荒木麻美のパリ生活

初詣代わりに! パリで光のインスタレーションを堪能

 2022年の年明けは、ラ・ヴィレット公園で光のインスタレーション「LUMIERES!(光!)」があったので駆け込みで見てきました。2021年12月2日からの1か月間、クリスマスシーズンに合わせて開催されたものですが、バタバタだったクリスマスが終わって一息つくまでは、イルミネーションを見るどころではなかったのです。

 私がこのイルミネーションを見たかったのは、「GROUP F」のインスタレーションがあるとあったから。GROUP Fは世界を舞台に独創的で壮大かつ華麗な花火を打ち上げることで有名なチームなのですが、光を使ってどういう作品を作るのかな、と興味津々だったのです。

 今回のインスタレーションは3部構成。1部がGROUP Fの作品「From the Light Flow(光の流れより)」です。ミュージシャンのスコット・ギボンズの静かな電子音楽が流れるなか、繊細な光に彩られた自然の風景に癒されます。

 1部の会場を出ると、2部は造形作家Lelia Demoisyの作品「Intimite(親密さ)」。円形の光の輪が、まるで木を温めるように囲んでいます。

 ここを抜けると3部の会場である運河に到着。クリエイティブ・レーベル1024 architectureによる「Constellation(星座)」。ウルク運河の水面を光が躍っている様は、まるで星空を見ているよう。来ることができてよかった!

 そしてこの後、光のインスタレーションに大満足したことで気分が盛り上がり、毎年恒例のシャンゼリゼやパリ市庁舎のイルミネーションなども堪能。フランス人にとって一番大事なイベントはクリスマスのため、お正月はちょっと寂しい気持ちになるのですが、今年は例年より楽しい年明けとなりました。

シャンゼリゼ通り。今年も去年と同じ赤
高級ブランドが立ち並ぶモンテーニュ通り
高級ジュエリー・時計ブランドが集まるヴァンドーム広場
パリ市庁舎
今年はボルダリングもありました
市庁舎の前には2024年のパリオリンピックをアピールする五輪マークが
荒木麻美

東京での出版社勤務などを経て、2003年よりパリ在住。2011年にNaturopathie(自然療法)の専門学校に入学、2015年に卒業。パリでNaturopathe(自然療法士)として働いています。Webサイトはhttp://mami.naturo.free.fr/