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JR東日本、東京駅北通路周辺 地下1階の新設および1階を整備

2020年までにバリアフリールートや待合広場、エキナカを展開

2015年12月2日発表

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は12月2日、2012年から着手している東京駅改札内北通路の改良工事と合わせて、中央通路と北自由通路間において、地下1階の新設および1階の改良工事に着手すると発表した。2020年の東京オリンピック、パラリンピック開催前の完成を目指す。

 丸の内北口と八重洲北口の改札内を結ぶ北通路は、2020年には幅員12mの通路に拡張。また、北通路と各在来線ホームを結ぶエスカレーターも整備する(整備済みの中央線ホームは除く)。

 さらにバリアフリールートを増設。中央通路や北通路から利用しやすい位置に、地下1階~1階~ホーム階を結ぶエレベーターの整備を行なう。これにより、従来エレベーターの乗り換えが必要であった地下1階と山手線や京浜東北線、東海道線の各ホームを直通で行き来できる。また、新幹線中央乗換口前の段差に対応したエレベーターを整備。従来はスロープの利用が必要だったが、地下1階から新幹線中央乗換口前まで、直通での行き来が可能となる。

 中央地下通路沿いには、吹き抜けのある「地下中央待合広場(仮称)」(約500m2)を整備。待合機能を強化するとともに、季節に合わせた情報発信やイベントなどを行なう。地下中央待合広場(仮称)の周辺には、ベビー休憩室および免税カウンターを新設するとともに、改札内トイレやステーションコンシェルジュ、外貨両替の再配置を行ない、駅サービス機能の向上を図る。

地下1階「地下中央待合広場(仮称)」吹き抜け空間付近イメージ
地下1階ステーションコンシェルジュ付近イメージ

 その他に、北通路周辺の1階既存店舗を一新し、新たなスペースに店舗を展開する。店舗展開については、着席ニーズに対応した飲食店舗の拡充をはじめ、幅広い顧客のニーズに対応する方針。なお、本工事に伴い、ノースコート全体やセントラルストリート(一部店舗)等については、2016年2月頃から順次営業を終了する予定。

地下1階「地下中央待合広場(仮称)」の飲食店舗のイメージ

(編集部:中林さやか)