週末駅弁
高松駅「讃岐 美味の旅弁当」
2021年12月17日 11:00
JRグループ6社と地方自治体、観光関係団体などが協力して実施している観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン(DC)」。10月1日~12月31日は四国をターゲットにした四国DCを実施しています。これに合わせてJR高松駅で期間限定で販売しているのが、今回紹介する「讃岐 味の旅弁当」です。
讃岐 味の旅弁当は、高松市内の老舗料亭「二蝶」が手がけた駅弁で、その名のとおり、讃岐の郷土料理がふんだんに盛り付けられています。
フタを開けると、色とりどりの料理が目に飛び込んできます。そのなかでも特に目立つのが、ご飯の上に添えられている「鰆の味噌漬け」です。こちらは、香川県産の秋鰆を、同じく香川県産の味噌に漬け込み焼き上げたもので、香川県産品コンクール優秀賞を受賞した逸品とのことですが、ほどよく脂の乗った秋鰆と、甘みのある味噌とのバランスが絶妙で、優秀賞受賞も納得の美味しさです。
また、鰆の味噌漬けの下に詰められているご飯は、讃岐でハレの日のごちそうとして昔から親しまれている「ばらちらし」です。椎茸やかんぴょう、胡麻などを酢飯と混ぜて、上に錦糸卵やでんぶを散らした、素朴なちらし寿司です。讃岐出身の筆者も、小さいころから事あるごとに食べてきた地元のごちそうで、ばらちらしが入っているだけでテンションが上がりますし、酢が控えめで甘みの強い味わいも抜群です。
そのほかのおかずも、ほとんどが讃岐の郷土の味となっています。二蝶初代女将から代々受け継がれたオリジナルレシピで作られている、讃岐では日常から欠かせない「しょうゆ豆」や、魚のすり身を揚げた”天ぷら”(さつま揚げに近いものです)の「細天」などは、普段食べているものとはレベルの違う美味しさです。このほか、瀬戸内海産のタコの煮物や、香川県産の茄子の揚げ煮なども地元の味付けとなっていて、ほっとする味わいです。
このように、讃岐 味の旅弁当は、地元讃岐で昔から親しまれている味を詰め込んだ、とても魅力的な駅弁に仕上がっています。旅行で四国を訪れた際には、ぜひとも手に取って、地元の味を楽しんでもらいたいと思います。また、地元の人にも、料亭二蝶の味を手軽に楽しめるという意味で、十分にお勧めできます。
なお、讃岐 味の旅弁当は、四国DCの実施期間である12月31日まで、JR高松駅での限定販売となっています。また、販売数も1日10個となっていますので、確実に手に入れたいなら、事前に電話などで連絡して取り置きしてもらうとよいでしょう。
「讃岐 美味の旅弁当」
価格: 1350円
販売駅: JR高松駅
購入場所: 高松駅弁当店(TEL:087-823-3092)
購入日: 2021年12月11日