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ハワイで休んで、いい仕事。ハワイ州観光局の新プロモーション「有休ハワイ」

“仕事のためなんだから、有休取ってハワイに行っていいじゃん”

2016年1月26日 発表

ハワイ州観光局の新プロモーション「有休ハワイ」を訴求するポスター

 ハワイ州観光局は1月26日、2016年の新プロモーションとして「有休ハワイ」を発表した。このプロモーションは、サブキャッチに「ハワイで休んで、いい仕事。」と付けられており、年次休暇(有休)を取得して、ハワイに旅して、ハワイに癒やされ、次の仕事のためにハワイで英気を養おうというもの。すでに日本の国会に提出されている有休消化義務化法案(労働基準法改正案)に呼応したキャンペーンとなっている。

ハワイ州観光局 局次長 ミツエ・ヴァーレイさん

 新プロモーションの発表会において、ハワイ州観光局 局次長 ミツエ・ヴァーレイさんは、「ハワイは地球のおへそ、真ん中にあるとっても“気の”“パワーの”強いところです。(ハワイに)着いた途端に、五感がぱーっと冴える、とても素晴らしいディスティネーションです。リピーター率も60%近く、5人に3人は3.5回以上訪れる、1回来たらもう1回戻ってきたい、次は何をしたいと思っていただける場所です。小さいお子さまから年配の方々までたくさんの方に渡航いただいています。その中でも、仕事に頑張っているみなさんを応援したいということで新プロモーション『有休ハワイ』の発表となりました」と、明確なターゲットを定めてのプロモーションとなる。

「エクスペディアの調査によると、有休消化率が日本はワースト2位(世界26カ国中)。ハワイに住んで24年になりますが、1週間単位でお休みを取るとリフレッシュして、また頑張るぞーという気持ちになります」と日本の現状とハワイの有休取得の現状に触れ、日本で成立が検討されている有休5日取得が義務となる法案を紹介。この5日に、前後の土日などを付けると7日~8日程度の休みが取れることになり、この連続休暇はハワイへ行くのに最適だという。

エクスペディアの調査

 ハワイは、「ワークライフバランスのリズムを調整し、もう1回頑張るぞとモチベーションを上げるような、そういったディスティネーションになり得る」といい、そのための場所としてハワイには、オアフ島やマウイ島、カウアイ島、ハワイ島などレインボーアイスのようなバリエーションがあるとのこと。

 この有休ハワイのプロモーションは、交通広告、テレビCM、各旅行会社のパンフレットで訴求するほか、特設サイト「有休ハワイ」を開設。特設サイトでは、テレビCMを見ることができるほか、「体力(Vitality)」「感性(Sense)」「知性(Intelligence)」「交渉力(Communication)」「やる気(Passion)」の5つの項目(能力)をレーダーチャートで表示。このレーダーチャートのパラメータを動かすことで、自分磨きのできるスポットを知ることができる。

特設サイト「有休ハワイ

 発表会には、スウェーデン人で映画コメンテーターとしても知られるLiLiCoさんや、社会保険労務士の佐佐木由美子さんも登壇。LiLiCoさんとヴァーレイさん、LiLiCoさんと佐佐木さんという組み合わせのトークショーも開催された。

LiLiCoさん
LiLiCoさんとヴァーレイさん
LiLiCoさんと佐佐木さん

 LiLiCoさんは、ハワイに行くと必ずハワイのお菓子「マラサダ」を買うといい、ハワイの海で出会ったカメとのスピリチュアルな体験を披露。社会保険労務士の佐佐木さんは、有休取得に関するアドバイスなどを語った。

3人によるフォトセッション

 ヴァーレイさんはハワイの紹介の中で、「ハワイはいろいろなパワースポットがある。体のリズムに合わせて選んでほしい。“仕事のためなんだから、有休取ってハワイに行っていいじゃん”」と、ハワイを強くプッシュ。ハワイに行けば、海に入って浄化され、雄大なサンセットを見ていると悩んでいたことも小さいことだと思える、そんな魅力があるという。

フォトセッションの最後にLiLiCoさんがポーズ。このプロモーションについて「休みましょう、ハワイに行きましょう。そこに答えはある」と語っていた

(編集部:谷川 潔)