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エクスペディア 新サービス発表会でロイヤルティプログラム「Expedia+」を発表

ポイントとVIPステータスを合わせた独自のサービス

2015年6月2日 発表

エクスペディア ジャパンが「Expedia+」を開始。エクスペディア ジャパン マーケティング ディレクター 木村奈津子氏とエクスベア

 世界31カ国で展開するネット総合旅行会社「Expedia」の日本向けサイトを運営する「エクスペディア ジャパン」は、6月2日に独自のロイヤルティプログラム「Expedia+(エクスペディア・プラス)」を開始することを発表した。

 エクスペディアは、世界最大のオンライン旅行会社。1996年にマイクロソフトの一部門としてはじまり、日本では2006年にWebサイトを開設し、サービスを開始している。以来、ホテルの最低価格保証や航空券手数料不要などの話題性の高いサービスで、日本でも急成長を遂げている。

 また、スマホやタブレットのアプリ「エクスペディア旅行アプリ」も提供しており、予約だけでなく、フライトやホテルチェックイン時間のリマインドなど旅程の管理もできる。さらに、Apple Watch用アプリも提供している。

モバイルとタブレット向けのアプリ「エクスペディア旅行アプリ」画面

 6月2日行なわれた発表会では、新サービス発表に先立ち、Expedia アジア地域CEO キャサリーン・タン氏からのメッセージ代読があり、「本日発表するサービスは、待ち望んでいたものです。アジア初になります。アジアのオンライン旅行予約の成長は目まぐるしく。特に日本はイン/アウトバウンドともに大きな成長を見せています。日本は私たちにとって、とても重要なマーケットであり、より多くのお客様に満足のいくサービスを提供し続けていきたいと思います。日本の旅行者を見たときに、他国と比べても旅行に高い質を求めていることを実感しています。これから紹介するサービスは、旅行の質という点を追求しており、日本のお客さまに有意義なものになると確信しています。同時により多くの外国人旅行者が日本にお越しいただける施策にもなっていて、双方向から日本の旅行業界を活性化できるものと思っています」と読み上げられた。

 続けて、エクスペディア ジャパン マーケティング ディレクター 木村奈津子氏から新サービスの「Expedia+」の発表と紹介があった。

エクスペディア ジャパン マーケティング ディレクター 木村奈津子氏
木村奈津子氏が新サービス「Expedia+」を解説

 「Expedia+」は、ポイントプログラムとステータスプログラムの2つの面を持ち、旅行をお得に、かつより上質な旅行体験ができるように考えられたサービスだ。たんに価格の安さのみを追求するのではなく、旅行にプラスアルファの付加価値を提供したいとしている。世界規模のホテル販売ネットワークを持つエクスペディアだから可能な、世界中のホテルとの共同サービスという部分が新しい。

 ポイントの対象となるのは、ホテル、航空券、ツアー(ホテルと航空券のセット)で、ホテルとツアーは75円で1ポイント、航空券は750円で1ポイントになる。3500ポイント貯めると2900円オフとなるクーポンが発行される。

 ステータスプログラムは、「+blue(登録した人全員ここからスタート)」→「+silver(7泊または60万円利用)」→「+gold(15泊または120万円利用)」と3ランクで上がっていく。家族はもちろんだが、友人などの予約分を合わせてのポイント取得も可能になっているので、工夫次第でランクが上がりやすくなっている。

ステータスプログラムのランク

 ステータスによって得られる特典は、以下のようになっている。

・「+VIP Access」提携ホテル特典
・会員限定のお得なプロモーション
・予約でボーナスポイント(+goldは30%、+silverは10%)
・優先カスタマーサービス
・Expedia Local Expertコンシェルジュ限定の特典

 上記の「+VIP Access」提携ホテルとは、「Expedia+」会員に向けて厳選した特典を提供するホテルのこと。ポイント還算率が2倍になったり(すべてのランク)、250ポイントボーナスや特別サービス(+goldと+silver)、客室アップグレード(+goldのみ)といったサービスをしてくれる。

 提携ホテルの例として、国内では、帝国ホテル、ホテルオークラ東京、ザ・ペニンシュラ東京、ザ・プリンスパークタワー東京、セルリアンタワー東急ホテル、ザ・キャピトルホテル東急、渋谷エクセルホテル東急が挙がっているが、今後増えていくとのことだ。海外では、すでに1500のホテルと提携している。

 特別サービスの例としては、無料のスパ、シャンパンボトル、フルーツバスケット、ミニバーなどが挙げられた。

 多くの旅行代理店では、なんらかのポイントサービスをしていて、ポイントによる優遇やステータスプログラムが提供されているが、それだけだと価格競争のみに陥りやすい。旅行のみに特化したポイントサービスで、旅行好きなユーザーに向けた質の高いサービスを目指す。世界中の提携ホテルによるVIP特別サービスが受けられるのがエクスペディアのみの特徴で、業界初の試みとしている。

 「Expedia+」は今回発表の日本を含め7カ国で導入済み。年内に28カ国での導入が決定している。それにともない、「+VIP Access」提携ホテル数も順次増えていく。

提供するホテルでの特別サービス例
国内の「+VIP Access」提携ホテル例
海外の「+VIP Access」提携ホテル例
発表会の最後にマスコットのエクスベアが登場して、報道陣とクイズ大会

村上俊一