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JR北海道、気動車使用の普通列車79本の減便や区間見直しを検討

2016年3月のダイヤ改正より実施する方向

2015年11月27日 発表

国鉄形気動車「キハ40」。車齢33年~39年の車両が占めており、車両故障の発生件数は、8年前と比較して2倍となっている

 JR北海道(北海道旅客鉄道)は11月27日、気動車を使用して運行している普通列車のうち道内のほぼ全域の線区で79本の減便や区間見直しを検討していると発表した。同社によると2016年3月に実施するダイヤ改正より実施する方向で関係する57市町村の自治体などに説明を行なっているという。

 これは、現在使用している普通列車の主力である国鉄形気動車「キハ40形」の老朽化が進行しており、運休や遅延などの発生件数が増加しているのが要因。使用に耐えない車両を廃車し、残存の車両で安全で安定した輸送を確保するための処置としている。また同社が発足以来、気動車を使用した普通列車の運転本数をほぼ見直しておらず、利用者数が20人以下と少ない列車は全体の32%にものぼるため、キハ40形を運用していない線区に関しても、朝の通学通勤時間帯の列車を極力確保しつつ、日中と夜間の運転本数の見直しを行なう方向で検討している。

見直しを検討している線区と本数は以下のとおり。

見直しを検討している線区と本数

函館線:函館駅~長万部駅 49本中4本
函館線:長万部駅~小樽駅 35本中5本
室蘭線:長万部駅~苫小牧駅~岩見沢駅 102本中14本
石勝線:千歳駅~夕張駅 25本中8本
宗谷線:旭川駅~稚内駅 58本中8本
札沼線:石狩当別駅~新十津川駅 15本中5本
根室線:滝川駅~釧路駅 78本中10本
根室線:釧路駅~根室駅 21本8本
釧網線:網走駅~釧路駅 27本中7本
石北線:旭川駅~網走駅 59本中9本

見直しを検討している線区と本数

(編集部:柴田 進)