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一般利用者の意見を活用する「Yahoo!カーナビ 第1回サポーターイベント」開催

Yahoo!初の試み。ドライブレコーダ連携や声優音声案内も検討

2015年11月29日 開催

ヤフー本社内で開催された「Yahoo!カーナビ 第1回サポーターイベント」。登壇者は右から、ヤフー株式会社 Yahoo!カーナビ サービスマネージャー 兵藤安昭氏、同 プロダクト責任者 齋藤聖隆氏、同 Android開発責任者 金木雄太氏

 11月29日、東京 六本木のヤフー本社内において、「Yahoo!カーナビ 第1回サポーターイベント」が開催された。このイベントは、あらかじめ募集した希望者をYahoo!本社の会議室に招き、Yahoo!カーナビの開発陣との交流を図ろうというもの。ユーザーの声をより深くアプリ開発に採り入れていくYahoo!の姿勢を示している。

 イベントはパネルディスカッションと懇親会から構成されており、懇親会ではYahoo!カーナビのロゴの入ったケーキが披露され、参加者に振る舞われていた。

 パネルディスカッションでのスライド類は撮影禁止のため、その際に話された内容を簡単に紹介していく。

 パネルディスカッションの登壇者は、Yahoo!カーナビ サービスマネージャー 兵藤安昭氏、同 プロダクト責任者 齋藤聖隆氏、同 Android開発責任者 金木雄太氏。Yahoo!カーナビのサービス全体のマネジメントを兵藤氏が行ない、齋藤氏はアプリの責任者、金木氏はAndroid版の開発者になる。

 ヤフー初のクルマ向けのサービスとなったYahoo!カーナビだが、兵藤氏によると、そのきっかけは兵藤氏が名古屋在住者であることによる。名古屋に住んだことのある人は分かると思うが、名古屋レベルの都会でも、クルマは生活必需品となっている。兵藤氏も普段からクルマを利用しており、Yahoo!のサービスにカーナビがあればと思ったのがYahoo!カーナビ開発の動機になっている。

 Yahoo!カーナビが見込む市場については、2014年7月31日の発表会時の記事を参考にしてもらいたいが、高機能カーナビアプリが有料の時代に“無料かつ高機能”なカーナビアプリをリリース。VICSによる渋滞情報も提供するなど、大きな話題となった。その後、オービス情報の提供も加わり、定番カーナビアプリとなっている。

無料のカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」発表会

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140731_660386.html

 兵藤氏によると、このYahoo!カーナビは、東京、名古屋、大阪の3極体制で開発。東京は企画とAndroid版開発、名古屋はiOS版開発、大阪は地図エンジンの開発を行なっている。兵藤氏自身は中京地区に住んでおり、東京地区に在住のメンバーとはヤフーの持つシステムで頻繁に会議をしているとのことだ。

 パネルディスカッションでは、登壇者3人のこだわりなどが明かされたほか、参加ユーザーからの質問に積極的に対応。参加ユーザーには、複数のプロのトラックドライバーがおり、その方々からは、大型車など普通車以外への対応要望が上がったほか、お気に入りや検査履歴の使い勝手の改善など実際に使っているユーザーならではの質問・要望が出ていた。

 また、行き先設定関連では、あらかじめ予定を入力したGoogleカレンダーとの連携要望があり、それについては「すぐにGoogleカレンダーとの連携はできないが、Androidの機能を活かした形で何かできないかとは考えている」と、多くの質問に対し具体的な解決策を語っていたのが印象的だった。

 新機能では、オートリルート機能を年明けに実装予定であることや、音声案内の声を変更できるようにしたい(例えば男性の声や声優の声など)こと、ドライブレコーダが人気の製品となっていることから連携機能の検討をしていることなど、将来の製品計画も明かされていた。

 パネルディスカッション後の懇親会では、個別に深い要望や答えなどのやり取りが行なわれており、それらの意見はスピード感をもってYahoo!カーナビに反映されていくのかもしれない。

懇親会で振る舞われたYahoo!カーナビのアイコン入りケーキ

(編集部:谷川 潔)