週末駅弁

水戸駅「水戸 印籠弁当」

「水戸 印籠弁当」

 茨城県の水戸といえば徳川光圀=水戸黄門。黄門さまといえば印籠。というわけで、印籠をかたどった2段の重箱に入った駅弁が「水戸 印籠弁当」です。

 もちろんお約束の葵の御紋も描かれています。上段には梅の名所としても知られる水戸らしい味付けのおかず、下段には茨城産のお米を使ったご飯をはじめ、地元食材を使った地域色豊かなお弁当です。

容器はまさにアノ時代劇で登場する印籠そのもの
ちょっと凝ったつくりの容器だけに開け方にも注意が必要
上段にはおかず、下段には炊き込みご飯。どちらも茨城を十分に感じられる内容です

 ご飯は茨城産のお米を使った炊き込みご飯。容器が深いせいか一見少ないように見えますが、モチモチ系でギュッと詰まっていますのでボリュームは十分でした。

 ご飯の上にのっているのは錦糸玉子、つくば鶏照り焼き、たこ桜煮、五目煮で全体的に甘めの味でまとめられています。つくば鶏は茨城県つくば周辺で飼育されているブランド鶏だそうです。

 ちなみに今回いただいたご飯にはおこげっぽいところがあって、これがなかなか美味しくいただけました。製造元「お弁当の万年屋」のWebサイトでも特に謳っていないので単に個体差かもしれませんが、もしそうだとしたら個人的には当たり! を引いた気分です。

下段の炊き込みご飯にはつくば鶏照り焼きがのっています
おこげが入っていてここも美味しくいただけました。個体差だとしたら個人的には当たり! です

 上段の見た目は地味な印象ですが、食べてみると水戸が梅の名所であることを感じさせてくれる個性的なおかずでした。

 なかでも豚肉の梅肉和えは梅の味が強くかなり爽やかな味付けです。味わいはしっかりと梅味ながら、刺激的な酸味があるわけではないので梅干しが苦手な人でも美味しくいただけると思います。

 また青梅の甘露煮は、甘めの梅酒的味わいがデザートっぽい感じ。梅感を強く押し出したこれら2点のほかにボリュームあるがんも煮や椎茸煮、人参煮が加わります。

全体的に爽やかな梅味が印象的な上段のおかず
梅味しっかり、豚肉の梅肉和え
青梅の甘露煮

 全体的に甘めの味付けで、タコやつくば鶏のしっかりとした食感も印象的な下段、梅の爽やかさが印象的な上段、そして容器のデザインで目いっぱい茨城を感じさせてくれるお弁当でした。

「水戸 印籠弁当」

価格: 1200円
販売駅: 水戸駅
購入場所: 改札内 ニューデイズ水戸7号店
購入日: 2023年5月11日