週末駅弁

池田駅「十勝ワイン漬ステーキ弁当」

「十勝ワイン漬ステーキ弁当」

 全国に同名の駅が複数存在する池田駅ですが、今回紹介する「十勝ワイン漬ステーキ弁当」はJR北海道(北海道旅客鉄道)根室本線にある池田駅の名物駅弁で、その名のとおりワインの町として知られている池田町ならではの十勝ワインを使ったお弁当です。パッケージの表記とちょっぴり違いますが、お弁当の名前は「十勝ワイン漬ステーキ弁当」です、念のため。

 中身はきわめてシンプル。メインはもちろんステーキ。付け合わせはサラダとフルーツ少々、そしてナポリタン、そして白いごはんというシンプルな組み合わせ。あくまでステーキが主役のお弁当です。パッケージには「牛のワイン漬け」とありますが、実は現在は漬け込んでいるわけではなく、北海道産の牛肉を赤みを残しレア状に焼き上げ、仕上げに十勝の赤ワインでフランベしているそうです。このお弁当が登場したころは漬け込んでいたそうですが、当時と比べて今は肉質がとてもよくなったので、漬け込むよりフランベした方が美味しく食べられるとのことで変更されたそうです。

付け合わせはシンプルで主役はあくまでステーキ。オリジナルの手作りデミグラスソースでいただきます

 ちなみに、このお弁当は駅構内で購入する通常のものとは違って、池田駅前にある「レストランよねくら」に事前に予約を入れて、自分の乗っている列車まで届けてもらうという少々めずらしいタイプの駅弁です。それゆえ多くの駅弁が特徴とする「冷めても美味しい」ではなく、到着時間に合わせて焼き上げるため「温かいうちに早く食べてくださいね」と念を押されてしまう駅弁らしからぬ駅弁だったりします。

駅弁としてはめずらしいこの焼き加減こそが最大の魅力です

 そんなわけでレストランを営業しながらのお弁当作りですので予約はなるべく早めに、最低でも1時間前にはお願いしますとのこと。予約は「レストランよねくら」(TEL:015-572-2032)に電話して、自分の乗車する列車名を伝えておけばOKです。特急おおぞらの場合は3号車のドアで受け渡しと決められています。停車時間が短いのでお釣りのないように代金を用意しておくか、もしなければ必要なお釣りを事前に伝えておけば対応してくれるそうです。もちろん普通列車にも届けてくれます(今回は直接お店を訪ねて購入しました)。

駅から見る「レストランよねくら」。ワインの町池田町らしくタクシーはワインタクシーと名付けられています。噴水はちょっぴりカクテルグラス風ですが夜になると赤くライトアップされ、まるで赤ワインのようになります

 旅のお供のお弁当がステーキ。しかも温かく食べられるというちょっぴり贅沢な「十勝ワイン漬ステーキ弁当」。焼き具合のレア感に大満足のお弁当でした。

「十勝ワイン漬ステーキ弁当」

価格: 1200円
販売駅: JR池田駅
購入場所: レストランよねくら(要電話予約)
購入日: 2020年9月27日