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Hotels.com、海外主要都市のホテル宿泊料金動向を発表
アジア地域は平均宿泊料金が大幅に下落
(2016/3/9 14:54)
- 2016年3月9日 発表
オンラインホテル予約サイトのHotels.comは3月9日、主要都市のホテル宿泊料金を定期的に独自調査する「Hotel Price Index」の、2015年通期の調査結果を発表した。
旅行者が2015年に支払った平均宿泊料金は前年比1%増。ユーロ、韓国ウォン、オーストラリアドルに対する円高が、アジア諸国への旅行に影響を与え、日本人旅行者が滞在先のアジア地域で出費した宿泊料金は、調査対象地域で最大の下落となる前年比5%減になった。
タイではプーケット、パタヤ、チェンマイなどほぼすべての人気観光地で宿泊料金が下落し、特にパタヤ、チェンマイは調査対象都市でもっとも低価格な宿泊料金であるとしている。
また、クアラルンプール(マレーシア)、シンガポール、ヤンゴン(ミャンマー)では日本人旅行者がさらに旅費を使う傾向が見られたほか、中国、ベトナム、カンボジアは宿泊料金が上昇傾向にあるものの、安価な水準に留まる。このほかの地域の宿泊料金は、シドニーが軒並み下落、空室率の高いドバイで9%減の価格低下が見られた。
米ドルや英国ポンドは円安となり、米国内の宿泊料金は上昇したものの、ニューヨーク、ホノルル、ロサンゼルスは引き続き日本人の人気が高いという。
一方、国内のホテル料金動向は、訪日外国人が前年比40%と急上昇したあおりを受けて軒並み上昇。東京では8%増、大阪では24%増となった。大阪の価格上昇の要因としては、関西国際空港(関空)発着のLCC便増加により、関空からの入国者が増えたことを挙げている。