【イベントレポート】ツーリズムEXPOジャパン2015
大迫力のエイサーに人気のゆるキャラ集合、地域の歴史と文化に注目した日本ステージ(その3)
(2015/9/28 06:00)
- 2015年9月24日~27日 開催
ツーリズムEXPOジャパンのJapan(日本)ステージでは迫力の演舞に心を掴むキャラクターたちの登場と見所いっぱいの各種ステージが続いている。その1、その2に引き続き、9月26日の午後のステージの終盤の様子をお伝えする。
沖縄観光PRステージ
ミス沖縄をはじめ、各地方を代表する観光レディが一同に介した沖縄のステージ。久米島紬観光レディ、ミス宮古島、ミス八重山、泡盛の女王、ミスハイビスカスと華やか。唯一の男性のちゃんぷる~沖縄市大使と共にそれぞれの地域の名産品や特色などをPRした。
その後、沖縄市嘉良間青年会が入場しエイサーを披露。エイサーとは沖縄の伝統芸能の1つで毎年旧盆の夜に地域の若者を中心に、歌三線に乗せて大太鼓やパーランクーと呼ばれる小太鼓を打ち鳴らしながら踊り、街を練り歩くイベントだ。
ステージでは「久高節」や「固節」など馴染みの楽曲に、カチャーシーの定番「唐船ドーイ」まで全9曲を三線の音色、太鼓の響き、口笛、掛け声とともに、力強い踊りで表現。その熱気とリズムが会場を沸かせた。
沖縄ならではの衣装を纏った演者たちは、三線とジカタ3人に、旗頭と京太郎、太鼓打ち8人に手踊3人と大人数。ステージを飛び出し前方の観客席も使用するなど見応えあるパフォーマンスだった。
長浜曳山まつり/ひこにゃんステージ
300年ほど続く豊臣秀吉公にゆかりのある「長浜曳山まつり」。2016年秋にもユネスコの無形文化遺産に登録される見込みだ。その最大の見所でもある「こども歌舞伎」を上演した。
こども歌舞伎とは小学生の男児たちが演じる歌舞伎であり今回は通常だと40分ほどの演目「菊畑」のスペシャルバージョンを上演。その美しく鮮やかな姿と一生懸命な演技に観客の誰もの目が釘付けだった。
歌舞伎に続き、彦根城からは「ひこにゃん」が登場。晴れの日も雨や風の日も365日、1日3回必ず会え、おっとりと優しい振る舞いで大人気。ハロウィンに合わせカボチャのステッキを片手に登場すると、会場のあちこちから声援が。また、紅葉の名所である名勝玄宮楽々園を始めゆっくりと紅葉が楽しめることも強調。新幹線を使い米原市から彦根市や長浜市へのアクセスのしやすさも伝えた。
【お詫びと訂正】初出時、一部写真と説明に誤りがありましたので修正しました。お詫びして訂正いたします。
Let's GO メイジイサン!(明治日本の産業革命遺産)
26日の日本ステージのトリは、九州を中心に活動中の世界遺産登録推進レディ「MI6」がステージを飾った。MI6とはイギリスの諜報機関……ではなく、明治遺産(Meiji Isan)のアルファベットの頭文字と、メンバー6人の数字が名前の由来で、軍艦島から旧集成館など幕末から明治にかけて日本の近代化に貢献した重工業に焦点を当て、8県11種23カ所に分布している明治日本の産業革命遺産をPRするために結成された。
ステージでは2015年7月に世界文化遺産への登録が決定して注目を浴びている同遺産の魅力を、彼女たちの視点からトーク。実は彼女たちの衣装も重工業にちなんでおり、造船ガールの松浦かりんさんと脇山あやみさんは船長をイメージ、石炭ガールの山下ちひろさん、鶴二慶さんは胸元の羽と黒のキラキラしたビジューがポイント、製鉄ガールの安永あすかさんと浦郷えりかさんは鉄をイメージしたキラキラした腕章が眩しいなど細かなこだわりが。「レッツゴーメイジイサン!」「MI6ニアイニキテ」「サンキューセカイイサン」の3曲を披露し、歌とダンスで明治遺産を分かりやすく伝えてくれた。