週末駅弁

小田原駅「甘鯛と金目鯛と穴子の合いのせ膳」

「甘鯛と金目鯛と穴子の合いのせ膳」

 小田原駅は古くから東海道の宿場町として栄えた小田原の中心駅で、JRの在来線、新幹線、小田急電鉄、箱根登山鉄道、伊豆箱根鉄道と多くの路線が乗り入れる伊豆箱根観光の起点ともなる駅です。それだけに駅弁の種類も充実していて、肉系、海鮮系どちらも揃っていますが、海沿いの町だけあって海鮮系のお弁当が多いようです。

 今回はそんななかから小田原市内の東華軒の「甘鯛と金目鯛と穴子の合いのせ膳」を選んでみました。

3種の魚が整然と並んでいます

 魅力的な魚の名前が並ぶ駅弁だけに食べる前から期待が膨らみますが、開けてみると甘鯛の塩焼き、煮穴子、金目鯛の照り焼きが整然と並んでいて、かなりの高級感があります。甘鯛の塩焼きは噛んでみると結構な弾力があり、上に乗った柚子こしょうもよく合っていて味、食べ応えともに満足感の高いものです。ちなみに添えられた梅干しは種なしです。

柚子こしょうの乗った甘鯛の塩焼き
甘鯛は肉厚で食べ応えあり
うっすらと味のついたご飯です

 センターには錦糸玉子が敷き詰められたご飯の上に煮穴子がドーンと乗っています。煮穴子定番の甘いツメは奇をてらわないオーソドックスな味です。穴子自体の風味、味ともにしっかりと感じられ美味しくいただけました。

煮穴子のツメにはゴマが入っています
穴子の下には錦糸玉子

 金目鯛の照り焼きも身がしっかりしたもので食べ応えがあります。個人的には金目鯛=高価、というイメージなのでこのボリュームはうれしいです。それぞれのご飯にはうっすら味がついていますが、金目鯛だけはちょっぴり甘めのご飯が組み合わされていました。はじまみ生姜、わらび煮、酢蓮根が添えられています。

金目鯛の照り焼き
甘鯛同様こちらもなかなかのボリュームです

 3種の魚のどのパートもそれだけで1つのお弁当で成立しそうな満足感です。あとから気づいたのですが駅弁にはめずらしくパッケージに電子レンジでの加熱時間の目安なども表記されていました。確かに温めても美味しそうなお弁当です。

 忙しく外で食事をする時間がなかったり、遅くなって飲食店が閉まってしまった方は、温める環境があればホテルの部屋などで食べるのもよし、消費期限さえ気をつければ家で食べるのもよいかもしれません。

「甘鯛と金目鯛と穴子の合いのせ膳」

価格: 1100円
販売駅: 小田原駅
購入場所: 驛弁屋 和(なごみ)
購入日: 2021年11月30日