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駅から1分、コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸を見てきた。京都の伝統美が調和した設備充実の客室

2025年8月27日 開業
コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸

 マリオット・インターナショナルは、京都市中心部の四条烏丸に、「コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸」(京都府京都市下京区二帖半敷町668)を開業した。開業当日に客室の一部とレストランの報道向け内覧会が行なわれたので、その様子を紹介する。

 ホテルは東西のメインストリートである四条通りと、京都駅を軸に南北を結ぶ交通の大動脈である烏丸通りの交差点、四条烏丸近隣にオープンした。いわゆる「田の字エリア(田の字地区)」の中心であり、オフィス、百貨店や飲食店などの商業施設、古くから続く老舗や高級店などが立ち並び、ビジネスにも観光にも拠点として便利な地域だ。

 それゆえにアクセスも優れており、地下鉄烏丸線四条駅 5番/6番出口から徒歩1分以内という好立地。大きな荷物がある場合は、エレベーターがある4番出口(徒歩約2分)が便利だろう。なお、ホテルに駐車場はない。

コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸。1階は宿泊者以外も利用できるオールデイダイニング「Le Bon Vivre(ルボンヴィーヴル)」
ホテルは交通至便。右奥に見えるのが地下鉄四条駅の6番出口

 コートヤード・バイ・マリオットは、世界1300軒以上の施設を擁するマリオットの最大のホテルブランド。贅沢な高級寝具、使いやすいワークスペース、無料の高速Wi-Fiなどを提供し、ビジネスでもレジャーでも滞在しやすく、旅行に集中できるよう便利で快適な滞在体験を提供するという。

 コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸のチェックインは、シッティングスタイルを採用。ゲストが一息つけるとともに、スタッフも楽な姿勢で接客に集中できるようにした。チェックインは15時から、チェックアウトは12時までで、ゆっくり滞在したい場合にも便利。大型の荷物はフロントに、小型スーツケースはセルフロッカーに預けて旅行を楽しむことも可能だ。

シッティングスタイルのフロント
エレベーターホールにはウォーターサーバーを設置。廊下もシックで落ち着いている(写真は9階)
計3フロアのエレベーターホール脇にはアイスディスペンサーと電子レンジがある

客室は9タイプ125室

 客室フロアは2階~9階で、9タイプ全125室を備える。客室は必要なものがコンパクトにまとまっており、落ち着いたカラーと暖色の照明で深みのある空間に仕上げている。

 デザインテーマは「現代と過去の京都の町並みの融合」で、壁紙には過去と現在の四条の街並みが重ね合わされて描かれている。もちろん四条通の喧騒も一切入ってこない。京都の街の中心にいながら、旅の疲れを存分に癒やせそうだ。

 客室は、50インチテレビ、高速Wi-Fi、Bluetoothスピーカー、アラームクロック、空気清浄機、金庫、アイロン・アイロン台、コーヒーメーカー、ミニ冷蔵庫、AC100Vコンセントと充電用USBポート、温水洗浄便座、ヘアドライヤー、浴室アメニティなどを備えており、サータ製6.8インチコイルベッドのほかソファと座席(一部客室はソファのみ)、テーブルも用意している。

 なお、廃棄物の削減など環境に配慮した取り組みとして、客室にはペットボトルの水は置かず、必要であればゲスト自ら廊下のウォーターサーバーを利用する。

客室タイプ

ゲストルーム キング: 30室(約23m2
ゲストルーム ツイン: 26室(約25m2
ラージャーゲストルーム キング: 17室(約30m2
ラージャーゲストルーム ツイン: 38室(約30m2
ワイドキング ゲストルーム: 3室(約25m2
ワイドキング ラージャーゲストルーム: 8室(約30m2
プレミア キング: 1室(約36m2
ジュニアスイート ツイン: 1室(約46m2
ジュニアスイート キング: 1室(約47m2

ラージャーゲストルーム ツイン(約30m2

ベッドサイズは120×203cm
ソファベッド(180×92cm)、チェアとテーブル
空気清浄機、ミニバー、冷蔵庫、クローゼットとラゲッジベーン、アイロン台
洗面所と浴室
浴室
温水洗浄便座

ゲストルーム キング(約23m2

ベッドサイズは183×203cm
ソファ、テーブル、チェア。壁面の京都の街並みもシンプルな色使いで空間にマッチしている
テレビは50インチ。ミニバー下にはセーフティボックスと冷蔵庫を収納
部屋でコーヒーや紅茶を楽しめる。氷は館内3フロアのエレベーターホール脇のアイスディスペンサーを利用する
浴室
洗面所とトイレ

ワイドキング ラージャーゲストルーム(約30m2

ベッドサイズは220×203cm。窓を背にした配置でフロアも広々
ソファ、テーブル、チェア
テレビは可動式でベッドに向けることも可能。セーフティボックスや冷蔵庫も収納されている
エントランス(909号室)。扉を開いてもすぐ客室内が見えないようにレイアウトしている
ベッドサイドのナイトテーブル。アラームクロック、充電用USBポート、客室照明のコントロールパネルがある
バニティコーナーとベッドルームは引き戸があり仕切ることができる
浴室とトイレは完全に独立している

ワイドキング ゲストルーム(約25m2

ベッドサイズは220×203cm
2人がゆったり掛けられるソファとテーブル
省スペースで機能的なクローゼットとミニバー
黒御影石のタイルが貼られた高級感のあるバスルーム
ゆったりとした洗面・トイレスペース

ジュニアスイート キング(約47m2

さらにゆったりとした空間を求めるなら、ジュニアスイートという選択肢もある(写真提供:JR東海ホテルズ)

フィットネスセンター

 3階にはフィットネスセンターがあり、宿泊者は滞在中24時間無料で利用できる。広さは約46m2で、ランニングマシン2台、クロストレーニングマシン1台、バイク1台、ダンベルセット(4~22kg)を設置。フェイスタオルとウォーターサーバーも完備。静かで落ち着いた空間で、リラックスして心身のメンテナンスができる。

3階エレベーターホールすぐのフィットネスセンター
ウォーターサーバー、タオルの用意もある

朝食は洋食セミビュッフェスタイル

 朝食付きパッケージで宿泊した場合は、ホテル1階の「ルボンヴィーヴル」で朝食がいただける。100年あまりの歴史を持つ京都のベーカリー、進々堂のオールデイダイニングで、ランチやディナーでの利用も可能。また、店は烏丸通に面しており、宿泊ゲスト以外でも気軽に利用できる。

1階ロビー直結の「Le Bon Vivre(ルボンヴィーヴル)」

Le Bon Vivre(ルボンヴィーヴル)

オールデイダイニング(全42席、全席禁煙、予約可、キャッシュレス対応)

営業時間:
[月~土曜]7時~10時30分、11時30分~21時30分
[日曜・祝日]7時~10時30分、11時30分~21時
※朝食付きパッケージ以外の場合、大人3400円/小人(6~12歳)2000円で利用可能

ベーカリーショップ

営業時間:
[月~土曜]7時30分~21時00分
[日曜・祝日]7時30分~20時30分

 朝食は洋食セミビュッフェスタイル。フルーツ、生野菜サラダ、チーズやハム、ヨーグルト、フレッシュジュース、コーヒーなどは自由に、進々堂自慢のパンと、卵やベーコンなどの温かい料理はスタッフがテーブルにサーブしてくれる。これらもおかわりができるので、1日の活力にガッツリ朝食ではじめたいという人でも満足できる。

ヨーグルト、フルーツ、チーズやハムなどはビュッフェスタイルで好きなものを好きなだけ
フレッシュジュースとコーヒー(写真はポット設置前)、紅茶、デトックスウォーター
にぎやかだが落ち着きも感じさせる壁面。店内は見る角度によって大きく雰囲気が異なる
朝食の一例。左手前のパン、中央のホットディッシュはスタッフが隻まで運んでくれる。たまご料理はフライドエッグをチョイス
朝食ハーフビュッフェのメニュー

開業セレモニーを開催

 コートヤード・バイ・マリオット京都四条烏丸は、JR東海不動産が三菱地所から既存のホテルを取得・改装したもので、ジェイアール東海ホテルズが運営する。JR東海グループのホテルとして関西初出店であり、マリオットとしても「コートヤード・バイ・マリオット」ブランドとして京都初出店となった。

 開業式典では、主催者を代表してJR東海 代表取締役社長の丹羽俊介氏と、マリオット 日本・グアム担当マーケットヴァイスプレジデントの田中雄司氏が登壇した。

 丹羽社長は、今回のホテル開業に続いて来年度には京都駅近くにもう1軒のホテルの開業を予定していると前置きしたうえで、関西エリアのポテンシャルの高さに触れ、この日のホテル開業を新たなチェレンジの第1弾として、事業機会を貪欲に探っていきたいと述べた。

東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長 丹羽俊介氏

 自身がこのホテルから徒歩数分の距離に住んでいたこともあるというマリオットの田中氏は、特別で大好きな京都の街にマリオットのホテルを開業できたことはうれしく、世界2億4800万人以上のMarriott Bonvoy会員に利用していただけることを楽しみにしていると述べた。

マリオット・インターナショナル 日本・グアム担当マーケットヴァイスプレジデント 田中雄司氏

 京都市副市長の岡田憲和氏は、松井孝治市長の祝辞を代読。四条烏丸は、京都の金融ビジネスの中心地であると同時に、祇園祭の山鉾巡行の起点として長きにわたり歴史と文化を体現してきた場所であり、「現在と過去の京都の街並みの融合」というホテルのコンセプトは、この地の特性と響き合うとともに、京都が目指す観光のあり方と合致する。本ホテルが多くの人々に愛され、末永く発展することを祈願すると述べた。

京都市副市長 岡田憲和氏
セレモニーの結びにホテルの門出を祝いテープカットを行なった