ボーカリスト琴音の音楽旅
茨城県花貫渓谷は最高の紅葉スポット! キャンプ場でBBQ、温泉で冬直前の秋を満喫
2022年11月26日 08:00
クルマを買って初めての秋。紅葉狩りが好きな私ですが、都内から渓谷や山など自然があるところに紅葉を見に行こうとすると、公共交通機関のみで行けるところは限られていました。
クルマを買ったのは自然の多いところに行くのに便利だから、というのも理由の1つです。というわけで、今回は秋の風物詩、紅葉を見に1人でふらりと茨城県高萩市花貫渓谷まで行ってきました。
ランチはけやき台キャンプ場にてBBQ
花貫渓谷近辺でランチできるところをネットで検索しましたが、花貫渓谷近辺だととあまり飲食店がない様子……。私が行ったのは平日だったこともあり、ランチ営業をやっていない可能性もありました。
最近、ロゴスの1人用BBQグリル「グリルアタッシュmini」を購入したので、せっかくならキャンプ場でBBQランチもアリ!?と早速予約の電話を。今回は花貫渓谷近く、土岳にある「けやき台キャンプ場」にてデイキャンプで区画をGET。前日から家でBBQの仕込みと必要な道具を準備して、遠足前の子供のような気持ちで就寝しました。
けやき台キャンプ場は少し分かりにくい場所にありますが、予約時の電話で管理人さんが丁寧に説明してくださったので迷わずに到着することができました。到着して驚いたのが、なんとキャンプ場から海が見えるんです! 山頂近くにあるので、見晴らしもよく気分最高。
バーベキュー炉も併設されているので、大人数ならそちらを使うのがよさそうです。今回は1人なので、グリルアタッシュminiをセットしソロBBQスタート。今回、お肉はウインナーと自家製バジルペーストに漬けた鳥もも肉を持参。お野菜も事前にカットして、あとは焼くだけにしておいたのでスムーズにBBQを開始しました。
用意していたノンアルコールビールと、山から海を眺めて食べるお肉は絶品。控えめに言って最高、とはこのことかと思いながらノンアルビールを流し込みました。売店はなく、けやき台キャンプ場から商店やコンビニも少し距離があるので、飲み物や食べ物は事前にしっかり用意した方がよいでしょう。
BBQを堪能していたら、管理人さんが土岳山頂までの道に大きなけやきの木がある、と教えてくださったので食べ終わったあとに見に行ってきました。
「けやき太郎」と名付けられた大きなけやきは、同じけやきの木が立ち並ぶなかで別格のオーラを放っています。樹齢450年は下らないだろう、と言われているけやき太郎。その雄大さに圧倒されていたら、またすぐ近くに小さな池が。「Mr.ど~なっつ沼」と名付けられたその沼は確かにドーナツ状になっていて、ジブリ映画に出てきそうな雰囲気。その昔、猪がここで泥遊びをしていたそうです。
さらに山頂に向かっていくと、大きな石に割れ目が入り、くじらの顔のような石が出現。「くじら石」と名付けられ、山のなかに突如としてくじらが出てきたようです。しかし、こんな大きな石がよくもまぁこんな山のなかに……。けやき太郎といいくじら石といい、自然の雄大さには舌を巻いてしまいます。
土岳山頂に到着すると、この日は曇っていて富士山は見えませんでしたが、曇りならではの雲の作り出す表情がまるで絵画のよう。見晴らしもよく、登山の苦労をせずこんなによい景色を拝めるのは贅沢ですね。食後の腹ごなしによい運動になりました。
夜のライトアップも絶景! 花貫渓谷紅葉まつり
けやき台キャンプ場をあとにし、本命の花貫渓谷紅葉まつりへ。駐車場のそばに食べ物などの出店もたくさんあり、お祭りの雰囲気たっぷり。まずは乙女滝、不動滝を鑑賞して、紅葉と滝の風光明媚な景色を楽しみました。
そして、駐車場から汐見滝吊り橋まで歩いて約20分ほど。吊り橋から見る紅葉はまさに圧巻です。日本に生まれてきてよかったと思う瞬間でした。
そして、なんと日没後からはライトアップもあるんです。ライトアップは19時までだそうで、お仕事帰りの方でも夜に紅葉を楽しめるうれしいサービスですね。ライトアップが始まるまで、紅葉を楽しみつつ日没を待ちました。
いざライトアップが始まると、そこはまるで異空間。幻想的で幽玄な世界に、時間軸さえ忘れてしまいそうです。夕方からこのライトアップを見るためにたくさんの人が訪れていました。
ライトアップは今年は11月27日までですが、来年もまた絶対に来たいと思うほどの絶景でした。ただでさえ吊り橋と滝、紅葉とこれ以上ないスポットなのにライトアップまであるとは完璧を通り越して鉄壁?
絶景を拝んで、日没を待ってすっかり冷え切った体に出店の鶏団子汁が沁みること沁みること。まだまだ体が冷えていたので、帰りは温泉に浸かって帰ることにしました。
紅葉鑑賞で冷えた体を暖める「中郷温泉通りゃんせ」
花貫渓谷からクルマで約20分ほど。日帰り温泉「中郷温泉通りゃんせ」に行きました。北茨城市営の公営温泉ですが、ちゃんと食事処や休憩所、露天風呂もある充実っぷり。今はコロナウイルスの影響でサウナはお休み中ですが、露天風呂には椅子とベンチが1台ずつあるので外気浴も可能という素晴らしさ。サウナーとしてもかなりの高評価ポイントです。
夕方からは入浴料金が少し安くなるのもうれしかったですね。内湯の温度は少し熱めで、花貫渓谷で冷えた身体をしっかり暖めてくれました。今はサウナはありませんが、温泉がこの熱さなら水風呂と高温反復浴でも疲れが取れそうです。この日は身体が冷えていたので、熱いお湯に休憩を取りつつ長めに浸かりました。
温泉から出て、食事処もあるので夕食もここで食べていこうかと思っていたのですが……。お昼のBBQを食べ過ぎて、お腹いっぱいだったので今回は見送りました。
メニューはおそばなど麺類が多め、お風呂上がりに食べやすいメニューが揃っています。クリームソーダがあるのがよい感じ。
しっかり暖まったあとは、今回の旅を振り返りながら東京まで運転して帰りました。花貫渓谷の夜のライトアップは圧巻で本当に感動したし、お昼のけやき台キャンプ場の山から海を眺めながらのランチは筆舌につくし難い素晴らしさでした。
来年は誰か連れて行きたいな、と思いつつ自由な行動で1人旅のよさも再確認。私は今までは海外旅行が多かったのですが、四季のある日本の美しい景色をもっともっと見に行きたいと思う旅になりました。