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コスタクルーズ、日本支社を開設、「コスタ・ビクトリア」による2016年夏のクルーズを発表
(2015/11/17 12:36)
- 2015年11月16日 発表
イタリアのクルーズ会社「コスタクルーズ」は11月16日、都内でレセプションを行ない、日本支社の開設と今後の日本での取り組みについて説明を行なった。日本の旅客対象のクルーズとして、客船「コスタ・ビクトリア」でめぐる日本発着5泊6日のクルーズを2016年7月から9月にかけて運航する。
レセプションでは、コスタ・グループ・アジア社長のブディ・ボック氏、日本・中国・北アジア セールス担当副社長のフェリシア・タン氏、コスタクルーズ日本支社 支社長の糸川雄介氏が挨拶し、コスタクルーズの説明から、日本発着のクルーズを行なう客船「コスタ・ビクトリア」の船内設備や航行中に楽しめるアクティビティの説明を行なった。
乾杯の音頭はコスタ・グループ・アジア社長のブディ・ボック氏が行ない、壇上で国土交通省や石川県庁、旅行会社関連などの代表とともに乾杯した。
ヨーロッパ最大のクルーズ会社
日本支社支社長に就任した糸川雄介氏はクルーズ業界で20年以上勤めた経験を持ち、セールスから運航調整まで幅広い業務を行なってきた。
糸川氏は、コスタクルーズが属するカーニバル・コーポレーションは10ブランドのクルーズブランドを所有する世界最大のクルーズ会社と説明。世界で105隻の船を運航、世界のクルーズ市場の50%のシェアを獲得している。さらに2016~2018年には追加で8隻が就航予定と説明した。
そして、コスタクルーズはヨーロッパ最大のクルーズ会社で67年の歴史があり15隻の船を運航中。アジア地域へはmうち3隻が就航し2016年4月には4隻目の船が追加予定。コスタクルーズの特徴として糸川氏は「海の上のイタリアとして、船に乗った瞬間からイタリアを感じられる食事やイベント、船の雰囲気を持っているユニークなクルーズライン」と説明した。
2016年の夏休みシーズンに5都市を寄港するクルーズ
日本のクルーズで用いる客船「コスタ・ビクトリア」は、船の大きさ(総トン数)が約7万5000トンと「日本に就航しているクルーズ船のなかで、使い勝手のよい、楽しむのに適した大きさの船」と紹介。乗客の定員は最大2394名、ツインベースで1928名とした。
2016年の日本発着クルーズは7月25日から9月8日まで5日間隔で福岡を出発。舞鶴、金沢、境港と、韓国の釜山を順にまわる5泊6日のクルーズ。日本では福岡、舞鶴、金沢が乗船と下船が可能な港となる。料金は出発日、乗船港、 キャビンタイプで異なり、福岡または舞鶴出発で6万9800円から、金沢出発で5万9800円から(2名1室利用時の1名分料金、客室タイプは「内側クラシック」)。
ファミリー層がターゲットで「夏休みであることと5泊と非常に短く初めてクルーズに乗る方に乗りやすい日程」「コスタならではの、1部屋に大人2人が入れば、同室の3人目、4人目の子供が無料になる」などの特徴を糸川 氏は挙げた。日本語ができるクルーの乗船、日本食の用意も調整中とのことだ。
船内のイベントは、イタリアならではのオペラをはじめとした歌あり踊りありで、マイケルジャクソンのモノマネショーも開催する。特筆すべきイベントは、クルーズ中、マスクを付けた仮面舞踏会のような「カーニバル・オブ・ヴェニス」というイベントも実施する。
子供の乗客向けには、3歳から17歳までを3つの年代に分けたプログラムを用意、子供たちだけの仮装パーティやイタリア語のレッスンなどを実施する。
料理は日本人には馴染みの深い、イタリアの料理を中心に、ピザ、パスタを中心にillyのコーヒーも提供、日本人向けに朝食でご飯、焼き魚、夜食でラーメン、アジアンヌードルの提供も予定している。
さらにスポーツクラブ、スパでのリラクゼーション、日本語による2つの船内新聞の配布、日本語によるセルフサービスのパネルでレストランの予約や、船内で家族などとチャットができるスマートフォンアプリの提供も用意している。
【記事修正:2016年3月14日】発表時、「ICEによるマイケル・ジャクソンのショー」、「有料レストランによるしゃぷしゃぷ」の提供がアナウンスされていましたが、ショーを行なうアーティストの変更ならびにレストランでのしゃぶしゃぶを提供しないとのサービス改定がありましたので、当該スライドの写真を記事中から削除しました。
キャビンは広さなどで9つのカテゴリを用意、乗船と下船は同じ港となるが、福岡、舞鶴、金沢と韓国の釜山の4つの港で乗船と下船が可能。寄港地としては金沢の次に鳥取県の境港が加わる。寄港地では観光が楽しめ、オプショナルツアーも用意する。
糸川氏は寄港地や日程について「特筆すべきは終日航海日が1日もないこと」とし、初めてのクルーズ旅行者にも勧めやすい点を挙げた。