ハワイ現地発

【ハワイ現地発】お土産はやっぱりメイドインハワイ! ばらまきを含め5店を厳選

 年々勢いを増している「メイド・イン・ハワイフェスティバル」。今年は第30回を迎え、700店舗が出店して8月23日~25日の3日間開催された。

 初日は10時の会場のために朝5時半から並ぶ人もいた。入場客の多くはローカル。地元を応援したい気持ちと、純粋に地元のものが大好きというハワイの文化なのだと思う。行ってみると「やっぱりこれはいい!」と再認識できるものばかりで、今回は自分用と土産に最適で、イベント会場以外でも購入できるオススメ5点を選んでみた。

スイート・ブラウン・ハワイ・キャラメル(Sweet Brown Hawaii Caramel)

初めてなら数種類の味が入ったアソートボックスがお勧め。お気に入りはコナコーヒーと最新フレーバーのココナツ

 キャラメルは、大人になってほとんど食べることがなかったのだが、ハワイの恵みを詰め込んだこの味を知ってしまってからは機会あるごとに買うようになった。

表面にココナツがふんわりのっていてハワイの風を感じさせる新登場フレーバー

 シェフのスティーブさんとルイコさん夫婦が作るキャラメルは、ハワイの塩、パイナップル、マカダミアナッツ、コナコーヒーなどの素材を使った豊富なフレーバーが揃う(各8ドル)。香料、着色料など一切加えず無添加で仕上げている。

ローカルアーティストがデザインしたパッケージも楽しい
ブースに行くと遊び心満載で楽しい気持ちにさせてくれる

 口の中に入れるとやわらかく甘さとハワイの恵みが広がるこのキャラメルは、3時のおやつにも最適で、仕事中にコーヒーを淹れて一粒をゆっくり味わっている。体に優しいスイーツなので、ちょっとしたお礼やお土産に、いろいろな人へ渡している。

スティーブさんとルイコさんはおしどり夫婦。2人のファンも多い

 素材選びから、キャラメル一粒ずつのラッピング、箱詰めまでを2人が手作業で行なっているので大量生産はできないという。店舗はないが、ワイキキやアラモアナで行なわれる定期的なイベントや、一部のスーパーマーケット、カフェなどで入手でき、日本への発送もしている。詳細はWebサイトやインスタ(@SweetBrownHawaii)で確認しよう。

ダイヤモンドベーカリー(Diamond Bakery)

イベント開場ではひときわ目立つブースだった

 1921年創業で100年余りの歴史を持つハワイの店。「子供のころから食べていた」とか「おばあちゃんが好きだった」などと何世代にもわたって愛されてきた。素朴でリーズナブルな商品として知られている。

定価よりかなり値引きしたスペシャル価格に!

 昔はクラッカーやクリームを挟んだクッキーが主流だったが、今はサクッと軽いショートブレッドもさまざまなフレーバーが登場し、これが大好評となっている(1箱4.99ドル)。マカダミアナッツ入りとプレーンがあって、バラマキ土産にまとめ買いする人も多い。今回のイベントでは2箱7ドルで売っていた。一口サイズのクッキーの小袋は1袋1.39ドルからあり、チョイスが多いのもうれしい。

ウベ、グアバマカダミアナッツ、コナコーヒーマカダミアナッツ味
ハワイらしい味をリーズナブルに満喫できるショートブレッドクッキー

 ドン・キホーテなどの主要スーパーマーケットで購入できるが、カリヒ地区に工場併設のショップがあり(営業時間は日中4時間のみ)、ここではバラエティ豊かなクッキーが集結していてセール品も置かれている。

ダウンタウン・ジェネラルストア(Downtown General Store)

小麦粉袋を再利用して作るフラワーサックタオル
サッと布に包んでくれたのがうれしかった

 イベント会場でばったり出会った知人と「何を買った?」と話していた際に教えてもらったのが、ここのキッチンタオルだった。フラワーサックタオルといい、かつて小麦粉を入れていた袋を再利用したものだという。ハワイ島のサトウキビ畑で生まれ育ったペニーさんとレスさん夫婦が1980年に立ち上げて、デザインもプリントも縫製も家族で行なっているのだとか。

ウクレレ、モンステラ、ハワイアンキルト柄を選んだ
キッチンにかけるとこんな感じに

 柔らかくて、肌触りが抜群によく、吸収力が高くて通常のキッチンタオルよりも速く乾き、食器やガラス製品がピカピカになるのだとか。「キッチンでの作業が楽しくなるの」なんて聞いたら買わないわけにはいかないと思った。今から使うのが楽しみで、帰国土産にも買ってみた。1枚9ドルだったが通常は10ドルくらいで販売している。

会場ではさまざまな柄が飾られていた
ペニーさんが手作業で作っている

 店舗は持っていないが、アラモアナのフードランドファームズやカハラモールのコンプリートキッチンなどで購入できる。

イヴィ・ネイルズ(Iwi Nails)

大混雑していたネイルシールのブース

 今回出会ったもう一つはネイルアイテム。ハワイらしいデザインを施したネイルのシールで、「ペタッと爪に貼ってUVLEDライトを60秒間当てるだけで3~4週間もつ」という。はがすのも簡単なのだとか。

自らデザインしたり、コラボレーションして作ったりするというデザイナーさん
ケースのなかにはネイルシール10枚とネイルをケアするアイテムが一式入っている

「ハワイからいろんなインスピレーションを受けるの!」とデザイナーさん自らが熱く語ってくれた。ローカルデザイナーによるネイルを、時間的にも料金的にも手軽に楽しめるのはナイスなアイデアだと思う。定価は20ドルからで、イベント会場では15ドルだった。UVLEDライトは12ドルで販売していたが、日本の3COINSで330円で売っているものでまったく問題ない。ワードビレッジにある「Na Mea Hawaii」などで販売している。

クリス・ゴトウ(Kris Goto)

イベントでは貴重な原画も売っていて「ぜひ比べてみてください!」とクリスさん

 最後は、ハワイで(日本でも)人気のローカルアーティスト、クリス・ゴトウさんの作品。鹿児島で生まれ、香港やニュージーランドで育ち、2006年からハワイを拠点にしている彼女は、もともとは漫画家を目指していた方。独特の感性とタッチでハワイの自然や文化を描く作品は、ハワイではホテルや街のいたるところで飾られている。

アーティストのクリスさん本人が新作の説明をしてくれた

 気さくな人柄でいつもいろいろな話をしてくれるのだが、昨年はマウイの火事の直後に涙ながらにマウイへの深い愛を表現した絵を、寄付するために描いていたのが印象的だった。今年はこのイベントのために「ハワイの愛に包まれて気持ちがホクホクになった人の絵を描いてみました」と「LOVED」とタイトルをつけた絵(30ドル~)を紹介してくれた。

小さな美術館のように楽しめる

「大き過ぎず、小さ過ぎない中間のサイズも作ってみたら結構好評だった」と、これまでになかったサイズも登場していた。

マウイへの気持ちを描いた絵とスパムむすびのパレオ

 個人的に日々の生活で欠かせないのが彼女のパレオ(38ドル)。スパムむすびのデザインが楽しく、ビーチで敷けば砂がパラパラっと落ちてくれるし、洗濯して乾燥機で乾かせばふわふわに柔らかくなるのでソファカバーとしても使ったりする。あまりにヘビーローテーションしているのでもう1枚買い足した。

 ホノルル美術館やワイキキのアートショップで買えるが、詳細はWebサイトでチェックを。

 おそらく来年も開催されるであろう「メイド・イン・ハワイ・フェスティバル」。これほどハワイのローカルベンダーが一堂に会する機会はほかになく、アーティストや生産者たちと直接会話をしたり、試食をしたりしながら、買い物を楽しむことができる。イベント期間限定のセール価格もあるので、入場料8ドルで行く価値は大いにあると思う。

大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。