ボーカリスト琴音の音楽旅
冬の神楽坂でカフェ巡り! ヨーロッパと日本が溶け合う素敵な街でした
2022年1月22日 08:00
東京にも雪が降り、真冬の寒さも本格的になってきました。
あまり出掛けたくないけれど、温かい美味しい飲み物や、自分じゃ作れないような美味しい食事をかわいいお店で食べたい、飲みたい、と思ってしまいます。
どこかよい街はないかしら、と思っていたら……ありました! 東京のプチヨーロッパ、神楽坂です。
子供のころは神楽坂というと、昔ながらの石畳、芸者さん……そんな古きよき日本のイメージがありました。
少し前に神楽坂近くのフランス語学校「アンスティチュ・フランセ」に映画を観に行ったときに、こんなにフランスっぽい素敵なお店が神楽坂にはたくさんあるの?と驚いたものです。
なかなかゆっくりと神楽坂散策をする機会がなかったので、思い切って凍える真冬に1人神楽坂にヨーロッパの景色を求めて出かけてみました。
まずはガレットの名店「ル・ブルターニュ」で腹ごしらえ
私が初めてフランスに行ったのは今から8年前。仕事でル・マンという街に行き歌を歌い、ル・マンで数日を過ごし、パリに着いたらまずはガレットを食べるんだ!と意気込んでいたのですが……。
チームボスの希望で日本料理店で「冷やし中華」を食べることに。いや、冷やし中華は最高に美味しいのだけど、パリに来て人生初の食事がまさかの冷やし中華とは……。
そこから、私のガレットに対する執着?が生まれ、都内でガレットが食べられるお店を探すようになりました。
この「ル・ブルターニュ」も2度目の訪問で、お店もかわいくてガレットもとっても美味しかったので再訪してしまいました。
店内はフランスの田舎風で、パリとは少し違った趣があります。壁が壁紙ではないところにも、こだわりを感じますね。
お手洗いの蛇口、ドアなど、アンティーク好きにはどこを取っても楽しめること間違いなし。
ガレットはフランスの北西部、ブルターニュ地方でよく食べられているお料理です。
クレープと何が違うの?というと、生地がそば粉で作られていることでしょうか。
塩っぱいお食事系はそば粉でガレット、甘いデザート系は小麦でクレープ、と分かれているそうです。
この日は寒かったので、スープ、サラダ、ドリンク付きのランチセットを注文しました。
ガレットはハムとタマゴのバリエーションのなかから1つ選べます。今回は「目玉焼き風タマゴ、イベリコ、チョリソー、チーズのガレット」をチョイス。
ドリンクはブルターニュ名物のシードル(りんごの微発泡酒)も選べましたが、この日はノンアルコールでオーガニックティーにしました。
セットのサラダもしっかりボリュームがあってうれしい! 紅茶もポットサービスで、カップで2杯半ほど飲めました。
肝心のガレットはパリッ! もちっ!とスキップをしたくなるような軽い食感。タマゴの黄身をつぶせば、そこはもう美食の小さな泉。湧き出る黄身を、チョリソーとガレットと絡めて頬張れば、一気にブルターニュ地方にトリップできます。
つかの間のトリップを楽しみつつ我に返り、おっと、ここは日本だった……ちゃんと戻ってこなくては……。美味しくてナイフとフォークが進む進む。もうガレット食べにフランスまで行かなくていいじゃ~ん、と思ってしまいます。
薄くて軽い食感なので、お腹いっぱいになるか?と思ったけれど、チーズやタマゴも入っていて、しっかり満腹になりました。内装といい食事といい、クオリティがどれも高いので大満足です。今度は夜に、お酒も一緒に楽しみにこようと思います。
こちらは東京以外にも系列店があるので、東京以外にお住まいの方にもぜひオススメです。
おうちでもイタリアの味を楽しみたい! イタリア食材、ワインのアンテナショップ「イル・グスト・ドルチェ・ヴィータ」
ル・ブルターニュを出てからすぐ近く、神楽坂通りにまた美味しそうなお店が……。こちらは「イル・グスト・ドルチェ・ヴィータ」というお店で、イタリアやヨーロッパの食材、ワインを扱うお店でした。
ワインに合いそうなフレッシュチーズもたくさん。最近、ポルチーニ茸のパスタを外で食べて、自分でも作りたいと思っていたので、まず乾燥ポルチーニ茸を手に取ってしまいました。
ワインも大好きだけど、持って帰るのが重いかなとこの日は泣く泣く断念。イタリア大好きな店員さんたちがとても丁寧に商品説明をしてくださるので、フレッシュモッツァレラチーズ、ゴルゴンゾーラ・クッキアイオ、トリュフバイトを購入。
フレッシュモッツァレラチーズは一度も冷凍されることなくイタリアから空輸されているそうで、とにかく濃厚で美味しい、とのこと。
ゴルゴンゾーラ・クッキアイオは、イタリア語で「クッキアイオ」とは「スプーン」という意味で、スプーンですくえるほどの柔さからこの名前が付けられたそうです。
自宅に帰って、フレッシュモッツァレラチーズはトマトと一緒にカプレーゼに、ゴルゴンゾーラ・クッキアイオはトリュフバイトとともにいただきました。
トリュフバイトとゴルゴンゾーラ・クッキアイオの組み合わせは悪魔的な美味しさ。ゴルゴンゾーラ・クッキアイオの風味をもっと感じたくて、最終的にはスプーンで直接いただいていました。
なるほど、ネーミング通りだ、と納得しながらゴルゴンゾーラ・クッキアイオのキツ過ぎない優しい香りを堪能しました。リピート買いする人が多い、というのもうなずける納得の味です。
フレッシュモッツァレラチーズも、ほんのりアーモンドのような香りがするような濃厚さ。今までモッツァレラならブッラータチーズが好きだったんですが、ここのフレッシュモッツァレラチーズもめちゃくちゃ美味しい。
店員さんが「僕がこのお店で1番美味しいと思う商品です!」と力説していただけあります。次回はイル・グスト・ドルチェ・ヴィータでワインもたくさん買うぞ、と誓った夜になりました。
ホッと一息付けるレトロな喫茶店「トンボロ」
食材を購入して、少し休憩でも……と思い喫茶店「トンボロ」に入りました。
外観からレトロな雰囲気がにじみ出ています。なぬ? 分室でカレーもあるとな? ホットケーキなどのスイーツも美味しそうでしたが、ガレットがしっかりお腹に溜まっていたので、今回はコーヒーのみ注文。
ブレンドコーヒーは「A香りと酸味」と「Bこくと苦味」の2種類あり、Bをオーダー。ブレンドが2種類あるのがうれしかったです。
ステンドグラスや、内装の木の表情、自然光の優しい光がなんとも言えない癒しの空間を創り上げます。
コーヒーも、スッキリとしたこくと苦味で美味しくて、このまま寝てしまいそう。と思いつつ、コーヒー飲んで寝るなんて、どんだけ~!と席を立ち、またまた神楽坂散策にお出かけ。
コーヒーのあとは紅茶で温まりました「The Tee Tokyo supported by MLESNA TEA」
歩けば歩くほど、美味しそうなお店の多い神楽坂。夜の飲み歩きも楽しそう、と思いつつ時刻は夕方、まだ飲み屋はやっていません。美味しい紅茶屋さんがあるということで、そちらを目指します。
牛込神楽坂方面に向かい、「The Tee Tokyo supported by MLESNA TEA」に到着しました。
スリランカ最大級のティーブランド、ムレスナティーですが、こちらでは日本の風土や日本人の舌に合わせたムレスナティーをいただけます。
スイーツやサンドイッチも美味しそうでしたが、まだお腹が空いていなかったため、その日のオススメのさまざまな種類の紅茶がなんと飲み放題という「ティーフリー」というメニューを注文。
飲み放題はうれしいけど、たくさんの種類を飲もうと思うとお腹がチャポチャポになってしまいそう……と思ったら、ちゃんと少ない量でのサーブでした。この量ならたくさんの種類を飲めるので、本当にうれしいメニューです。
この日はウェルカムティーが常温の「果実のロマンス」、ティーフリーでホットのフレーバーティーで「桃と葡萄」、花の香りの「オリエンタルバカンス」、ミルキーな甘い香りの「午後のMILKY」をいただきました。どの紅茶もネーミングがおもしろい。
お友達とのお喋りなら何時間でもいれてしまいそうです。1人でもじっくり紅茶の香りを楽しめるので、グループでも1人でも楽しめるお店ですね。
もちろん、茶葉の購入もできて、そのパッケージもどれもめちゃくちゃかわいいかったです。
美味しい和のものに出会える「のレンMURO神楽坂店」
夕方から暗くなり、そろそろ寒くなる前に帰るかと飯田橋駅方面に歩いていくと「のレンMURO神楽坂店」で、美味しそうな甘酒を発見。
冬になると飲みたくなるんですよねぇ甘酒。そして、最近私は醤油麹の手作りにハマっているので、麹に興味津々なんです。
のレンMURO神楽坂店はさまざまな種類の甘酒、お酢や麹を販売していて、日本ならではの美味しくて体によいものがたくさん売られています。
内装も「和」のテイストたっぷりで、外国人の方をお連れしても喜ばれそうです。神楽坂はかつて米、味噌、醤油、酒などの発酵食品の荷揚地として栄えたそうで、そんな場所にある甘酒専門店の甘酒、飲んでみたいに決まってるじゃないですか。
今回は「神楽坂甘酒」を購入してみました。自宅で温めて飲んでみると、あ、あ、あ、甘い!! ひぇ~っ、甘酒って、こんな甘い~!? というくらい甘味がすごい。
でもくどくない、優しい身体が喜ぶお味です。気になって原材料を見てみたら米、米麹のみで、もちろん砂糖不使用でした。麹のパワー、おそるべし。
神楽坂は、日本にいながらヨーロッパの雰囲気を味わえる街でした
まだまだオミクロン株が猛威をふるい、海外に行けないことはないけれど、リスクを伴うこのご時世。
海外に行った気分になりたいなと出掛けた神楽坂は、本当にヨーロッパに来たような感覚になれる街でした。
たくさんのビストロやフレンチレストラン、イタリア食材店にイタリアンレストラン……。
かと思えば、古きよき日本を思わせるお店もあって、ホッとする風景も広がっています。
いつか、外国人のお友達が日本に遊びに来たら、案内したい街の1つに入りました。