旅レポ

韓国へセントレアからビザなし渡航。話題の新エリアを巡りまくってきました!

セントレアから出発! ビザなし渡航で韓国へ。2泊3日の旅へ行ってきました

 年末、そして来年の旅行計画は順調に進んでいますか? 「ちょっと遠出もいいかも」そして「そろそろ海外旅行を解禁しようかな!?」なんて考えているなら、約2時間でサクッと行ける韓国はいかがでしょう。

 ビザなし渡航が再開され、より訪れやすい今こそ、まさに海外旅行を再スタートするのにベストなタイミング。今回は、“セロ韓”(セロ=新しい)が満載の今の韓国の楽しみかたをお届けします。

セントレアから約2時間、サクッと出発。各種書類も忘れずに!

 今回の旅の出発地はセントレア。現在韓国渡航へのノービザ渡航が可能となり、旅の需要に応えるべく同港では韓国路線を拡大中。就航便の本数を増やし、観光需要を後押ししています。搭乗できる本数が多いと「行きたいな」と思ったタイミングで、さっと予約し、熱い気持ちのまま飛べるってもの。これはかなりありがたい!

今回の韓国旅はセントレアから出発!
第1ターミナルで出国手続きを行ないます

 大韓航空は、11月21日からセントレア~仁川(ソウル)線をデイリー運航に増便。1日1往復で中部エリアから渡航しやすくなりました。今回はそのKE742便(セントレア13時40分発、仁川15時45分着)を利用。ちなみに、ターミナルから滑走路が近く混雑も少ないのがセントレアの強み。機体が動き出したらすぐに空へと飛び立てるのも時短必須な弾丸旅にはぴったりです。

また、セントレアでは、ほかにもアシアナ航空(12月24日からデイリー)とチェジュ航空(12月23日からダブルデイリー)が仁川線を運航しています。24日以降はセントレア~仁川が1日4便になるため、スケジュールを組み立てやすくなりました。

 そして、セントレア利用のもう1つのメリットは名古屋旅をプラスできるところ。ひつまぶしに味噌カツ。名古屋駅まで行けば、ぴよりん。そして先日オープンしたばかりの「ジブリパーク」を楽しんでから韓国へ! もちろんその逆だって可能です。国内旅行が盛り上がっている今だからこそ、それに便乗して海外まで「一気に飛んじゃえ!」ができるのも同港ならでは。

セントレアは名古屋飯が充実。旅前グルメでお腹もニッコリ
「フライト・オブ・ドリームス」を見学してからの出発も楽しいです

 早速搭乗時間となり機内へ。韓国のアーティスト SuperMを起用したコラボ機内ビデオを鑑賞し、ダンサブルなナンバー「Let's go everywhere」に旅気分もアップ。

 さらに機内食は炒めコチュジャンや韓国海苔付きの「キムチライス」と韓国らしさにあふれ、すでに現地へ到着したような気分に。食べ終わったと思ったら、着陸態勢へと移行しあっという間に仁川国際空港。その近さに驚きました。

大韓航空のKE742便を利用。13時40分発のお昼の便で向かえば、現地入りもラクラク
デイリー運航中。機材はボーイング 737-800型機
KE742便の機内
SuperMを起用した機内安全ビデオ。楽曲「Let's go everywhere」が心地よいです
機内食は旅を盛り上げる「キムチライス」。別容器で海苔やデザートも付属
炒めコチュジャンを好みに合わせてプラス。辛旨ごはんの完成です

仁川国際空港に到着! 「K-ETA」と「Q-CODE」の事前登録で入国は想像以上にスムーズ

 仁川国際空港に到着し、さっそく入国審査へ。ビザなし渡航は再開されましたが入国には「K-ETA(電子旅行許可制度)」(約1100円)の事前申請・許可および、「検疫情報事前入力システム(Q-CODE)」(無料)登録が必須。

 降機し、しばらくするとQ-CODEの確認エリアがあり、QRコードを提示し体温を測定。入国審査ではK-ETAに出入国カードが含まれているので機内で再度記入の必要はありません。なお、心配な場合はプリントアウトしておきましょう。

観光目的の場合はK-ETAの申請でビザ取得が免除されます
承認されるとメールでこちらの画面が届きます。K-ETAは2年間有効です
「検疫情報事前入力システム(Q-CODE)」は出発3日前から入力が可能に
入国時に必ずQRコードの読み込みがあるので、すぐに提示できる準備を

 なお、K-ETAとQ-CODEの入力にはそれぞれ約20~30分ほどかかりました。間違いがあると入国に響くので時間に余裕を持って申請登録しておくのがベストです。また、入力必須の滞在先の郵便番号を調べるのに手こずったので、先に用意しておくとラクです。なお、滞在先の修正は承認後もできるので、急に滞在先が変わってもそのままにせずしっかりと修正入力を。

空港鉄道でリーズナブルに目的地へ、アート&流行発信地・弘大にステイ

 入国後の移動は、今回は空港鉄道 A'REXを活用しました。約1時間かけて「弘大入口」へ。片道チケットは補償金も含めて5250ウォン(約525円、1ウォン=約0.10円換算)。到着駅でカードを返金すると500ウォンが返金されるので忘れずに受け取りましょう。

今回の移動は空港鉄道 A'REXを利用します
券売機は日本語表記もあるので、初めてでも安心です
カード式の片道チケット
通常利用は約1時間の電車旅となります。日本語表記とアナウンスが便利です
駅改札外の保証金の払い戻し機。500ウォンが戻ってきます

 約1時間電車に揺られ「弘大入口」に到着。ソウル屈指の繁華街といえば明洞ですが、弘大は芸術的な感度が高い街。おしゃれなカフェから、デートで活用できるレストラン、そして地元に愛される食堂まで、幅広いジャンルの“新しい”が見つかるエリアです。

「弘大」エリアに到着! 夜中まで大勢の人が遊びにくる若者に人気のエリアなんです
駅内や通りには花屋が多く、恋人にデート時にプレゼントするためとのこと

 美術大学があるため、若者も多くまさにサブカルチャーの発信地。いつ来てもフレッシュさであふれる活気ある街は次の流行を探すにはもってこい。日本で言えば、原宿と吉祥寺を足して割ったようなイメージ。今回は駅から徒歩1分の「L7 弘大 by ロッテ」(141 Yanghwa-ro, Mapo-gu, Seoul)に滞在します。

韓国の流行発信地といえば弘大。利便性の高い「L7 弘大 byロッテ」に滞在します
ロビーエリア。感度の高いおしゃれな雰囲気。自動チェックイン・アウト機は日本語で対応
滞在者向けの「ブルールーフラウンジ」。のんびり自由にくつろげます
ビリヤードで遊んだり、呑んだあとにちょっと遊ぶのに最適
無人販売機「MAXI BAR」。スナックやドリンク、さらに歯ブラシなどアメニティ類が購入可
22階にはルーフトッププールとバーも併設(冬季はプール利用は不可)

 今回の客室は「スタンダードファミリーツインルーム」。シングルとダブルベッドが並び、約24.8m2(定員は最大3名)。寝具はhe:on(ヘオン)。マットレスはシモンズとの共同開発で、羽毛布団はグースダウンを採用し、ふっかふか。

宿泊した「スタンダードファミリーツインルーム」

 アメニティはNY発のコスメブランド「マリン&ゴッツ」製。シャワールームは手持ちとレインの2種類で、トイレは温水洗浄便座も完備。なお、無料のボトルウォーターやL7シグネチャーブレンドドリップコーヒーも。

「マリン&ゴッツ」製のボディ&ハンドソープやクリームを用意
シャワーは手持ちとレインの2種類
トイレは温水洗浄便座完備
ドリップコーヒーとラッセルホブスのケトルを常備
無料のボトルウォーターは冷蔵庫のなかにありました
コインランドリーも。利用は1回4000ウォン(約400円)で現金のみ

話題の国産ブランド豚に舌鼓! 韓国焼肉初心者にうれしいサポートも

 ホテルでひと息ついたところでディナーへ出発。訪れたのはホテルから徒歩約20分の延南洞エリアの人気店「ファッシイユッコン ヨンナム店」(258 Donggyo-ro, Mapo-gu, Seoul)へ。ジューシーなブランド豚・マーブル豚のお肉が味わえると話題のお店です。特にマーブルモクサル(首まわりのお肉)が見た目もよく、さらに美味しいと評判なんです。

人気店「ファッシイユッコン ヨンナム店」。とても入りやすいお店構えもうれしいですね
各テーブルにはサイドから煙を吸い込む焼き台を設置。服に匂いがつかず◎なんです

 今回オーダーしたのは3~4人前でサムギョプサル・モクサル・コプテギの「セットメニュー」(6万1800ウォン、約6180円)。プラスして「ユッケビビン麺」(5900ウォン、約590円)も追加。ちなみにスタッフさんが焼きからカット、仕上げまで調理してくれるので韓国焼き肉初心者でも一番美味しい食べごろをしっかり味わえます。

炭火で焼くブランド豚は、まさに旅のパワーメニュー
担当スタッフが切り分けてくれ、ベストなタイミングで提供してくれます
網の上に載ったお肉から「いただきます!」
塩・胡椒・わさび・コチュジャンの順で味わうのがお勧めだとか
コプテギ(豚の皮)は弾力のあるお餅のような食感がウリ
キナコを付けて。韓国ではメジャーな食べ方だとか
「ユッケビビン麺」はよく混ぜて。そうめん風でサラダ感覚のさっぱりした味わいです

思い切り焼肉を頬張ったあとはクールダウンにおしゃれカフェ「on fleek」へ

 ブランド豚で笑顔になったあとは、締めのデザートの出番。お店を変えてデザートドリンクが味わえる延南洞のカフェ「on fleek」(27-8 Donggyo-ro 38-gil, Yeonnam-dong, Mapo-gu, Seoul)へ。焼肉店からは徒歩約5分ほどです。グリーンのチェアと真っ白なウォールが目印の店内はほんのり半地下。おしゃれ空間にリノベーションされ、開放的で明るい空間が魅力です。

延南洞のカフェ「on fleek」はスウィートなデザートドリンクが楽しめます
夜は暗さを楽しむためにあえて照明を落としているそう

 同店のお勧めは、手作りのいちごミルクにたっぷりとドライマシュマロをデコレーションした「Mellow Bath」(6000ウォン、約600円)。ふんわりやさしいパステルピンクに、ザクザク食感のドライマシュマロの食感が楽しめます。「on fleek」(6000ウォン、約600円)はアインシュぺナーと呼ばれる韓国で人気のデザートコーヒー。スタッフによるとメニューは「自分が食べたい!と思えるもの」を意識して開発しているんだとか。

「on fleek」と一番人気の「Mellow Bath」。甘さとザクザクのコントラストがクセになります。

 こちらでは韓国で最近話題のクロッフルも味わえます。クロッフルとは、ワッフルシェイプのクロワッサンでサクッと食感と軽さがポイント。アイスクリームをオンした「Lotus Croiffle」(7000ウォン、約700円)やブラウンチーズをプラスした「Brown Cheese Croiffle」(7000ウォン、約700円)もラインアップ。まだ食べ足りない&デザートは別腹組はぜひオーダーを!

「Lotus Croiffle」は韓国スイーツのなかでも注目の一品。チーズをかけたver.もあります
ふっくら盛りで写真映えと食べ応えのある「ティラミス」(7000ウォン、約700円)もお勧め

ビザなし渡航の韓国からの帰国はどうなる!? 「Visit Japan Web」登録でサクサクスムーズ

 さて到着日の様子をお届けしましたが、短期旅行で気をつけるべきは翌々日に迫る帰国の準備。ということで、早々に入国手続きオンラインサービス「Visit Japan Web」への登録をご紹介。できれば日本にいるうちから準備を。

入国手続きオンラインサービス「Visit Japan Web」
登録が受理され完了すると画面がブルーになり、帰国用のQRコードが発行されます

 Visit Japan Webは、以前はMySOSで対応していた「検疫(ファストトラック)」機能を11月1日に追加して、日本へ入国する全世界の人々が利用する方針になりました。アカウント作成から利用者情報登録、そして帰国スケジュールの入力にワクチン接種証明の送信後、すべてが受理されるとQRコードが発行されます。

 なお日本到着後、登録者はQRコードの提示で別レーンへ。スムーズに入国審査まで辿り着くことができます。以前入国時に手渡された厚生労働省によるブルーの紙はなくなり、感染防止拡大のためのお願いが書かれた「健康カード」が渡されます。

「健康カード」が渡され、こちらを提示しながら空港内を進みます

 さらに仁川国際空港側でも帰国時にカウンターでワクチン3回接種の証明が必要なので、すぐに接種証明アプリなどで提示できる準備を。オンラインチェックイン済でも空港の手荷物自動預け機に並ぶ前に接種回数のチェックが入りますよ。

 というわけで渡航・帰国準備も含め、韓国“セロ韓”ツアー初日を紹介しましたが、次回は地下鉄を駆使し朝の9時出発で夜の10時まで遊び尽くすための“セロ韓”ガイドをお届け! 歩数2万歩レベル&鉄道を駆使したガッツリ大満足スケジュールを前編&後編に分けてお伝えします。

空室・料金チェック
相川真由美

ライフスタイル系雑誌の編集アシスタントを経て、IT系週刊誌・月刊誌で10年以上編集者として刊行にたずさわる。現在は、フリーの編集記者として国内外のテーマパークやエンタメ、ならびに観光、ファッション関連を中心に執筆中。