JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

JALふるさとアンバサダーが奄美海上保安部と海難事故防止イベントを実施しました!

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は奄美群島JALふるさとアンバサダーの持木絹代さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、鹿児島支店奄美営業所で海難事故防止啓発イベントに携わるJALふるさとアンバサダーの持木絹代さん。

――取り組みについて教えてください。

 どこを訪れても、透明度抜群の海が広がる奄美群島。2021年に奄美大島・徳之島が世界自然遺産に登録されたということもあり、以前にもまして注目されている地域で、美しい海でのマリンスポーツや海水浴を楽しみに全国から多くの観光客が訪れています。

 しかし、残念ながらここ最近、島での海難事故が増えています。そのような状況のなか、奄美海上保安部の方より海難事故防止の啓発活動を一緒にできないかご相談いただきました。島を訪れる観光客の皆さまに安全にお過ごしいただけますよう、JALグループ便機内にて海難事故防止のアナウンスやチラシ配布などを行ない、奄美空港では海難事故防止啓発イベントを実施いたしました。

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 夏の繁忙期限定にはなりますが、奄美大島・奄美群島間に到着するJAL便、日本エアコミューター(JAC)、J-AIRの機内で客室乗務員によるアナウンスを実施しております。また、イベント当日は海上保安部の方々、日本航空奄美営業所のスタッフとともに、奄美空港到着のお客さまに向けて奄美の海で安全に楽しい思い出を作っていただけるよう、チラシをお渡ししながら海の安全についてお伝えいたしました。

――今後の展開・展望について教えてください。

 実は奄美での海難事故多発を受けて、日本航空奄美営業所には「何かJALで海難事故防止に向けた啓発活動ができないか?」などのご相談を各所よりいただいておりました。どれも、島を想う方々からの声で、そのようなときに私たちJALにまっ先に声を掛けてくださり、島に運航する航空会社としての存在や役割を改めて認識するきっかけになりました。

 特に島で生活をしていると、私たちはただ飛行機を飛ばせばよいのではなく、地域の方々と密に連携をし、地域のためにさまざまなことを行なっていく大切さを感じています。今回の啓発活動だけではなく、移住をしているからこそ拾える地域の声や見えてくる地域特性、それをJALグループの仲間に伝え、一緒に考えて、島の明るい未来につながる新しい取り組みにつなげていきたいと思っています。

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 奄美群島は手つかずの自然が残る島です。ビーチから少し泳いだ先でウミガメやきれいなサンゴ礁、熱帯魚などを見ることができたり、プライベートビーチのように、ゆったりとした時間を過ごすことができる海がたくさんあります。その代わり、ライフセーバーが常駐するようなビーチはほとんどありません。

 天候のわるい日は海に入らない、1人で泳がない、ムリをしない、救命胴衣を必ず着用する、地元の人の「今日は海に入らない方がよい」というアドバイスには従う、などを守っていただき、奄美群島の美しい海でぜひ素敵な思い出をたくさん作っていただければうれしいです。