ご当地土産セレクション
大阪土産の「岩おこし」と「たこパティエ」
2022年10月28日 12:30
今回紹介するご当地土産は、大阪で見つけた定番&新定番です。大阪といえば、たこ焼きに串カツ、お好み焼きと、たくさんの名物が味わえる“食い倒れの街”。新幹線に乗る前に買える「551蓬莱」の豚まんや、「りくろーおじさん」のチーズケーキも人気ですが、日持ちがよく職場や友人にも配りやすい“ばらまき土産”はいかがでしょう。
あみだ池大黒の「岩おこし」
おこしとは、米や粟などを熱して干したあと、溶かした砂糖や水飴に混ぜ、型に入れて乾燥させた干菓子のこと。その歴史は紀元前5世紀〜794年までに遡り、日本で最も古いお菓子ともいわれています。
大阪市西区に本店を置く「あみだ池大黒」は、創業1805(文化2)年の老舗で、大阪名物の1つとして有名な「岩おこし」などのお菓子を製造・販売しています。
きりっとした生姜の辛さと黒砂糖の深みある甘さが絶妙な岩おこし。寒い冬に飲んだ「生姜湯」を思い起こさせる、どこか懐かしく、身体に染みるような味わいがします。一枚岩の如く堅い食感のお菓子ですが、裏面を返すとうっすら3本の線が入っているので、手で割るのは意外と簡単です。
瓢月堂「たこパティエ」
土産店で一際目を引くのが、なんとも大阪らしい「たこパティエ」。キャッチコピーは「パティシエが作る、本格たこやきスイーツ」というだけあって、見た目の雰囲気だけでなく、味もたこ焼きのそれ。
手掛けるのは1936年に創業した八尾市の製菓「瓢月堂」です。食べやすいスティック状のパイ生地に、ソース、マヨネーズ、北海道産タコ100%使用のたこ粉、青のり、鰹節といったトッピングをのせ、大阪名物の味を忠実に再現。さらに、隠し味のクルミやざらめのキャラメリゼといった工夫もあり、菓子職人のこだわりが感じられます。
口に入れた瞬間はたこ焼きそのものなのに、洋風で品のある甘さがあとに残る、摩訶不思議な美味しさ。楽しい大阪旅行の土産には、ぴったりの商品かもしれません。