週末駅弁
八戸駅「八戸小唄寿司」
八戸駅名物・鯖と紅鮭の絶品押し寿司弁当
2019年2月15日 11:00
八戸駅に降り立ったなら、一度は味わいたい駅弁が「八戸小唄寿司」です。1931年に生まれた青森民謡「八戸小唄」にちなみ1961年に吉田屋より同駅弁が誕生。発売開始からまもなく60年目を迎えるロングセラーとなっています。
しめ鯖としめ紅鮭を贅沢に使った押し寿司をメインにしたお弁当であることが、お店で一目見ただけで分かるパッケージです。「青森県推奨観光土産品県知事賞受賞」「八戸駅の名物駅弁」の文字も期待を持たせてくれます。
裏側には「八戸小唄寿司の由来と特長」を記載。「唄に夜明けたかもめの港」と「八戸小唄」の歌詞を引用し地元を愛してやまない人々「八戸アイディアグループ」のメンバーにより同駅弁が生まれたことなどが書かれています。
早速ですがパッケージを開けると中からは小唄流しに使われる三味線の胴を模した弁当箱と三味線を弾くための撥(ばち)が箸やお手拭きなどを一緒に入っていました。
容器の3本の線は三味線の糸を彷彿させるデザインで、思わず撥でつまびきたくなってしまいます。
次にフタを開けると丁寧に包まれたしめ鯖としめ紅鮭の押し寿司が見えてきます。笹の葉ではなくかなり大きなビニールシートで本体が丸ごとしっかり包まれている部分がポイントです。これはご飯が固くなりにくいうえ、酢飯の酢も飛びにくく、さらにしめ鯖としめ紅鮭が熟成しご飯になじみやすくなるようにとの工夫から。風味を上げさらに美味しく食べられるようにとの気遣いがうれしい限りです。
ゆっくり開くと酢飯の香りがふわっと鼻をくすぐり食欲をそそります。艶やかに仕上がったしめ鯖としめ紅鮭をたっぷり使った押し寿司の並びはしめ鯖・しめ紅鮭・しめ鯖。醤油と生姜も付属していますのでお好みで。
押し寿司のシンプルな見た目とともに原材料も同様酢飯としめ鯖、しめ紅鮭。そして醸造酢、砂糖、食塩のみを使用。ムダなものを一切省いてできあがった本場の味が詰まっている部分がロングセラーの理由でしょう。少し甘めに仕上げられた酢飯はあと引く美味しさ。その上に八戸近海産の鯖と紅鮭を使ったしめ鯖、しめ紅鮭がたっぷり乗っており絶品の一言。食べる際は付属の撥をナイフがわりにして好みの大きさにできるのも風情を感じます。
ビールやお茶とゆったり味わうのにちょうどよいボリューム感で、旅気分を一気に盛り上げてくれます。また、しっかりと包まれているため自宅まで持って帰り寿司サイズに切り分け晩酌のお供にしたりも。移動時だけでなく、自宅やちょっとした手土産としても楽しめる1品と感じました。
「八戸小唄寿司」
価格: 1150円
購入駅: JR八戸駅
購入場所: JR八戸駅 八戸コンコース売店「駅弁屋」
購入日: 2019年1月19日