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ミシュラン、「ミシュランガイド東京 2016」を12月4日発売
一つ星には世界初となるラーメン店「蔦」
2015年12月1日 21:30
- 2015年12月4日 発売
- 本体価格3000円+税
日本ミシュランタイヤは12月1日、東京の良質な飲食店と宿泊施設を紹介するガイドブック「ミシュランガイド東京 2016」の完成を記念して、都内で発表会を開催した。三つ星には新たに日本料理の「虎白」が、二つ星にはフランス料理の「ドミニク・ブシェ」など3軒が、一つ星にはラーメン店として世界で初めてとなる「蔦」を含む計17軒が、それぞれ新たに掲載されることになる。
「ミシュランガイド東京 2016」は12月4日に発売され、価格は本体3000円+税。なお、「ミシュランガイド京都・大阪 2016」および「ミシュランガイド兵庫 2016 特別版」は10月23日に発売済みとなっている。
「ビブグルマン」は全料理カテゴリが対象に
新たに発売されるミシュランガイド東京 2016は、東京23区全域をカバーし、掲載対象となる飲食店のカテゴリもさらに充実させている。2014年度版の東京エリアに新設された「星はつかないけれどもコストパフォーマンスが高く良質な料理を提供する飲食店・レストラン」を意味する「ビブグルマン」において、これまでのフランス料理、イタリア料理、和食(ラーメンを含む)だけでなく、全ての料理ジャンルへその範囲を拡大。83軒が追加となり、トータルで343軒に増加した。
2016年度版のビブグルマンには新たにインド料理、韓国料理、スペイン料理、タイ料理、中華料理、ベトナム料理、ペルー料理、ポルトガル料理、ロシア料理、餃子、カレーという11カテゴリを追加。これにより、日本のミシュランガイドとしては初めて、ベトナム料理、ペルー料理、ポルトガル料理、ロシア料理の4カテゴリが登場することになった。掲載店舗は全体で599軒を数え、うち宿泊施設が39軒、飲食店は560軒となる。
今回、「そのために旅行する価値のある卓越した料理」を提供する飲食店であることを表わす三つ星には、新宿区にある日本料理店「虎白」が新たに選ばれ、前年度までの二つ星からの評価アップとなった。三つ星の飲食店は、既掲載のものも含め合計13軒。うち日本料理が最多の7軒、寿司が3軒、フランス料理が2軒、ふぐ料理が1軒となっている。
「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」であることの証となる二つ星には3軒が追加され、計51軒に。中央区にあるフランス料理店「ドミニク・ブシェ」が新規追加で、同じく中央区の「ベージュ アラン・デュカス」と中華料理の「桃の木」は、前年度までの一つ星からの昇格となる。
「そのカテゴリで特においしい料理」であることを表す一つ星には、17軒が新たに追加され、計153軒。港区にある日本料理の「いち太」、中華料理の「うずまき」、中央区にある牛肉料理の「然」などが加わる。さらに、前年度ビブグルマンからの昇格となる豊島区の「蔦」は、世界で初めてラーメン店として選ばれることになった。
同社代表取締役会長のベルナール・デルマス氏は発表会で日本語によるスピーチを行ない、「ミシュランガイドを日本で初めて発行して9年が経つが、この9年で東京(の食文化)は大きく進化した。(東京オリンピックが開催される)2020年に向け東京はさらに進化していくと思う」と述べ、ミシュランガイド東京 2016の発行を祝福した。