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リクルートテクノロジーズ、VRヘッドセットを活用したリゾートエリアの疑似体験システムを展示
「ゼクシィフェスタ 海外&国内リゾートウエディング」にて出展
(2015/6/21 19:09)
- 2015年6月20日〜21日開催
リクルートテクノロジーズは、リクルートマーケティングパートナーズ主催で、東京渋谷のヒカリエホールで開催された「ゼクシィフェスタ 海外&国内リゾートウエディング」において、VR(ヴァーチャルリアリティ)ヘッドセットを利用した、リゾートエリアの疑似体験システムを展示した。
近年、国内や海外のリゾート施設で結婚式を行う例が増えているが、その場合に問題となるのが、現地の下見だという。地元のホテルや結婚式場であれば、すぐに下見に出掛けられるが、遠く離れた国内や海外のリゾートとなると、多くの時間やコストがかかってしまうため、実際に下見に行くのもままならない。パンフレットの写真やイメージビデオなども用意されてはいるが、それだけでは実際の現地の雰囲気を感じ取るのは難しい。そこで、より臨場感に優れる現地の下見ができないかと考えて実現されたのが、今回展示されたVRヘッドセットシステムを利用した疑似体験システムだ。北海道6箇所、軽井沢2箇所、沖縄2箇所、グアム4箇所、タヒチ3箇所のリゾートエリアが映像化され、VRヘッドセットを利用してリゾートの雰囲気を疑似体験できるようになっていた。
今回の展示で利用されていたVRヘッドセットは、サムスンが発売している「Gear VR」だ。サムスンのスマートフォン「Galaxy S6/S6 Edge」をセットして利用するVRヘッドセットシステムとなる。従来より、米国Oculus VRが開発中のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)「オキュラスリフト」を利用してVRシステムの開発を行っていたそうだが、今回は一般来場者に体験してもらうこともあり、ワイヤレスで手軽に利用できるGear VRを利用した展示になったという。
体験用として用意されたリゾートの動画映像は、ウェアラブルカメラ「GoPro」を6台利用して、リクルートテクノロジーズの開発者が自ら現地で撮影したという。体験映像は1分ほどではあるが、実際にGear VRを通して見る映像は360度周囲を見回すこともできるため非常に臨場感に優れ、実際に現地を歩いているかのような錯覚を覚えるほどだった。また、来場者からの注目度も高く、多くの来場者が足を止め、実際に体験していた。VRヘッドセット初体験の来場者も多かったようで、歓声をあげて楽しむ姿も見られたのは印象的だった。
なお、今回は展示までの準備期間が短かったそうで、動画が用意されていたのは、北海道、軽井沢、沖縄の国内リゾートの一部のみで、海外リゾートなどは静止画のみとなっていた。それでも、周囲を見渡せる点は通常の写真にはない部分で、パンフレットで写真を見るよりも遥かに臨場感があり、現地の雰囲気をしっかりと感じ取ることができた。それら静止画は、現地スタッフがリコーの全天周カメラ「THETA」を利用して撮影したものだそうで、全てが独自の映像を採用しての展示となっていた。
今回の展示は、どちらかというと参考展示に近いもので、実際にVRヘッドセットを活用したシステムの今後の展開については検討中とのこと。ただ、今後のVRシステムの普及を見据えて様々な活用方法を模索中とのことで、リゾートウエディングを考えているカップルが実際に比較検討時に活用できるようになる日もそう遠くないかもしれない。