【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015

ご当地キャラ大集合に地歌舞伎の披露、優美な灯籠踊りで締めを飾った日本ステージ(その6)

2015年9月24日~27日 開催

ひょうごご当地キャラ大集合のステージ

 ツーリズムEXPOジャパンのJapan(日本)ステージ終盤には、兵庫を代表するご当地キャラクターや庶民に愛される歌舞伎、そして幻想的な光を放つ灯籠を頭上に乗せ踊る演目などで2日間の会期のラストを締めくくった。その様子をお伝えする。

ひょうごご当地キャラ大集合

 日本ステージも終盤、兵庫県を代表する地域からご当地キャラクターやPR大使が集合し、ステージをにぎやかにしてくれた。兵庫県観光大使「はばタン」、瀬戸内海チームである姫路市からは「姫路お城の女王」と姫路市キャラクター「しろまるひめ」、神戸市からは親善大使「スマイル神戸」、明石市からは食のまち明石マスコットキャラクター「パパたこ」が登場。

 姫路お城の女王は「白漆喰に塗られた真っ白な姫路城が見られるのは数年のみ」とアピール、またB級グルメ「姫路おでん」のおでんの出しと、ピリリとしたショウガの相性のよさも伝えた。

 スマイル神戸は意外な魅力でもある神戸の温泉からスイーツ激戦区、パン消費量日本一だからこその楽しみなど幅広く告知。続いて明石市のパパたこたちは明石焼を紹介。地元ではたまご焼きと呼ばれており、卵と出汁がたっぷり入った生地に明石ダコのコリッとした食感が特徴とのこと。また、明石市に関するクイズを出題しパパたこのスペシャルグッズをプレゼントした。

 しろまるひめはお団子が大好きだが、現在はダイエット中のため我慢しているそう。パパたこは一家の大黒柱のため日夜白いはちまきを巻いて仕事に励む働き者。はばタンは震災の復興のシンボルとして生まれ現在は兵庫のPR大使として活動している。

兵庫県観光大使「はばタン」
「姫路お城の女王」と姫路市キャラクター「しろまるひめ」
神戸市の親善大使「スマイル神戸」
明石マスコットキャラクター「パパたこ」

地歌舞伎

東濃歌舞伎中津川保存会による地歌舞伎のステージ

 最多の29の保存団体があり、地歌舞伎が日本一盛んな岐阜県。現在も古い芝居小屋では江戸時代さながらに日々演じられており、今回のステージでは「青砥稿花紅彩画」(通称:白浜五人男)を演じた。

 地歌舞伎は女性も子供も演じる事ができ、“花”と呼ばれるおひねり文化が特色。演者が出て来た際に「待ってました!」、そして見栄をきり首を回した際「日本一!」と声をかけながら大向こうのタイミングでおひねりを投げることなどを実際にレクチャー。本番では花が飛び交う本場さながらの雰囲気に。

「秋から春に掛けて日曜日ならばどこかで必ず岐阜では地歌舞伎を公演しているため、本物を本場で見てほしい」と締めた。

見栄をきるタイミングで会場からは多くの花が投げ入れられた。また「白波五人男」を特別バージョン「白波三人男~ビックサイト勢揃いの場~」として演じた

 続いて歴女タレントの小日向りえさん、夏江紘実さん、葉月さんで結成された「関ヶ原女性武将隊巴組」がステージへ。徳川家康からの告知書状が届くなど軽快なトークと小芝居で、10月4日から18日に行なわれるイベント「発信!発進!関ヶ原2015」や「関ヶ原合戦祭り2015」を告知した。

関ヶ原女性武将隊巴組のメンバーは織田、宇喜多、小早川の血筋というコンセプト。衣装もそれぞれ金色のマントや家紋入りのなど大名と関係性のあるカラーや装飾がなされている
宇喜多秀家(小日向りえ)
小早川秀秋(夏江紘実)
織田秀信(葉月)

山鹿灯籠踊り

 ツーリズムEXPOジャパン2015の日本ステージのラストを飾るのは、日本の火祭りの1つである熊本県の「山鹿灯籠踊り」。手すきの和紙と糊のみで造られた金灯籠を頭に掲げ「山鹿灯籠盆踊り」「米原長者くどき唄」「山鹿灯籠よへほ節」などの伝統の舞を一糸乱れぬ動きで魅せた。

 国の伝統工芸品として認定されている灯籠は金灯籠のほかにお城や神社などもある。実際の祭りでは千人の女性が灯籠に灯りを灯し幻想的な一大絵巻を繰り広げるという。

金灯籠を掲げた8名が民謡『よへほ節』などを舞った。毎年2日間に渡り開催される「山鹿灯籠祭り」内で「千人灯籠踊り」は踊られる
(相川真由美)