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成田空港、3月30日正午より入場時のセキュリティチェックを廃止

国際線乗り継ぎや国内線利用者のラウンジ無料化施策も

2015年3月30日正午 実施

 成田空港は3月30日正午、カメラを利用して監視する方式へ切り替えることで、1978年の開港以来実施してきたセキュリティチェックを廃止した。

 成田空港では開港前後に発生した土地の収用問題や過激派によるテロ行為を警戒し、開港以来、継続的に検問を実施。電車で入場する場合は身分証のチェック、クルマで入場する場合は身分証に加えて、トランクもチェックしてきたが、30日正午より不要となり、立ち止まったり停車したりせずに入場できるようになった。

 これに伴いクルマでアクセスする場合の入場ゲートの運用を変更し、行き先別にゲートを分離する。東京方面からの主要ゲートとなる第2ゲートでは、青舗装のレーンが第1旅客ターミナル行き、赤舗装のレーンを第2・第3旅客ターミナル行きと色分け。入場ゲート通過後は行き先を変更できないが、標識で案内することで目的のターミナルへたどり着けるようにする。

 このほか、国内線や国際線乗り継ぎの旅客に対するサービスを拡充。第1ターミナル中央ビル5階および第2ターミナル本館4階の「トラベラーズラウンジ ラシュラン」は4月1日より利用料を無料(従来は1030円)にするほか、第1ターミナル中央ビル2階のシャワールームを1030円から500円へ、第2ターミナル第2駐車場ビル地下1階にあるカプセルホテル「ナインアワーズ」のシャワールームを1000円から500円へ値下げする。

 なお、これらの利用にあたっては受け付けカウンターで乗り継ぎを確認できるチケットの提示が必要なほか、国際線~国際線の乗り継ぎの際は一旦入国手続きを行なう必要がある。

 国内線乗り継ぎでは、第1ターミナルおよび第2ターミナルの国内線出発ラウンジに合計10台66口の電源コンセント付きテーブルを、3月25日に設置。トイレは9月末までにすべて洗浄便座化するとしている。

編集部:多和田新也