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観光庁、全世界に向けて「東北デスティネーション・キャンペーン」を実施
海外の著名人を活用した情報発信も実施
(2016/5/24 14:15)
- 2016年5月24日 発表
観光庁は5月24日、全世界を対象とした「東北デスティネーション・キャンペーン」を実施すると発表した。東日本大震災から5年を経過しているが、全国的なインバウンド急増の流れから東北地方が外れているため、観光復興を強化する。
このキャンペーンを実施する背景としては、東北6県における外国人延べ宿泊数は、東日本大震災前の2010年(平成22年)度と比べて101.0%と震災前の水準に戻ったたものの、福島県単体で見ると2010年比で50.5%と震災前の半分に留まっていることが理由。
具体的な施策は、東北の知名度向上としてCNN等のグローバルメディアによる情報発信、欧米・アジア等において影響力のある著名人による東北の魅力の発信などを行なう。直近ではCNNを活用した伊勢志摩サミット開催時期に合わせた情報発信が挙げられている。また、欧米豪の著名人を活用してTVやインターネット等で映像を放送することや、アジアの著名人を活用して東北においてPV制作、インターネット放送を行なうなどを予定している。
また、東北のブランディングとして東北に詳しいアドバイザーを登用する。自然、温泉、祭、文化、食などの観光資源を、外国人目線で発掘して磨き上げる。さらに外国人目線での東北特設のWebサイト開設と情報発信を行なう。
海外メディアや旅行会社については、東北におけるイベントや祭り開催時期に招聘したり、東北で初開催する「東アジア商談会」に500名を超える海外メディアや旅行会社関係者を招聘、大々的な情報発信やツアー造成を促す。
さらに送客促進においては、航空会社との共同広告による新規路線就航支援や、オンライン旅行会社と連携した東北ツアーの情報発信と販売促進を実施する。