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NEXCO中日本、「新東名 浜松いなさJCT~豊田東JCT」の2016年2月中の開通見通しを示した定例会見
新名神の四日市JCT~新四日市JCT間の開通日、宮池社長「夏までに完成させたい」
(2015/11/20 10:04)
- 2015年11月19日 実施
NEXCO中日本(中日本高速道路)は11月19日、同社代表取締役社長CEO 宮池克人氏が出席する定例会見を実施。会見のなかで、新東名高速道路の浜松いなさJCT(ジャンクション)~豊田東JCTの間(延長約55km)の開通日について2016年2月中の開通を目指すことを明らかにした。
同区間は、開通時期を2014年度末から2015年度末へ見直されていたが、開通遅延の要因となっていた切土のり面崩落対策工事がすべて完了。現在は、残る舗装や休憩施設内の建物工事などが行なわれている状況で、会見では工程を精査した結果、2016年2月中に開通できる見通しが示された。
宮池氏は「開通時期が1年遅れましたことお詫び致します」と陳謝。合わせて「今後ご利用いただけますようよろしくお願い致します」と述べた。
今回の開通に対して、宮池氏は「東名高速道路の渋滞の緩和、ダブルネットワークによる高速道路の信頼性向上、日本の大動脈として3大都市の連携強化も図られることが期待される。また、高速道路の老朽化対策として大規模更新を計画して進めているが、そういった際の通行規制の迂回路としても役に立ってくる」と開通への期待感を語った。
この地域における開通の意味について、宮池氏は「この地域における東名高速は渋滞が多く発生しており、この開通で相当改善されると思われる。渋滞が減ることで通行に要する時間も短縮されるとともに、事故が減ってくることも期待する。また、ダブルネットワークにより、この地域で想定される南海トラフ地震など、災害時には緊急路を確保する我々のミッションにも役立ってくる」と話した。
また、同地域の東名高速において実施されている暫定3車線運用(路側帯をなくした3車線走行区間)について質問が出され、宮池氏は「新東名開通による交通量の状況を見極めなければならない」「同区間では制限速度を設けていて、問題となるような交通事故が発生していないので、お客様のご意見を伺いながら判断していきたい」と、現時点での廃止継続の明言は控えた。
一方、同じく2015年度の開通を目指していた、新名神高速道路の四日市JCT~新四日市JCT間(4km)の開通日に関しては、9月に発生した台風18号により同区間の切土のり面が崩落したことが影響して、開通時期については、同区間に接続する東海環状 新四日市JCT~東員IC間とともに「精査中」とした。宮池氏は「いろいろと精査はしているが、夏までには完成させたい」との見通しを示した。
会見では、将来的な高速道路における自動運転の実用化に向けた動きに関する質問に、宮池氏は「自動運転に関する国の委員会も動いておりまして、そのなかに我々も参加して高速道路としてどのような部分で協力できるか勉強を進めている。自動運転は基本的にGPSによる位置情報、地図情報、クルマのセンサーなどで構成されると考えられるが、具体的に我々としては地図上における白線の情報であったり、落下物、事故、規制等の情報をリアルタイムで提供していくことなどが考えられる」との考えを示した。