきたので、ハワイならではのタイプが好きなのだろう。
という話をしていたら、すっかりパンケーキを食べたくなってしまったので、今回はワイキキのパンケーキを紹介したい。期間限定のポップアップ喫茶店で食べられるスフレ系(大行列!)、1か月半前にワイキキに新店舗が登場したローカルレストランの昔ながらのハワイ系、そして真っ黒なインパクト系。どれもオススメの3店だ。
行列必至のスフレパンケーキ「タカギコーヒー」
ワイキキのうどん屋さんのなかに、期間限定で8月にオープンした喫茶店「タカギコーヒー」。場所はロイヤル・ハワイアン・センター3階の「つるとんたん」内。日本ではシグネチャーのスフレパンケーキとオリジナルブレンドコーヒーで人気を集めるコーヒーショップだという。
オープン当日、メディア招待を受けて行ってみたところ、丁寧に作られたスフレパンケーキ(2枚重ね17ドル、4枚重ね22ドル)に大満足。数日後に早速ローカルの友人を連れて再訪したら、彼女もすっかり気に入ってくれた。
看板メニューは、一口目に幸せが押し寄せるふわふわのスフレパンケーキ。注文ごとに1枚ずつ焼き上げている。なめらかな口当たりのオリジナルブレンドコーヒーとの相性も抜群だった。定番人気のイチゴ・さわかやなマンゴー・和の味わいの抹茶はどれも上にアイスクリームがトッピング。ベーコンエッグという惣菜タイプのスフレパンケーキもあった。
このほか、ハワイで見かけることがほぼないパフェ、オムライス、和牛ハンバーグ、日本の食パンを使用したカツサンドなど、日本ならではの喫茶店文化を五感で満喫できるメニューが揃う。ハワイで日本の洋食を食べられる店は稀少なこともあり、日本式のハンバーグやオムライスにローカルたちも興味津々の様子だった。
オープン当初は10時から、毎日先着60名限定で営業。10時ぴったりに行っても45分待ちという人気ぶりだった。その後、土曜と日曜のみ9時開店に変更された。詳細はインスタグラム(@takagi_coffee_hawaii)で確認できる。
ローカルに根差して76年、昔ながらの味「リリハベーカリー」
発祥は1950年。ワイキキから少し離れた静かなローカルエリア、リリハ通りにあるその名も「リリハベーカリー」。地域の人たちが家族で食事をしたり、スイーツを買いに行ったり、長く親しまれてきたダイナーだ。
待望のワイキキ店がインターナショナルマーケットプレイスに登場したのが5年前。さらに今年7月、ワイキキ内にもう1店舗がオープンした。場所はワイキキビーチウォークの2階で、ここが意外な穴場。2階なので人通りが少なく、ワイキキなのにのんびりした雰囲気に包まれていて、こちらの店の方が落ち着ける。
ここのパンケーキは、昔ながらのハワイのパンケーキ。というより、メニューには「ホットケーキ」と書いてある(15.95ドル~)。少しふわっと、そしてしっとり。ハワイを感じさせてくれる、一番ホッとする味だ。ロコモコ(22.95ドル)やサイミン(18.95ドル)など、ハワイのソウルフードともいえるメニューが揃うこの店がワイキキにあるのはうれしい限り。ちなみにアルグラ(ルッコラ)サラダ with グリルドサーモン(24.95ドル)もコアなファンが多い。私は2人で行く際にはパンケーキとサラダをシェアしている。
帰りには、店内のベーカリーエリアに立ち寄るのを忘れずに。ショーケースに並ぶペイストリーやシグネチャースイーツのココパフをお持ち帰りにするのがお決まりだから……!
一捻り効かせたパンケーキ体験なら「バサルト」
思わず二度見してしまう真っ黒のパンケーキを食べられるのは、ワイキキのクヒオ通りにある「デュークス・レーン・マーケット&イータリー」内のレストラン「バサルト」。
オープン以来の名物であるチャコール・バターミルク・パンケーキは、ココナツの殻の炭を練り込んで真っ黒な生地を作るという。ホイップクリームも同じくチャコール入りでグレー色。そこにかかる真っ赤なソースは、グァバ・ストロベリーソース。
どんな味かというと、強い見た目とは裏腹に優しい味わい。食感はややもっちりしていて軽い。甘さ控えめで、満腹でもペロリといけてしまう。なお、「炭」の味は感じない。
ここは食事のメニューもユニークでクオリティが高い。ハワイの著名店で腕を振ってきたエグゼクティブシェフ、ランス・コサカ氏が手がける料理は個性派揃い。ビーフハンバーグではなくポークハッシュを使ったロコモコ(22ドル)や、アヒ(マグロ)のトッピングとハワイ産トマト、韓国海苔を合わせたアボカドトースト(18ドル)など、「一般的なハワイっぽさ」ではなく、「移民の島」であるハワイらしい料理を楽しめる。
同じ「パンケーキ」でも、作られる場所や作り手の想いによって、表情が変わる。次のハワイではワイキキ・パンケーキ巡りをしてみてはどうだろう。食事メニューも一緒に注文すれば、飽きることなく食べ比べができるはず。








































