JALふるさとアンバサダー/応援隊に聞く地域愛

城下町、兵庫・丹波篠山で歴史と美食に触れるアクティビティを体験。JALふるさとアンバサダーがレポートします!

JALふるさとアンバサダーに地域の取り組みを聞いた。回答者は大阪ふるさとアンバサダーの上杉遥菜さん

 全国各地に拠点を持つJALは、地域活性化の取り組みを継続的に実施してきており(現在は「JALふるさとプロジェクト」)、2020年8月には社内公募で選ばれた客室乗務員が現地に移住して、それぞれの地域での取り組みを推進する「JALふるさとアンバサダー」を発足しているほか、同12月には乗務しながら地域活性化に携わる「JALふるさと応援隊」を任命している。故郷や縁のある地域に対して、客室乗務員として培ってきた知見を活かした商品開発や地域課題の解決などを展開する狙いがある。

 今回お話を聞いたのは、大阪ふるさとアンバサダーの上杉遥菜さん。

――取り組みについて教えてください。

 兵庫県丹波篠山市には、古きよき街並みが感じられる城下町をはじめ、美味しいものや歴史に触れられる魅力的なアクティビティが盛りだくさんです。「和装」で丹波篠山市のまち歩きができるキャンペーン(※)が開催される夏の時期には、色とりどりの着物でそぞろ歩くお客さまをたくさんお見かけします。

 今回は、丹波篠山市観光協会の広報を担当している今井さんにご案内いただき、ふるさとアンバサダーとして地域の魅力発信のため、浴衣でまち歩き体験をしてきました。

※開催期間はすでに終了しております。

――この取り組みにはどのように関わっているのでしょうか。

 毎年8月には丹波篠山の夏の風物詩「デカンショ祭り」という民謡の祭典が開かれています。青山歴史村・デカンショ館にて江戸時代から歌い継ぐ民謡「デカンショ節」に合わせて踊る「デカンショ踊り」を教えていただきました。踊りは主に4つの動きから構成されています。手の動きに足の動きも加え、音楽に合わせて踊ります。はじめは苦戦しましたが、とても楽しい体験でした。歌は丹波篠山市の古くからの歴史を唄ったもので、毎年歌詞が足されながら歌い継がれています。

 また、春はあでやかな桜、夏は青々とした木々に囲まれる篠山城跡では甲冑着付け体験が人気です。戦国時代に活躍した武将や大名の甲冑を模した手作りの甲冑を身に着け写真を撮ることができます。海外のお客さまにも歴史を感じていただきながら、存分に楽しんでもらえるスポットです。

 また、美しい農村風景にも出会うことができました。丹波篠山茶は平安時代から作り続けられている伝統的な農作物の1つです。茶娘の衣装を着て、茶摘み体験をしました。青々とした茶畑はとっても素敵でしたよ!

 茶摘みのあとは、お茶と和菓子の専門店「諏訪園本店」におじゃまして、急須でお茶を入れるレッスンを受けました。砂時計で時間を計り、ゆっくり蒸らして淹れる1杯目のお茶は渋みと甘味をしっかりと感じられとても美味しくいただけます。鼻から抜ける爽やかなお茶の香りにも癒されます。思わず「ふぅ……」と言ってしまうほど、ほっこりとした至福の時間を過ごしました。

 市内の人気カフェ「小田垣豆堂」では名産品である丹波の黒豆と丹波篠山牛を使用したお料理をいただきました。こちらの自家製ローストビーフオープンサンドイッチ、お肉はしっとりと柔らかく旨味がたっぷりでたくさんの黒豆が入ったサラダも食べ応えがあり大満足でした。ほかにもお肉不使用のヴィーガン対応ハンバーグや英語表記のメニューなど、海外からのお客さまの受け入れ態勢も整っております。

――今後の展開・展望について教えてください。

 これからの季節は特産品の丹波栗や、黒枝豆などを本格的に楽しむことのできるフェアも開催されます。まち並みが秋の色に変わるだけでなく「食」を通じて季節を感じることもできます。10月16日には、350年もの歴史が続く丹波篠山春日神社 秋の例祭が開催されます。篠山の城下町を山車がねり歩く姿は圧巻です!

――旅行者に向けてメッセージをお願いします。

 人の多い都会を少し離れ、ここにくるだけでほっとできるような美しい景色が広がる丹波篠山市の魅力を、国内外問わず多くの方に知ってほしい、と今井さんはお話してくださいました。

 丹波篠山市では日本の美しい四季を感じながら景色やグルメ、歴史を楽しむことができます。日々の忙しい日常から一歩離れて自然とともにデジタルデトックスしてみてはいかがでしょうか。都会ではなかなか体験できないことばかりです。ぜひ皆さま兵庫県丹波篠山市までお越しください!