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叡山電車、リニューアル車「舞」を年内投入へ。着物イメージ、開業100周年で形式も「100系」に

2025年内 運行開始
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 叡山電車(叡山電鉄)は、観光車両「舞」(まい)を2025年内に投入する。

 700系電車のうち、最後まで未リニューアルだった721号車・724号車を改装した車両。リニューアルで2両編成となり、叡山電車の開業100周年を記念して形式名も「100系」に改める。

 愛称は、さながら着物を着て「舞う」ように旅をしてほしいとの思いを込めたもの。書道デザイナーの林真帆氏による題字(ロゴ)も設定した。

 外装は四季の植物を円形に配した「花の丸文様」を中心とし、上部には「瑞雲文様」、下部には「流水文様」も組み込んでいる。行先表示器は多言語対応となり、幕板部には展望窓も新設する。

 インテリアには木調の素材を採用しつつ、一部には鞍馬山で産出する「鞍馬石」を使用。スタンションポールをかんざし、吊り革を髪飾り、座席を帯に見立てて、伝統的な小物の意匠も取り入れている。車端部にはスマートフォンの充電も可能なフリースペース「MAI-SPOT」を設けるほか、叡山電鉄では初めてのデジタルサイネージ式案内表示器も設置する。

 運行開始後は主に出町柳駅~鞍馬駅間を運行する予定。先立って、9月27日12時~13時には八瀬比叡山口駅で1両のみのお披露目を行なう(無料)。

外装
内装には伝統的な小物の意匠が
車内の鞍馬石に関する解説
「MAI-SPOT」の案内
車外行先表示器
車内案内表示器