週末駅弁

名古屋駅「お肉の創作寿司 ~三種の饗宴~」

「お肉の創作寿司 ~三種の饗宴~」

 寿司といえばマグロやブリなどをネタにした握り寿司のほか、巻き寿司や押し寿司などその種類はさまざま。筆者はまず魚介類+酢飯の組み合わせが思い浮かんでしまいますが、稲荷寿司などそれ以外の寿司も思いのほか多いものです。

 今回紹介する「お肉の創作寿司 ~三種の饗宴~」はその名のとおりお肉の寿司で、手がけているのは奈良・吉野で柿の葉寿司を手がける老舗、ゐざさ中谷本舗のお弁当ブランド「笹八」です。

豚、牛、鶏が2貫ずつの組み合わせ

 ネタとなるお肉は豚、牛、鶏の3種。豚は蒲焼、牛はローストビーフステーキ、鶏は照り焼きと素材ごとに味も調理法も異なるバリエーションに富んでいます。

 まずは豚蒲焼のお寿司。酢飯をぐるっと巻いた豚は脂身の甘さと蒲焼のタレの相性もよく、ふりかけられた胡麻の風味も加わって、肉肉しい美味しさが特徴です。個人的には添付のわさびを加えて脂身の旨さをさっぱりと食べるのがお勧めです。

豚蒲焼のお寿司

 続いてローストビーフステーキのお寿司。酢飯を囲むタレ漬けの牛肉は低温真空調理でじっくり加熱された"特定加熱食肉製品"とパッケージに記されていて、肉が赤みがかっていても安心して食べられるとのこと。なにかその凝った製法だけでありがたく感じてしまいます。

 食べてみるとちょっと洋がらしっぽい風味を感じる独特のローストビーフと酢飯の組み合わせは、豚とはまったく違う傾向でこちらもとても美味しくいただけました。なお、こちらはわさびなしでいただきました。

ローストビーフステーキのお寿司
低温真空調理でじっくり加熱された"特定加熱食肉製品"の説明

 そして鶏照り焼きのお寿司。今や日本以外の地域でも人気だという照り焼きは王道の味。淡白な鶏に十分に染み込んだ照り焼きの味と海苔のマッチングもよく、こちらもほかの寿司とはかなり違う味わいです。

鶏照り焼きのお寿司

 3種6貫の握りに添えられるのがちょっとナムルにも似た味わいの大根と小松菜の胡麻和え。肉の寿司との相性がとてもよく、もう少し増量してほしい気分。玉子焼きは甘めの味付け、ガリは刺激強めのさっぱりしたもので、いずれも味のアクセントとして欠かせない存在です。

付け合わせは大根と小松菜の胡麻和え、玉子焼き、がり

 成人男性なら1口でペロリといけて、女性だとちょっと大きいかなと感じるサイズの「お肉の創作寿司 ~三種の饗宴~」は質、量ともに満足度が高く、肉好きに特にお勧めしたい駅弁です。

「お肉の創作寿司 ~三種の饗宴~」

価格: 1280円
販売駅: JR名古屋駅
購入場所: PLUSTA 名古屋中央
購入日: 2025年5月9日