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NEXCO中日本、新たに開通する新東名「豊田東JCT~新城IC」の建設現場公開
浜松いなさJCT~豊田東JCTが2016年2月開通
2015年11月24日 13:11
- 2015年11月19日 実施
- 2016年2月開通
NEXCO中日本(中日本高速道路)は11月19日、2016年2月の開通を発表した「新東名高速道路」浜松いなさJCT(ジャンクション)~豊田東JCT間の建設状況を示すために、開通区間の一部、豊田東JCT~新城IC(インターチェンジ)間の建設現場を公開した。
当日の主な見学ルートは、豊田東JCTより新東名へ進入して、岡崎SA(サービスエリア)、岡崎SA付近の切土崩落現場、岡崎東IC、長篠設楽原PA(パーキングエリア、下り)、新城ICまでを見学することができた。
岡崎SA
岡崎SAは、周辺の一般道路からもアクセス可能な上下線集約型のサービスエリアとなり、上り側では、東海道五十三次の38番目の宿場である岡崎宿をイメージした建物が完成予定。下り側では「森のエントランス」をコンセプトに、自然の温かみを感じる積み木をイメージした建物が完成予定で、入り口部分は岡崎市周辺に生息するコノハズクをイメージした外観に仕上げられる。
岡崎SA付近の切土崩落現場
同区間の開通時期見直しの要因の1つとなった、岡崎SA付近の切土のり面崩落現場を見学。同現場の切土部分では高さ20mの崩落が発生、かこう岩の山がもろくなっていることから、コンクリートで斜面を覆う対策工事が行なわれた。斜面を覆うコンクリートは固い地層部分とアンカーで固定されるとともに、計器を取り付けて地表の変化を監視し続けるという。
岡崎SA~岡崎東IC~長篠設楽原PA
岡崎SA~岡崎東IC~長篠設楽原PAには、トンネル区間が多く点在する。トンネル内には、LEDライトを使って車両の進行方向に向かって照明を当てる「プロビーム照明」を採用、前の車が明るく見えるなどトンネル内での視認性を向上させた。また、今回の開通区間では全線で霧が発生するということで、中央分離帯などに目印となる視線誘導灯を設置するなどの安全対策を施した。
長篠設楽原PA(下り)
長篠設楽原PAは、歴史上の「長篠・設楽原の戦い」の跡地に隣接していることから、上りと下りのコンセプトを「長篠・設楽原の戦い」として展開。上りは武田軍をイメージして朱塗りを配色した外観の建物が完成予定。一方、今回見学した下りは、織田・徳川連合軍をイメージして、物見櫓・のぼり旗・馬防柵を再現する予定。