ハワイ現地発
【ハワイ現地発】ハワイで買うならこのチョコレート、老舗から最新まで
2024年2月19日 12:00
ここハワイもアメリカなので日本とは逆で、バレンタインデーは男性から女性にチョコレートや花束を贈ったり、ディナーに誘ったりする。知人男性も1か月も前から「ワイフのためにディナーの予約を忘れないようにしなくては」と意気込んでいた。
最近のハワイではオリジナリティあふれるチョコレートショップが増えていて、どれもクオリティが高い。特別な日にはもちろん、お土産とやギフトにもオススメのチョコレートを選んでみた。
Fusion Cafe+Wine
2023年12月に、グルメタウンのカイムキにオープンした「Fusion Cafe+Wine」。コーヒーとワイン、シャンパンを楽しむユニークな店。この店のことは改めて紹介したいが、ここのチョコレートがインパクトがあって楽しい。
ハワイのショコラティエが手作りするこのチョコレートのフレーバーは、ハワイの柑橘フルーツであるカラマンシーや、ダークチョコレートユズヘーゼルナッツ、ライチローズ、ミルクチョコレートラベンダーレモン、抹茶、ミルクストロベリー、ミルクチョコレートコーヒーなどがあり、見た目が実にカラフル。バレンタインデーに向けてハート形もある。ベルギーのチョコレートと組み合わせたフルーツなどの素材の味を満喫できる。まだあまり知られていないハワイからのギフトになるはずだ。8個入りボックスは$24、12個入りは$36。
KOHO(コホ)
マカダミアナッツチョコレートの老舗ブランド「ハワイアンホースト」グループが立ち上げた高級チョコレートブランド「KOHO」。アウトリガーホテル・ワイキキビーチ1階に2023年1月に店舗を移転オープンさせた。
ボンボンショコラという、丸みを帯びた艶やかなチョコレートが、店内のショーケースに並べられ、宝石のように輝いている。徹底してハワイ産にこだわり、オアフ島産のカカオ豆のほか、ハワイ島産のハチミツ、モロカイ島産のシーソルトなどを使用して、一つ一つ丁寧に手作業で作られている。
パイナップルラム、グアバ、ココナツ、リリコイキャラメル、マンゴージンジャーキャラメル、コナコーヒーなどなど、とにかくフレーバーが豊富で季節限定もある。大きな一粒は食べ応え十分で、ハワイの恵みがジューシーに口いっぱいに広がる。一度食べるとファンになるだろう。12個入りボックスは$34。
マウイ・クイア・エステート
マウイ島のラハイナにあるカカオ農園で、カカオの栽培から製造、販売までを同じ敷地内で行なうチョコレートブランド。海から少し離れた山のなかに位置し、2023年8月の火災による焼失はなんとか免れた。とはいっても、カカオの木々をはじめとして大きな被害を受けたという。そんな木々が小さなカカオの実をつけ始めたといううれしいニュースもこの冬に舞い込んできた。
以前はカカオファームツアーを実施していたが、今はチョコレート工場見学を楽しめる。カカオからチョコレートが作られていく過程を見て学び、サンプルを試食できるうえ、$25のギフトカード付き。
フルーツのような味わいのハワイ独特のカカオを感じるダーク・ダークミルク・ミルクのほか、風味豊かなカプチーノの各種が揃う。18個入り缶で$32。
この農園は、以前からサステナブルを意識していて、太陽光発電などにより100%再生可能なエネルギーで農園と工場をまかなったり、自然を活かした森林農法であるアグロフォレストリーを実践してきた。マウイの土地とともに発展してきた農園を応援の気持ちも込めてぜひ再訪したいと思っている。チョコレートはオンラインで購入できる。海外発送も可能というが、送料などは確認を。
シーズ・キャンディーズ
最後は……、ハワイでは「義理チョコ」という概念はないが、何かに添えたり、サッと渡したりするのにイチ押しなのが、1921年創業のアメリカの老舗チョコレートブランド「シーズ・キャンディーズ」のチョコレート・コーヒービーンズ($5)。シンプルでありながらなんだかカッコいいこの缶をバッグに入れて持ち歩くだけでちょっと心が躍る。バラマキ土産にも最適だと思う。
アメリカのコーヒーブランド「ピーツコーヒー」の豆に、シーズのシグネチャーであるダークチョコレートをコーティングしているのだが、上質なチョコレートとほろ苦いコーヒー豆はベストマッチ。こうしてこの説明を書いている間にも一粒、そしてまた一粒といけてしまう。