【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015
北陸新幹線開通で沸く石川、富山、福井、飛騨高山は、各地方の特色を押しだした展示
福井県ブースには恐竜の骨格標本がお目見え
(2015/9/29 06:00)
- 2015年9月24日~27日 開催
ツーリズムEXPOジャパン2015での、北陸方面、石川、富山、福井、飛騨高山の各ブースは、今年北陸新幹線開通したこともあり注目も高く、終始賑わっていた。
石川県観光連盟ブースは、日本遺産に認定された「キリコ祭り」で使われる巨大灯籠が、能登を舞台とするNHK朝の連続テレビ小説「まれ」をモチーフにして飾られていて、東2ホールの入口に入るとすぐに見えることから、とても目立っていた。ブースでは、九谷焼など工芸品の展示や地酒の試飲、くじ引きが行なわれていた。
富山県観光連盟ブースでは、ブース自体が観光名所を立体的に表現していて、ちょっとだけ名所を体感した気分になれるという面白い作り。黒部峡谷や立山黒部アルペンルート、雪の大谷の雪壁があしらわれていた。
ブース内には、富山湾寿司の大きめのサンプルや、越中瀬戸焼や高岡クラフトなどの工芸品を展示。高岡クラフトは、伝統工芸の高岡銅器など歴史と文化があるものだが、近年ではデザイン性にも磨きがかかった新しいクラフトも生まれてきていて、世界的にも注目されている。
福井県のブースは、完全な形の恐竜の骨格を据えて来場者の目を奪っていた。恐竜は福井県立恐竜博物館提供の「チンタオサウルス・スピノリヌス」の複製で、長さ約7.7m、高さは約3.6m、中生代白亜紀後期の恐竜で中国山東省にて発見されたものだ。福井は恐竜王国。現在発見され学名がつく日本固有の恐竜は6種。その4種が勝山市で発見され、発掘調査も進行中なのだ。福井県立恐竜博物館も世界有数の大きさを誇る。
ブース内では、奈良時代の写経用紙にても使われ、その後幕府の保護の上質紙として全国有数の産地となった「越前和紙」や、5世紀の頃から天皇の冠塗り替えから始まり、お盆や重箱などに発展した「越前漆器」などの工芸品、カイコのシルク成分「セリシン」の入った化粧品などが展示されていた。
また、福井駅~三国港を走る、えちぜん鉄道三国芦原線のイラスト絵はがきを来場者に配布していた。
飛騨高山、北陸飛騨3つ星街道誘客推進協議会、金沢市、富山県南砺の合同ブースでは、金沢~五箇山~白川郷~高山を結ぶ、世界遺産やミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(ミシュラン発行の旅行ガイド)で3つ星として紹介された観光地ラインを周遊して楽しんでもらうことをアピール。単に北陸新幹線で金沢を訪れるだけではない北陸の魅力を紹介した。
こきりこ節の実演も行なわれていて、見学者には演奏方法を教えていた。参加費無料の伝統工芸士金沢箔による金箔貼り体験も行なわれており盛況だった。