旅レポ

“ジャルパックやJALで行く沖縄”でちょっとおトクな気分の沖縄旅

利用者限定レンタカーや2種類の県産品豚の食べ比べ

この日乗った羽田発那覇行きのJAL903便。天気に恵まれ、奥には富士山も見えていた

 ジャルパックが販売している日本トランオーシャン航空(JTA)のシミュレータ体験ツアーを体験するために沖縄へ行ったことは別記事「ジャルパックが販売する『JTAフライトシミュレーター操縦体験!』でパイロット気分を堪能」でお伝えしたとおり。当該記事で紹介した2つのツアーは“ジャルパックの沖縄旅行商品を利用し、申込日に沖縄本島に滞在している人”が参加条件の1つになっている。

 ツアー商品で、「ホニャララで行くアソコ」は定番のフレーズになっており、この場合は「JALで行く沖縄」「ジャルパックで行く沖縄」ということになるだろうが、やっぱりどこかで耳にしたことがありそうな気がするフレーズだ。ジャルパックが提供している「JALパック 沖縄」を使って沖縄へ行くと、どんなメリットを得られるのかも実際に1泊2日の旅程で体験してみた。

沖縄行きの機内でクーポンをゲット、しかも2種類

羽田空港を飛び立って外を見ると、房総半島の山々に雲海のような霧が立ち込めていた

 この日は羽田空港を7時55分に出発するJAL903便に乗って那覇空港へ移動した。沖縄の天気はあまりよくないとの予報だったが、東京は快晴。冷え込みも厳しく、飛び立ってすぐの房総半島には、雲海のように霧が立ち込める幻想的な光景が広がっていた。

 搭乗した機材はボーイング 767-300型機の「JAL SKY NEXT」仕様機だった(JALの時刻表をチェックすると、3月からの同便はボーイング 777-300型機に変わるようである)。JAL SKY NEXT仕様機のポイントには、広々としたシートと機内Wi-Fiが挙げられる。導入機も増えて、おなじみになりつつあるが、改めて整理しておこう。

 まずはシート。国内線機材でありながら高級感のある革張りのシート。座ったときの心地よさはファブリックシートとはひと味違う。そして(むしろこちらの方が重要だが)シートピッチが広く、足元に余裕がある。さらに言えば、最近はシートポケットを背もたれ後部の上方へ配置することで足元を広くするスタイルが増えているが、JAL SKY NEXTのシートは、シートの設計を薄くし、シートポケットは足元寄りにある。この違いについてはだからどう……という明確なメリットは浮かばないのだが、座り慣れたシートのようでいて足元が広いという、よい意味での違和感があって、従来型のシートに座り慣れた人には余計に広く感じられると思う。

普通席も革張りのJAL SKY NEXT仕様機
足元には余裕があり、前の座席が多少倒れてきてもストレスにならないスペースがある。ちなみに、記者の身長は176~177cmほど
テーブルは1枚板のタイプ。ロックレバーに上着を掛けるためのフックを備えている
機内オーディオプログラムのコントローラ。左端の窓側席(A列)では、隣席との間のアームレストに備えていた

 インターネット接続にも対応する機内Wi-Fiサービス「JAL SKY Wi-Fi」については、JALの羽田~那覇線で使われる機材を日付を変えながら調べてみると、かなり多くの便で対応機材が投入されていた。言うまでもなく、羽田~那覇線は羽田発着の国内線としては所要時間が長めだ。記者は同区間に乗るときに、地上走行なども含めて往路で3時間ほど、復路で2時間30分ほど見ている。特に往路は国内線にしては時間を持て余しがち、機内Wi-Fiサービス提供機材が多く投入されているのはうれしい。

 また、機内Wi-Fiサービスに接続することで入手できる機内限定クーポンの存在は観光需要の高い路線だけに、より意味が大きい。JAL SKY Wi-Fiサービスの無料コンテンツとして提供されている「SKYるるぶ」では、機内Wi-Fi接続時にのみ取得できるクーポンを配布している。繰り返すがこれは無料コンテンツ内で提供されているものなので、料金を支払ってインターネット接続をする必要はなく、例えばスマホ1台あればゲットできるのだ。

 そのクーポン対象のリストを見ると、沖縄県は117件で観光スポットやお食事処を中心に多数の施設、店舗が並んでいる。料金オフからグッズプレゼントまで特典の内容もそれぞれだが、せっかくなので利用しない手はないだろう。クーポンをゲットし、対象リストのページで行こうと思っている施設やレストラン名を検索しておくことをお勧めしたい。

予約時や搭乗時にJAL SKY Wi-Fi対応機かを確認しておこう
国内線のJAL SKY Wi-Fiのポータルサイト。無料コンテンツも用意されている
目的地の観光情報やキャンペーンも無料コンテンツで提供されている
観光情報や機内限定クーポンを提供している「SKYるるぶ」
機内Wi-Fiでアクセスするとクーポンをダウンロードできるが(写真左)、地上でアクセスしてもダウンロードできない(写真右)
クーポンはざっくり言ってしまえば“画像ファイル”。画像ファイルをダウンロードするか、表示した画面のスクリーンショットを保存しておく
クーポン対象店のリストページ。沖縄県では117件の店舗・施設がリストアップされた

 さらにJALの沖縄着便では、クーポンブックの「JAL ぴあ ちゅらナビ」(ちゅらナビ)も配布される。“沖縄着便”の対象は、JTAの沖縄県内路線を除く、那覇、石垣、宮古、久米島に到着するJAL便/JTA便となる。今回の羽田~那覇便の機内でも、高度が上がってCA(客室乗務員)による機内サービスが始まるころに配布のアナウンスがあった。

 対象店でちゅらナビの表紙を見せるとさまざまな特典を受けられる仕組みだ。掲載されているクーポン対象は200件以上。カテゴリ分けはされているものの、ちょっと数が多すぎて、冊子の一覧ページでは行こうと思っている施設を探すだけでも一苦労。このページは、“どこへ行こうか考えているとき”に使うと便利そうだった。ただ、ちゅらナビには詳細は言えないものの地図も掲載されているので、行き先の検討に非常に役立つし、現在地が分かっていれば周辺の対象店を探しやすくなっている。

 一方で、“行こうと思っている施設がクーポン対象かどうかをチェックしたい”というときには、「JAL沖縄アプリ」という便利なものがある。スマホ用(Android用、iOS用それぞれ提供されている)のアプリで、ちゅらナビのクーポン対象をいろいろな方法で検索できる。行こうと思っているお店がクーポン対象かを調べるには、店名を検索すれば一発だ。このほかにも、カテゴリで絞り込んだり、エリアから探したり、地図で表示できたりする。

 冊子、アプリそれぞれによさがあるので、両方を組み合わせて利用することが、クーポンを効率よく利用する道になるだろう。

JALの沖縄着便で配布されるクーポンブック「JAL ぴあ ちゅらナビ」
1冊につき4名まで特典を受けられる
ちゅらナビにはクーポンの情報以外にも、沖縄のさまざまな観光情報が掲載されている
ちゅらナビのサポートアプリ「JAL沖縄」も併用すると便利
ちゅらナビ特典対象施設・店舗をさまざまな方法で検索できる
カテゴリ別にリストアップすることも可能
全カテゴリにチェックを入れて検索した234件の施設・店舗が表示された
エリアからの検索、地図を利用した検索、人気のお店など、スマホアプリならではの検索方法が充実している
JAL SKY Wi-Fiの無料コンテンツには動画プログラムなども用意されており、羽田発着の国内線としては距離が長い那覇線の時間を有効に過ごすうえでありがたい
機内インターネット接続の有料プランに申し込むと、フライトマップと到着までの見込み時間が表示される
ビジネスでのメールチェックなどはもちろんだが、沖縄に到着する前に観光情報をチェックしたい場合などには、機内インターネットも便利。空にいる時間が長いのでフルフライトプラン(700円)もお得な気になれる
那覇空港では降機中、「浪漫飛行」をBGMに沖縄のイメージ映像が流れる

ジャルパック利用者専用の「オリックスレンタカー JALパック プレミア店」で旅の効率アップ

「JALPAK」のロゴが掲げられた「オリックスレンタカー JALパック プレミア店」のカウンター

 沖縄でちょっと悩ましいのが公共交通機関の少なさだ。今回訪れた那覇空港、つまり沖縄本島はマシな方ではあるが、それでも鉄道は首里が終点の沖縄都市モノレール「ゆいレール」のみで、あとはバスかタクシーか、ということになる。沖縄を効率よく巡るには「レンタカーが一番!」という人も少なくないだろう。

 ただ、ここでも1つ気になることがある。那覇空港近辺のレンタカー屋さんは、ちょっと離れたところにある店舗が多いのだ。もちろん送迎車は出ているのだが、それなりに時間がかかるし、同じ便で到着した人が乗り合わせることになるので、店舗に到着後もカウンターで待たされるということがままある(まぁ自分も乗り合わせる1人なので、これはお互い様ではあるのだが)。せっかくレンタカーで効率よく沖縄をまわろうとしているのに、ここで時間を取られてはもったいない。

 そこで利用したいのが、「JALパック 沖縄」の「本島ステイ滞在中レンタカー付き」や、JMB(JALマイレージバンク)会員向けツアーの「JMB特選の旅 沖縄 本島沖縄ホテルステイ滞在中レンタカー付き」や「JMBプレミアムツアー ポレイア ネオ JALファーストクラスで行く 沖縄の旅レンタカー付き」で訪れた人が利用できる「オリックスレンタカー JALパック プレミア店」だ。

 同店舗は、那覇空港からクルマで5分ほどと近い。空港と店舗とは「JALPAK」ロゴ入りの専用送迎車が用意され、手続き書類の記入や注意事項の確認を、店舗到着までの車内で行なえるシステムになっている。しかも、上記のとおり、利用できる人が限られた専門店なので店舗を利用する人そのものが少なく、店舗到着後の待ち時間も最小限に抑えられる。結果、「空港のバス乗り場からレンタカーに乗るまで15分程度」という短時間でレンタカーを手にすることができるのだ。

“プレミア店”の名のとおり、プレミアムなサービスを提供しているレンタカー店と言えるが、同店では今後も利用可能対象者(取り扱い件数)の少なさを活かし、プレミアムさを意識したサービスの拡充を考えているという。

那覇空港からクルマで5分ほどの「オリックスレンタカー JALパック プレミア店」。営業時間は8時~20時
那覇空港とはJALPAKのロゴが入った専用の送迎車で移動できる

レンタカーも手に入れたので那覇空港近くの新スポット「ウミカジテラス」へ寄り道

2015年8月にオープンした「瀬長島ウミカジテラス」

 さて、レンタカーのよいところは行動の自由度だ。短時間でも公共交通機関のダイヤに左右されることなく効率的に行きたい場所へ行ける。今回、宿泊するホテルへ向かう前に、どうしても行ってみたかった場所がある。それが2015年8月1日にオープンした「瀬長島ウミカジテラス」だ。

 オープンしてから半年経っていない新スポットというだけでなく、那覇空港からの近いこともあって、昨年来ちょっと気になっていたスポットだ。機会があれば訪れたいと思っていた。

 ウミカジテラスがある瀬長島は、那覇空港の南側にある小さな島で、空港からはクルマで15分ほど。北風のときは飛行機の着陸を間近で見られることから、その筋の人には有名な場所だ。ウミカジテラスはこの島の西側の斜面に作られた商業施設となる。

 商業施設といっても、1つのクローズドな建物にテナントが入るスタイルではなく、店舗が海に面していくつも建ち並ぶ。白一色に統一された一角は、まるで西洋の港町のような風情だ。この日はあいにく雨がパラつく空模様で、青空が広がっていれば、白い建物もより映えたのだろうとか、テラスで何か食べたら気持ちよいのだろう、などとも思ったのだが、こればかりは仕方がない。

 島の西側に面しているというのもポイント。夕方には、水平線に沈む太陽を眺めることができるのだ。もちろん、天気がよくなかったのでこれもお預けになってしまったのだが、それでも西側に広がる青い海は、夕焼けに染まったらきっと綺麗なのだろうなと思いを馳せるに十分な美しさだ。ぜひ、天気のよい日に再訪したいと思う。

 ちなみに、今回は“ウミカジテラスに行ってみたい”が動機だったので、同地を楽しむには不向きな天気にも関わらず訪問したが、今回の動機が“夕焼けを見たい”とかだったら、また違った選択をしたかもしれない。天気やそのほかの状況に合わせてフットワーク軽く訪問地を選べるのはレンタカーのなによりの強みで、短時間でレンタカーを借りられることは、その強みをさらに増してくれる。

白い建物が建ち並ぶウミカジテラス。西洋の港町に迷い込んだような独特の世界観に包まれている
ウミカジ“テラス”の名のとおり、全店舗が屋外の通路に面しており、テラス席も充実している
案内所の近くには足湯も用意されていた
ウミカジテラスからの眺め。天気がわるくても青い海の水平線を見られる
目の前の公園には海に沿って多数のベンチ。西向きのこのベンチに座って水平線に沈む太陽を見たかった

宿泊は「ホテル日航那覇グランドキャッスル」、ジャルパックでは2種類の部屋を選べる

「ホテル日航那覇グランドキャッスル」(いきなり空が青くなったのは翌日の朝に撮影した写真だからである、念のため)

 さて、ウミカジテラスをあとにした記者は、この日の夜に宿泊予定だった「ホテル日航那覇グランドキャッスル」へと移動した。もちろんレンタカーで。ホテル日航那覇グランドキャッスルは、ジャルパックが提供している、出発や滞在日数、ホテルなどを自由にアレンジして組み立てられる「旅スケッチ」で設定されている。そして、この旅スケッチで設定されているホテルへは、追加料金1000円でレンタカーをホテルに返却できるのだ。

 観光でレンタカーを使うなら那覇空港で借りて、那覇空港に返すのが普通じゃない? というご意見もあると思うが、例えば今回の記者のように、到着当日はクルマで移動して、翌日は別の方法での観光を考えている場合、わざわざ空港を経由してホテルに向かうのはわずらわしい。ビジネス旅行であれば初日はクルマで移動して、翌日訪問するところ近くに投宿するといったシチュエーションも考えられる。レンタカーの移動の効率のよさと、利用時間はできるだけ抑えたいというニーズを両立させる意味でも、ホテルでの返車を1000円でできるのはありがたいシステムだ。

ホテル日航那覇グランドキャッスルのエントランス。2月末までエントランス周辺や、駐車場奥の庭をイルミネーションで飾っている
なんとも心強い存在のファミリーマート

 ホテル日航那覇グランドキャッスルは、首里の丘の上で閑静な雰囲気に包まれている。那覇市の目抜き通りといえば国際通りということになるが、そこまではちょっと距離があり、ホテル日航那覇グランドキャッスルと国際通り近くのゆいレール牧志駅の間を100円で利用できるシャトルバスを運行している(ホテル宿泊客のみ利用可能)。所要時間は10~15分程度で、牧志駅発ホテル行きの最終は22時15分とわりと遅い時刻まで運行している。夕食は国際通りへ出て楽しみ、夜は丘の上のホテルで静かに過ごす、といった滞在も現実的だ。

 ちなみに、ホテルのロビーにはファミリーマートも入居しており、6時~25時に営業している。閑静な場所で周囲に店舗が少ないなか、夜遅くまで営業しているコンビニエンスストアの存在はありがたい。

 那覇の土地勘があると、国際通りから離れていることを気にする人もいるかも知れないが、このように立地の不利を感じさせず、逆に立地のよさを感じる部分も多い。他方、昨今は国際通り付近のホテルの稼働率が軒並み高く、少し離れている同ホテルの価値がより高まっているようにも思う。

 もちろん、古都・首里の近くにあることから、昼間は首里の町をブラブラするのもお勧めだ。首里城までは徒歩で30分もかからずに行けるとのことで、古都・首里の町に残る古きよき街並みを楽しみながら、ホテルを拠点に首里周辺を散策するのも楽しい1日を過ごせそうである。

 さて、肝心の部屋であるが、今回、ジャルパックのプランで提供されている「スタンダードルーム」と、上層階から那覇の町を見渡せる「スカイビュールーム」の2部屋を見学させてもらった。スカイビュールームは2000円(3名利用時の1名/1泊当たり料金)の追加でグレードアップが可能だ。いずれも部屋面積30m2のツインベッドルームである。

 スタンダードルームはシンプルな部屋ながらもソファを備え、最大4名の宿泊が可能なことからファミリーでの利用にも適している。チェストの容量も大きく、この点でも家族での数泊にわたる宿泊に適しているポイントといえるだろう。

 また、宿泊客のニーズに応えて増設したというベッドサイドの電源コンセントの存在もありがたく、ゆったりとくつろげる一方で、肩肘を張らずに気楽に過ごせそうな部屋だった。

ホテル日航那覇グランドキャッスルの「スタンダードルーム」
スタンダードルームのベッド
各ベッドサイドにコンセントを装備
窓寄りにはソファを設置
デスクやチェストなど。机には有線LANを備えるが、館内は無線LANにも対応している
化粧室
洗面台
アメニティは歯ブラシ、ひげ剃り、綿棒など標準的
トイレはウォシュレット付き
ユニットながらバスタブ付き
資生堂のシャンプー、コンディショナー、ボディソープを設置

 2000円(3名利用時の1名/1泊当たり料金)でグレードアップできる「スカイビュールーム」は、1年ほど前にリニューアルしたばかりとのことで、首里城の赤色をイメージした「ベンガラ色」の壁や、芭蕉布をイメージした色調で整えられた、入った瞬間から上質感が伝わってくる部屋だ。

 また、スカイビュールーム限定のアメニティとして、資生堂「LE MONDOR」のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、スキンケア4点セットや、同じく資生堂「PHYTO AND ROSE」のフェイシャルマスク、ハンド&ボディーミルク、薬用入浴剤を化粧室に備える。加えて客室には、ホットアイマスクや足ひんやりシートが備わっており、女性に喜ばれそうだ。

 なにより、窓の奥には那覇市内の風景が広がる。この日は夜の見学となったが、眼前に広がる美しい夜景に目を奪われた。これも丘の上に立つホテル日航那覇グランドキャッスルならではの魅力の1つと言えよう。これで2000円増しはおトク、というのがこの部屋を見た記者の率直な感想だ。

ホテル日航那覇グランドキャッスルの「スカイビュールーム」
丘の上の高層階から那覇市内を眺望できるスカイビュールーム
窓からの眺め
デスク。スタンダードルーム同様に有線LANも備える
ベンガラ色と芭蕉布の色調に包まれたベッド
ベッドサイドにはコンセントなどを装備。スピーカーも天井に埋め込まれている
チェスト
化粧室
洗面台
トイレはウォシュレット付き
ユニットではあるがバスタブ付き
スタンダードルームとはシャワーヘッドのデザインや棚の有無が異なっている
資生堂「LE MONDOR」のシャンプー、コンディショナー、ボディソープ
アメニティはスタンダードルームで提供されているものに加えコットンやヘアゴムも用意
スカイビュールーム限定で提供される、資生堂「PHYTO AND ROSE」のフェイシャルマスク、ハンド&ボディーミルク、薬用入浴剤
同じくスカイビュールーム限定で提供される、ホットアイマスクと足ひんやりシート

 さて、ホテルといえば、入居しているレストランも気になるところ。ホテル日航那覇グランドキャッスルには、3階に日本料理「富士」と中国料理「舜天」、4階にレストラン「セリーナ」と「トロピカルラウンジ」、20階に「サンセットラウンジ」があり、高級感のある料理からカジュアルなレストラン、大人の時間を過ごせるラウンジまで幅広く揃っている。

ホテル日航那覇グランドキャッスルの3階にある日本料理「富士」
広く落ち着いた雰囲気の入り口
最初にいただいたドリンクのコースターが気になったので全種類見せてもらった。お店の雰囲気とのギャップが素晴らしい

 今回は日本料理 富士で夕食をいただくことにした。お目当ては「大宜味こだわり豚とあぐー豚のしゃぶしゃぶ」(1名4300円、2名から注文可能)。その名のとおり、「大宜味こだわり豚」と「あぐー豚」という2種類の沖縄県産豚のしゃぶしゃぶで、両者の味比べをできるのだ。特に「大宜味こだわり豚」は流通量も少なめで、ホテルではここでしか味わえないという。さらに沖縄野菜も楽しめる。

 コース料理となっており、もずく酢の小鉢と、タイ、カンパチ、カジキマグロのお造りでスタート。それに続くのがメインのしゃぶしゃぶである。下記に掲載した写真で脂身の多い肉が大宜味こだわり豚のバラ肉、赤身が多めなのがあぐー豚のロース肉である。

 脂身が多い大宜味こだわり豚のバラ肉だが、意外なほどさっぱりしていて、なおかつ旨味がある。あぐー豚はさっぱりした豚肉というイメージがあるが、こうして比べてみると、あぐー豚は旨味が強く主張を感じられる。どっちが好きですか? と聞かれても答えに窮するというのが本音で、それぞれに個性があり、それぞれに豚肉ってこんなに美味しいんだと思わせる魅力のある味だった。

 さらに、一緒に出される沖縄野菜もクセになる。「かんだばー」「はんだま」のような謎な名札が付いているのだが、尋ねてみるとそれぞれ「八重山カズラ」「水前寺菜」というご当地野菜だという。特にはんだまはお湯に通すと粘り気が出て、独特の食感だった。

 ここでちょっと懺悔の告白をすると、実はこのコースでは“天ぷら3種盛り”も含まれていたのだが、食べるのに夢中で写真を撮り忘れてしまった。そこに、はんだまの天ぷらも含まれていた。紫色の見た目とはイメージが違ってシンプルな野菜の味で食べやすく、そのおかげもあって独特の食感を存分に楽しめた。

 ちなみに、天ぷら3種盛り付きコースの場合は「大宜味こだわり豚」と「あぐー豚」がそれぞれ100g、天ぷらなしのコースは各150gとボリュームも満点。野菜の量も多く、正直、しゃぶしゃぶと天ぷらを食べ終えた時点でかなりお腹いっぱいだったのだが、さらに“締め”として、しゃぶしゃぶの昆布だしの残りに、鰹だしを少し加えた沖縄そばを食べられる。満足に満足を重ねるように料理をいただき、その日のエネルギーを再補充して一日を終えることができたのだった。

もずく酢の小鉢と、タイ、カンパチ、カジキマグロのお造り
メインの「大宜味こだわり豚」と「あぐー豚」、そして沖縄料理のしゃぶしゃぶ
初回は、食べ比べ用に出汁だけの鍋で1枚ずつしゃぶしゃぶしてくれる
しゃぶしゃぶの締めに沖縄そば
最後に満腹の体に優しい果物

 このように、沖縄へ移動する飛行機、沖縄に着いてからの移動手段としてのレンタカー、そしてホテルと、JAL/ジャルパックの沖縄旅行は非常に手厚いサービスを用意している。沖縄滞在中のクーポンも充実しており、これらをうまく活用することでより沖縄旅行をより満喫できる。旅行会社にとっては他社との差別化というシビアな話もあるのだろうが、利用者としてはそれを享受しない手はない。

 さて、先日紹介したJTAと協同実施しているシミュレータ体験などのオプショナルツアーを取材し、ジャルパックが提供している「JALパック 沖縄」の沖縄旅行も体験した。ここまできたら1泊2日の2日目もジャルパック独自のプランで沖縄旅行を満喫してしまおう! ということで、もう1つ別のオプショナルプランを体験したので、そのレポートも後日お届けする。

那覇空港へアプローチするJAL機内から。写真に写るのは文中でも紹介した瀬長島だ

編集部:多和田新也