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えきねっと、新幹線の3か月前予約が可能に。突発的な運休時の無手数料払い戻しにも対応

2025年10月 開始
一部の新幹線では乗車日3か月前から予約が可能となる

 JR東日本は、10月にえきねっとの機能拡充を実施する。いずれも、秋に実施予定として4月に発表があったもの。

 まずは10月2日に、大幅な遅延が発生している新幹線・特急列車について所定の時刻を過ぎて以降も購入・予約変更が可能となるサービスを開始する。例として、10時発予定の列車が1時間遅れとなる場合、現在は10時を過ぎた段階でえきねっとでの購入や変更は不可となるが、10月2日以降は利用者自身でも予約できる。

 また、「トクだ値」などの割引を適用した予約列車が遅延・運休となった場合、もとの割引条件を引き継いで当日の別の列車に予約変更できる機能も同日から実装する。これまでは、乗車日当日は割引料金での発売期間が過ぎているため無割引のきっぷを購入する必要があった。

大幅な遅延が発生している列車は所定の発車時刻を過ぎてからも予約可能に
所定時刻を過ぎてから予約できる場合の画面表示例
30%引きの列車が運休・遅延となった際、当日の別列車に同じ金額で乗車できる
予約列車に運休・遅延が発生している場合の画面表示例と、変更ボタン

 10月31日には、2026年1月10日以降に乗車となる一部列車の「新幹線eチケット」について、乗車日3か月前からの予約を可能とする「早期予約」サービスを開始する。列車・席数限定で、「トクだ値」などの割引商品やTRAIN DESK、自由席は対象外。また、決済手段はクレジットカードのみとなる。

 乗車日1か月と1週間前から行なっている既存の「事前受付」と異なり、座席の確保は確定となる。ただしシートマップによる座席指定や車内での位置指定には対応せず、座席番号は乗車日1か月前の8時以降に通知する。

 新規予約は通常の乗換案内ではなく、「早期予約の申し込みはこちら」などトップページの専用リンクから受け付ける。予約後は初回予約時の乗車日から3か月先までの範囲で何度でも変更できるが、1か月8日前の23時50分から1か月前の10時までは一時的に変更ができなくなる。払い戻しを受ける場合には手数料が必要。

早期予約の画面イメージ

 同じく10月31日には、突発的な運休・遅延が発生した新幹線・特急列車の予約について無手数料での払い戻しがえきねっと上から行なえる機能を追加する。

 地震や大雨などによる長期の運転見合わせ・計画運休にはすでに対応しているが、今後は人身事故など突発的な事象での運休の場合も利用者自身で無手数料の払い戻しが受けられるようになる。

無手数料での払い戻しが可能な場合は予約取消時にその旨を表示する