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旧軽井沢ホテル、リブランド・オープン後の内覧会を実施
本格フランス料理とセレクトワインを楽しめるリゾートステイ
(2015/7/30 00:00)
- 2015年7月28日 実施
アゴーラ・ホテルアライアンスの旧軽井沢ホテル(長野県北佐久郡軽井沢町)は、7月11日にリブランド・オープンした。7月28日に、それに伴う報道陣向け内覧会が実施されたので、レポートをお届けする。
旧軽井沢ホテルは、避暑地として古くから愛されてきた別荘が並ぶ旧軽井沢地区にあり、以前は会員制ホテルとして運営されていた。2014年に一旦リニューアルに入り、リゾートホテルへとリブランドされた。チャペルと大宴会場も備えるため、ウェディング目的にも利用できる。
軽井沢駅から旧軽井沢方面へ伸びるメインストリートからほど近くに位置し、軽井沢駅から徒歩で15分程度。もちろん送迎があるが、ショップを眺めながら散策してもほどなく到着する距離だ。
ホテルの建物は3階建てのA棟と2階建てのB棟、大宴会場からなり、美しい木々が茂る中庭を囲むように建っている。中庭にはチャペルと、くつろげるようにイスと机が置かれたウッドデッキが配されている。部屋数は50室。
室内は、全体的にモダンなデザインで、落ち着いた重厚な作り。A棟の3階とB棟の1階には、規模に応じて選べるパーティルームが用意されている。また、後ほど紹介するがブライダル向けに大宴会場も備える。
ゲストルームも多数公開された。ガーデンビューの部屋では、大きめの窓から鮮やかな新緑が目に飛び込んでくる。
B棟1階のジュニアスイートルームの231号室は、ほかと異なり仕切りのない広い1室の作りで、ベッドに天蓋が付いているモダンテイストの強い部屋。また、「ペットフレンドリールーム」と称されるB棟1階の121号室には、ケージが用意された板間になっていて、ペット同伴の宿泊ができるようになっている。
中庭にはチャペルが併設されていて、ブライダルの利用もできる。チャペル横には80人収容の大宴会場も備える。大宴会場手前にはホワイエがあり、宴会入場前の一時休憩ができる。以前は1つの大きな宴会場だったが、使い勝手がよいように少しコンパクトにしホワイエが併設されたとのことだ。
本格的なフレンチコースディナーが満喫できるのも旧軽井沢ホテルの特徴。1階のコンテンポラリー・フレンチレストラン「Le Signe(ル・シーニュ)」で提供される。
メニューには、素材の名前のみが書かれていた。これはエグゼクティブ・シェフ 上野宗士氏のスタイル。レストランの「Le Signe」は「兆し/予感」という意味。素材の名前から感じてもらうというコンセプトに基づいており、実際に料理が提供された際に、驚きを感じて楽しんでもらいたいとのこと。地元長野県産はもちろん世界中から厳選した食材を使用し、郷土料理の調理方法を用いるなど新しく、スタイリッシュなフレンチが提供される。
料理は、エグゼクティブ・ソムリエ 山本諭氏のワインセレクションとともに楽しめる。
アゴーラ・ホスピタリティーズ 代表 浅生亜也氏からの挨拶では、「当ホテルは当初会員制であったこともあり、長期滞在目的に向いた高級リゾートマンションのような作りになっています。2014年の6月から私どもが運営するようになりまして、春から改装し、ようやくこの夏にオープンすることができました。リブランドオープンさせるにあたり、どういう人に来て頂きたいかを“ペルソナ”と呼んでいますが、これを具体的に描きました。この人物像がどんな滞在をしたいかを、レストランなどの設計、サービスのオペレーションに活かし、ホテルという商品にしていきます。旧軽井沢ホテルでは、東京でのライフスタイルの少し延長線上にあり、決して非日常ではなく飾らない時間をくつろいでいただく、という位置付けにしています。旧軽井沢は歴史のある土地で、クラシックな老舗中の老舗なホテルが頭の中に浮かんでくると思いますが、私たちはここで、より現代のライフスタイルに合ったホテルをと考えています。軽井沢にはありそうでなかったホテルとのコメントをよく頂いています。大変うれしいことです。
コンセプトは『ソーシャライツ(Socialites)のための飾らない時間』です。自分だけでなく誰かを幸せにしたい、社会的な貢献を積極的にしたいというお客さまと一緒に、ソーシャライズな活動を続けていきたいと思っています。今回『チャリタブル・ホテル』と、ほかの人も幸せにしたいというサブコンセプトも掲げ、売り上げの一部を『ルーム・トゥ・リード(Room to Read)』という発展途上国のお子様の識字率を上げたり、本を手にしてもらおうという活動をしているNPO団体を通して寄付します。2016年の終わりを目標に、カンボジアに図書館を作りたいと考えています。このホテルがというより、宿泊していただいた皆様が作るという趣旨で、このホテルのコンセプトです。また、このホテルの特徴はレストランです。軽井沢にはたくさんのレストランがあり、競争が激しいという珍しいリゾート地です。そして、舌の肥えたお客様がいらっしゃいます。ホテルに料理を目的にきていただく、そういうホテルにしていきたいと思っています。ワインのセレクションも、ソムリエの山本が料理長上野の料理にあったワインを揃えています。また、インテリアには、軽井沢らしい爽やかでスタイリッシュな空間をと考えています。どちらかというと暗い色を使いました。これは入って来た際に、中庭の緑が浮き立ち思わず駆け寄るような到着体験の演出になればと思っています。軽井沢は避暑地として、これからの夏から秋に絶好の時期です。ぜひいらっしゃってください」と、挨拶とともにホテルブランドの解説をした。
旧軽井沢ホテル総支配人 藤田昌紀氏は、「ホテルの滞在を楽しむことを発信していきたい。自宅のようにくつろげるゲストルーム。魅力のあるレストラン。バトラーという、些細なことでも細やかに対応してくれるゲストサービス。こういったことで飾らない時間を演出していきたい」と挨拶した。
エグゼクティブ・ソムリエ 山本諭氏は、「私はソムリエが本業ですが、バトラーのチームリーダでもあります。ウェルカムドリンクにはシャンパンと小さなおつまみを出しています。到着時にフロントカウンターで住所を書くなどの事務的な手続きはなるべく省き、自家栽培したミントを添えたシャンパンを飲みながら、チェックインから十分なケアをしていきます。新幹線での到着では、時間に合わせて車を駅に回し、そこからチェックインまで連携してスムーズにいくようにしています。連泊の食事では、レストランを紹介しています。近隣レストランと連携し、iPadで閲覧できるシステムを導入しています。予約頂けたら、アレルギー有無などちょっとした情報の書かれたレストランカードを渡し、スムーズに食事ができるようにしています。お帰りに困らないようタクシーカードもお渡しします。バトラーというサービスは、お客様の執事であったり秘書のような役目ですので、たくさんしなくてはならないことがあると思っています。お客様それぞれ、by orderというかhome madeというか、手作りのサービスを作っていけたらと思います」と、具体的なサービスを含めて挨拶した。
エグゼクティブ・シェフ 上野宗士氏は、「大都市で長く働いていたので、軽井沢の自然を料理の皿にいかせないかという考えでいます。1つの皿の中に洗練された昔からあるような素朴さがある、というイメージで作っています。また、長野の土地に根ざした食文化を取り入れて、フランス料理として新しい料理を作っていければと思っています」と、料理にたいする意気込みを含め挨拶した。
なお、旧軽井沢ホテルも含まれるアゴーラ・ホテルアライアンス(会社はアゴーラ・ホスピタリティーズ)には以下のホテルがある。野尻湖ホテル エルボスコが第1号ホテルで、今回の旧軽井沢ホテルで10件目。旧軽井沢ホテルの運営会社は、アゴーラ・ホテルマネジメント野尻湖。
- ホテル・アゴーラ リージェンシー堺(シティホテル)
- ホテル・アゴーラ大阪守口(シティホテル)
- アゴーラ福岡 山の上ホテル&スパ(リゾートホテル)
- アゴーラ・プレイス浅草(コンフォートホテル)
- 野尻湖ホテル エルボスコ(リゾートホテル)
- 旧軽井沢ホテル(リゾートホテル)
- 上諏訪温泉 油屋旅館(旅館)
- 古湯温泉 ONCRI/おんくり(リゾートホテル)
- 伊豆 今井浜温泉 今井荘(旅館)
- 伊豆 長岡温泉 南山荘(旅館)
併せて、現在夏向けに2つのプランが提案されているので、紹介しておこう。
エグゼクティブシェフ上野宗士のスペシャリテと、エグゼクティブソムリエ山本 諭のワインセレクション「Signature ~シグニチャー~」Summer(7月11日~9月30日)
ジュニアスイートでの宿泊に加え、夏ならではの食材をふんだんに使用したエグゼクティブシェフ上野氏によるフルコースディナー“SIGNE” と、エグゼクティブソムリエ山本氏が選んだワインとの極上のマリアージュを満喫できるプラン。滞在はもちろんのこと、コンテンポラリーフレンチレストラン「Le Signe」の上質なもてなしを堪能できる。夕食と朝食付き。
ジュニアスイートルーム1室2名利用時の1名料金:5万3000円から
別荘で寛ぐように滞在する「Kyu-Karu Life ~旧軽ライフ~」夏の連泊プラン (7月11日~9月30日)
滞在中1回、エグゼクティブシェフ上野氏によるコースディナーが提供される。別日のディナーには、バトラーお勧めのレストランのご紹介、アレンジも可能。朝食はインルームダイニングも選択できる。ラウンジでのハーブティーサービスもある。2泊で夕食1回、朝食2回付き。
デラックスツインルームAタイプ ガーデンビュー1室2名利用時の1名料金:5万7000円から
軽井沢は、夏の避暑地として楽しむことは言うまでもない。内覧会当日も都内は日中33℃を超えたようだが、軽井沢は最高でも27℃に届かないほど、外で撮影していると暑いかなと思ったのだが、夕刻都内に戻って来ると軽井沢がいかに涼しかったかを思い知った。また、冬もスキーリゾートが近くにあり、別の楽しみ方ができる。国内有数のリゾート地、軽井沢での休暇を満喫してみてほしい。