週末駅弁

「崎陽軒 中華弁当」

本格的な中華料理を豪華に詰め込んだ駅弁

「崎陽軒 中華弁当」

 崎陽軒の駅弁というと、やはり「シウマイ弁当」を思い浮かべてしまいますが、それ以外にもいろいろな種類の駅弁を販売しています。その一つが、今回取り上げる「崎陽軒 中華弁当」です。長野県安曇野市にあるVAIO株式会社本社の取材で松本駅に向かう際に、新宿駅で購入しました。横浜駅などでは「横濱中華弁当」という駅弁が販売されていますが、今回購入した崎陽軒 中華弁当は、東京エリア限定で販売されている駅弁だそうです。

 崎陽軒の駅弁ですので、おなじみのシウマイも3個添えられていますが、それ以外に、海老のチリソースや黒酢の酢豚、帆立とイカの塩旨煮、厚揚とナスの麻婆など、全8種類の中華メニューが贅沢に詰め込まれています。シンプルなシウマイ弁当とは違い、どれから食べようかと、目移りしてしまいます。

シンプルなシウマイ弁当と異なり、本格的な中華料理メニューを贅沢に詰め込んでいる

 そのメニューは、種類が多いだけでなく、どれも本格的な味わいです。このあたりは、高級中華料理レストランを営んでいる崎陽軒ならではといったところでしょう。なかでも、個人的に特に気に入ったのが、帆立とイカの塩旨煮です。八宝菜のような料理ですが、帆立やイカの風味が際立っていて、野菜などもかみしめるごとに旨みがしみ出してきます。崎陽軒のシウマイは、帆立貝柱を使うことで冷めても美味しさが保たれていますが、帆立とイカの塩旨煮の美味しさも、やはり帆立が大きく関わっているのでしょう。もちろん、それ以外のおかずも、お店で食べる料理と変わらない美味しいさのものばかりで、飽きることなく食べられるのが、この崎陽軒 中華弁当の大きな魅力です。

エビチリ、酢豚、帆立とイカの塩旨煮、厚揚とナスの麻婆など、本格的な味わいの中華メニューが並ぶ
春巻きは、皮のパリパリ感は失われていたが、しっかりとした味付けで醤油をつけなくても美味しい
左は黒酢の酢豚、右は帆立とイカの塩旨煮。個人的には、小ぶりの帆立がまるごと入り、魚介の風味がしっかり味わえる帆立とイカの塩旨煮が特に好み

 そして、おかずが豊富ということもありますが、とにかくボリュームがあります。子供や小食な女性では、食べきれないと感じるかもしれません。逆に言えば、お腹が空いていてボリュームのある駅弁を食べたいという人なら大満足間違いなしでしょう。値段は1200円ですが、この内容とボリュームならその値段も納得です。ボリューム満点の本格的な中華の駅弁としてお勧めです。

崎陽軒 中華弁当

価格:1200円
販売駅:新宿駅
購入場所:新宿駅構内売店「駅弁屋 頂」
購入日:2016年8月5日