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国交省、串本町や南紀熊野ジオパークへのアクセスを向上する紀勢道 南紀白浜IC~すさみ南IC間を8月30日開通

7月12日開通の南紀田辺IC~南紀白浜ICから24km延伸

2015年8月30日15時 開通

8月30日の開通区間(南紀白浜IC~すさみ南IC)

 国土交通省 近畿地方整備局 紀南河川国道事務所は、紀勢自動車道 南紀白浜IC(インターチェンジ)~すさみ南IC間(延長24km)を8月30日15時に開通することを発表した。当初は9月26日からの「わかやま国体」に間に合うよう9月の開通を目指すとしていたもの。7月12日に開通した南紀田辺IC~南紀白浜ICに続く開通により、近畿自動車紀勢線の一部として新直轄方式で事業が進められてきた紀勢自動車道(田辺~すさみ)の延長38kmが全線開通することになる。

 本区間の開通により、白浜町から串本町に渡る「南紀熊野ジオパーク」など南紀地方の観光施設にアクセスしやすくなる。すさみ南IC付近には、「道の駅すさみ」も9月に開業する予定。大阪市から串本町までの所要時間は、阪和自動車道 松原JCT(ジャンクション)~御坊IC間のみが開通していた2002年の4時間23分に対し、すさみ南ICまで開通することで2時間56分へ短縮できると試算している。

 このほか、南海トラフ地震の津波などの災害時や、救急医療施設までの搬送時間短縮など、これまで国道42号のみが幹線道路であった南紀地方の孤立を防ぐ代替ルート機能も整備効果として挙げられている。

近畿自動車道の一部となる紀勢自動車道が全線開通することになる
南紀熊野ジオパークなどの観光資源
国道42号、紀勢道それぞれの南海トラフ地震の津波による想定浸水区域
南紀地方から3次医療センターまでの所要時間を短縮

(編集部:多和田新也)