ニュース
食べ歩きスイーツも登場、東京タワー直営売店がリニューアルオープン
この夏限定のお化け屋敷も開催
(2015/7/21 00:00)
- 2015年7月18日 オープン
日本電波塔が管理・運営する東京タワーは、オリジナルグッズを充実させた新たなオフィシャルグッズショップ「TOKYO TOWER OFFICIAL SHOP GALAXY」(東京タワーオフィシャルショップ・ギャラクシー)を、7月18日にリニューアルオープンした。
新たに命名された「東京タワーオフィシャルショップ・ギャラクシー」は、東京タワーの下にある商業ビル「フットタウン」の3階にあり、直営売店「タワーショップ」を全面改装させたもの。東京タワーのオフィシャルショップとして初の出店となる。
以前はギャラリーやイベントスペースとして利用されていたスペースを使い、売場面積を倍以上に拡張した。リニューアルに伴う工事は約1カ月ほどで、通常営業を継続しながら夜間工事を行なっていたという。また、今回のリニューアルオープンに伴い、大展望台2階にある「GOODS SHOP」も、「TOKYO TOWER OFFICIAL SHOP THE SKY」(東京タワーオフィシャルショップ・ザ・スカイ)として改装している。
リニューアルオープンに先だって式典が行なわれ、日本電波塔 代表取締役の前田伸 社長が意気込みを語った。おみやげの商品開発を担当している長登屋の営業推進部部長 坂田秀士氏の挨拶に続き、東京タワーオフィシャルショップ・ギャラクシー店長の白岩久枝氏を含め3人で、テープカットが行なわれた。
式典の司会進行を務めたのは、東京タワーアテンダントの中島優花さん。中島さんは、芸能活動を行う「グローバルホスピタリティユニット」の第1期生で、活動の第1弾として今回のMCを務めた。
リニューアルされた店内は、白を基調とした明るい雰囲気に仕上がっている。天井は黒く塗られ、はっきりしたコントラストによりフロアがより明るく見える配色。商品棚は低く抑えられ、背の高い外国人でなくとも見通しが良くなっている。
店長の白岩久枝氏は、「インバウンド(外国の訪日観光客)を対象とした商品を充実させ、レジ前のワゴンに集めました。ほかにも新たに『サザエさん』との商品コラボを展開しています。ショップのある3階はチケットフリーの場所なので、お昼など近くに来たらぜひ足を運んでほしい」と語った。
訪日外国人観光客をメーンターゲットとしながらも、国内需要の高い「サザエさん」との商品コラボなど、東京タワーならではの“新しい東京みやげ”を追及する。リニューアルに伴って110アイテムを新たに追加し、合計約410アイテムと商品ラインアップは倍増している。
店内には、「サザエさん」と写真撮影ができるフォトブースが設置されている。また、3階に無料Wi-Fiサービス(SSID:Tokyotower_wi-fi)を整備。フォトブースを含めて店内の撮影は自由となっており、ブログやFacebookなどへ投稿することで、情報発信の場として活用できる店舗展開を図っている。
店舗リニューアルと同時に、東京タワー初の「オフィシャル食べ歩きスイーツ」となる「タワーたいやき」の販売も開始された。「タワーたいやき」は、併設されるマザー牧場カフェに実演販売エリアを増設し、専用のカウンターで販売される。
「タワーたいやき」の価格は1個180円で、中身は「小倉」と「カスタード」の2種類。アンテナを模したプリッツが刺さっているのが特徴。3階フロアの一等地とも言えるエレベーター前に実演販売エリアが設置され、1日400~500個を売り上げ目標としているとのこと。今後はソフトクリームをコラボさせた商品や、季節の味、外国人に人気の抹茶味など、レパートリーが増える見通しだ。
特注の鉄板で焼かれる「タワーたいやき」は、生地がしっかりとしていて食べ応えがある。小倉やカスタードは甘すぎず、生地の甘さとうまくマッチしている感じだ。小腹が空いたときにちょうどよいボリューム感。アンテナ部分は変化のある食感を楽しめて新鮮だった。販売開始後、何組もの外国人観光客が購入し、食べ歩きをしていた。
フットタウン地下1階では、1958年に東京タワーが開業して以来、初となる本格的なお化け屋敷「東京タワーに住み憑く あの子」が松竹によって開催される。
このお化け屋敷は、遊園地など多くのアミューズメント施設でお化け屋敷アトラクションをプロデュースしてきた「松竹お化け屋本舗」ブランドによるウォークスルー型お化け屋敷。舞台セット、音響、照明、演出に松竹の映画スタッフが関わっている。
開催期間は、7月18日から8月30日まで。12時~21時の営業で、最終入場は20時30分となる。料金は、中学生以上の大人が800円、子供(4歳以上)が500円。3歳以下は無料。東京タワー展望券(半券でも可)を持参すると入場料が100円引きになる。
ストーリーは、50年以上前に町外れの廃屋に住み着いた、いたずら好きな「あの子」が、いたずらが過ぎて子供を殺してしまい、村人たちが家に閉じ込めてしまう。その後、閉じ込めた村人たちが謎の死を遂げ、次第にその存在が忘れ去られていったが、東京タワーの地下で目撃された……というもの。
地下1階に進むと、通常はイベントスペースや団体の待合所などで利用されている東京タワーホールが真っ暗になっており、古い屋敷が再現されている。入口では、恐ろしい雰囲気と抜群の演技力を持つ案内の女性にあらすじを説明され、3つの恐怖レベルの選択を迫られる。
3つのレベルは、お化けや音が出るポイントが違っていて、ルートは同じ。入口で選択したレベルは屋敷内のスタッフで共有されるとのこと。暗闇の中進んでいくと、「あの子」がやったいたずらが再現されているのだが、松竹の映画スタッフが作っただけあり、現実感のある小道具などが恐怖心を助長させる。あらかじめストーリーを良く読んでから行くと、怖さ倍増するだろう。
出口までの所要時間は5~10分。1分30秒~2分間隔で次の組が入場してくるので、屋敷内に5組前後がいることになる。通路を進んでいるだけでも、ほかの組の悲鳴が聞こえ、より恐怖心が増してくる。報道陣向け内覧会で撮影しながら進んでいったが、時折聞こえてくる悲鳴に、仕事と割り切って回っていても恐怖感を感じた。この夏、行ってみたいポイントの1つとしてぜひ追加したいアトラクションだ。