ジャケットやシャツをバッグの取っ手にかけて持ち歩くための専用ハンガー

「R型PORTABLE SUIT HANGER」。形状が湾曲していることから「R型」という名前が付けられている。カラーバリエーションは豊富だ

　炎天下の屋外、脱いだ上着を腕にかけて歩いていたところ、腕にかいた汗で上着がビッショリ……というのはよくある話。汗で濡れないようにとわざわざ上着を脱いだはずが、これでは本末転倒だ。

　こうした場面で役立つのが、今回紹介する「R型PORTABLE SUIT HANGER」だ。これを手持ちのバッグのハンドル部分に差し込むと、ハンガーとして上着などを掛けられるようになる。夏場の日差しの中でも、腕にかいた汗が上着に接することなく、快適に持ち歩けるというわけだ。

　「PORTABLE SUIT HANGER」という製品名からも分かるように、スーツの上着をかけることを想定した、いわばビジネス向けに設計されている製品だが、旅行で手荷物が多い時にも実に重宝する。肩からバッグをたすき掛けし、さらに両手にお土産の紙袋を抱えた状況では、脱いだジャケットやシャツを手に持とうにも、まったく余裕がないことがしばしばだ。そんな時でも本製品があれば、ジャケットやシャツをわしづかみにすることなく、スマートに持ち歩けるというわけだ。

アルミニウム製で約85gと軽量。写真では分かりにくいが、内側には滑り止めのウレタンが貼り付けられている

厚みは実測で約3mmと極薄

バッグの取っ手に引っ掛けて使用する

引っ掛けた状態。取っ手の幅はおよそ20cm以内である必要がある

　また、本来の用途とは異なるのだが、宿泊先のホテルの棚やクローゼットの上段に本製品を掛けると、二つ折りしたズボンを掛けたり、あるいは衣類のハンガーを複数掛けるなど、衣類を掛けるスペースを拡張できる。見た目にはコの字の形状をしたプレートでしかなく、特殊なギミックは一切ないが、意外な使い道ができて驚かされることもしばしばだ。

　製品はほんの3mmと薄いため、バッグの中に入れて持ち歩いても邪魔にならない。重量も実測85gと軽いので、バッグの底に敷いて持ち歩けば、その存在をまったく意識せずに済んでしまう。アルミニウム製ということで強度もあり、手荒に扱っても壊れる心配がないのは、旅行グッズとして合格点だ。

　ちなみにこの製品、形状が湾曲していることから「R型」という名前が付けられている。湾曲していないストレートタイプも存在するが、R型の方が厚手の衣類、例えばコートなどにも対応しやすく、また一旦掛けた衣類がずれにくいようだ。現在は両タイプが併売されているが、両者を使い比べてみた限りでは、こちらのR型の方が使い勝手は優れていると感じた。これから購入する方は、参考にしていただきたい。

衣類を掛けた状態。湾曲しているためずり落ちにくいが、横から引っ張られる力にはそれほど強いわけではないので、気になる人は本体の穴にチェーンなどを通して取っ手に固定するとよいだろう

本体だけを取り外したところ。この状態で棚などに吊ることも可能だ

用途外になるが、ホテル室内のクローゼットなどに吊り下げて、衣類をかけるスペースを拡張するという使い方も可能だ