トラベルグッズレビュー

「地球の歩き方」などの旅行ガイドブックがぴったり収まる多機能ブックカバー

キングジム「スキットマン 旅行ガイドブックカバー 2513」

 ダイヤモンド社が発行する「地球の歩き方」といえば、海外旅行においてなにかと頼りになる存在だ。最近は大きめの判型もラインナップされているようだが、もっとも知名度の高いA5変形版のサイズは、コンパクトなことから旅行中に持ち歩くにも最適だ。海外旅行にあたっては、事前の情報収集から現地での持ち歩きまで、この1冊で済ませている人も多いのではないだろうか。

 最近は電子書籍版も充実しつつあるこの「地球の歩き方」だが、A5変形版という特殊な判型のため、市販のブックカバーではなかなかぴったり収まらないのが難点だ。そんな「地球の歩き方」を始めとするA5変形版のガイドブックを持ち歩くのに便利なのが、キングジムから発売されている「スキットマン 旅行ガイドブックカバー」だ。Amazonなどでも評価が高いこの製品を、今回実際に試用してみた。

 本製品の適合サイズは145×230mm(幅×高さ)。「地球の歩き方」をはじめ、片手で読めるA5変形版サイズの観光ガイドブックがぴったりと収まるサイズだ。片方の端が折り返し構造になっており、厚みは最大25mmまで自由に調節できるので、ほとんどのガイドブックが問題なく収まる。

パッケージ。使い方紹介のイラストなどではオレンジや黒などのバリエーションが確認できるが、現行モデルはどうやらこの白のみのようだ
対応サイズは145×230mm(幅×高さ)。「地球の歩き方」などA5変形版のガイドブックに対応する。ちなみに表面はキャンバス風の手触りだ
上下ともに余白もなくぴったり収まる
厚みは最大25mmまで調節可能なので、実質的にほとんどのガイドブックに利用できる

 単にサイズがぴったりというだけであれば、ほかにも選択肢はあるが、本製品はブックカバーとしての使い勝手はもちろん、旅行で持ち歩く際の便利さにもこだわった作りになっている。

 例えばしおり。多くのブックカバーにはひも状のしおりが接着されているが、左綴じの本に取り付けるためにカバーの向きを上下逆にすると、しおりが上ではなく下からぶら下がるという、不恰好な状態になりがちだ。

 しかし本製品はしおりが中央付近に接着されているため、どちら側が上になっても、しおりを上から伸ばすことができ、使い勝手を損なうことがない。しおりは二股になっているので、2カ所に目印を付けられるのも、一般的なブックカバーにはあまりない便利なポイントの1つだ。またゴム製のバンドをかけておけば、バッグの中で不用意に開くこともなく、テーブルなどの上に置いた際も風でページがめくられることがない。

 冊子構造になったPP製のクリアポケットが付属しているのも面白い。これは本体とは完全に分離できる仕様になっており、4つのポケットがあることから、例えば3泊4日の旅行で、チケットの半券などを1日ごとに整理しつつ収納できる。さらに本体の表紙の内側に脱落防止のマジックテープを備えたメッシュポケットが備わっているほか、表紙の外側にもう1カ所ポケットがあり、頻繁に出し入れする取り外し式の地図などを入れるのに重宝する。

 特に海外旅行ではセキュリティの関係上、自分が旅行者であることはなるべく明かさないのがベターだが、観光ガイドブックを手に持ったまま歩き回っていては、旅行者であると自ら名乗っているようなものだ。そんな際にこの製品があれば、ガイドブックの表紙を隠せるのはもちろん、旅行で発生するチケットの半券などの整理整頓にも重宝する。1680円とやや値は張るが、ポリエステル素材の作りも頑丈で、価格なりの価値は十分にある一品だ。

バンドをかけておけば、バッグの中などで不用意に開くこともなく、持ち歩きの際もかさばらない
左綴じと右綴じのどちらにも対応。しおりは本体中央に接着されているので、どちらの向きで使う場合も上から引っ張り出せる
しおりは二股になっているので、2カ所に挟むことができる。旅行ガイドブックは離れたページに目印を付けたい場合も多いため、意外に重宝する機能だ
表紙裏にはマジックテープ付きのメッシュポケットがある。いざという時のための予備の紙幣などを入れておくのもよさそうだ
表紙にもポケットがある。こちらは取り出しやすさを活かし、地図などを入れるのに便利だ
ブックカバー本体とは別に、冊子状のクリアポケットが付属しており、チケットの半券などを種類ごとに分類して収納できる
クリアポケットはカバーの後ろなどに挟み込んでおけば脱落しにくい。ちなみにクリアポケットは単体でも販売されており増やすことが可能
製品名スキットマン 旅行ガイドブックカバー 2513
発売元キングジム
価格1680円(税別)

山口真弘