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東京ディズニーリゾート、エリア刷新の構想イメージを公開。“用地のダイナミックな再編”を視野に

オリエンタルランド「2035長期経営戦略」

2025年4月28日 発表
オリエンタルランドが「2035長期経営戦略」でエリア刷新のイメージを公開

 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは4月28日、「2035長期経営戦略」を発表した。

「持続的成長に向けた事業構造の進化と最適資本構成の追求による、企業価値の向上」を掲げ、事業を通じた成長として「東京ディズニーリゾートの集客基盤の強化・活用による成長」を示した。テーマパーク事業・ホテル事業にクルーズ事業が加わることで、持続的成長に向けた事業構造の進化を実現するとしている。なお、2035年度目標として売り上げ高1兆円以上を目標とする。

 なかでもテーマパーク事業において、すでに発表ずみの「東京ディズニーランド トゥモローランドエリア内の再開発」に関し、投資額が変更に。映画「シュガー・ラッシュ」の世界を舞台としたアトラクションは未定から295億円、開業時期は2026年度以降に。また、2027年開業のスペース・マウンテンと周辺エリアの一新も560億円から705億円へと変更となっている。

 さらに、今回の発表では「エリア刷新などの大規模開発も視野に入れたテーマパーク用地のダイナミックな再編」の例として、テーマパークのエリア刷新の構想イメージも登場。具体的なエリアの明言はないものの、東京ディズニーランドのアドベンチャーランドやウエスタンランド周辺、ならびに東京ディズニーシーのポートディスカバリー周辺を彷彿させるコンセプトアートを提示している。なお、2029年以降となっている。

エリア刷新のイメージ例

 なお、クルーズ事業に関しては、投資額の関するアップデートも。2024年7月発表時3300億円の内訳を船体2900億円/予備費 400億円とした。なお、投資対効果については、通年稼働する2029年より黒字を想定。「1隻目を着実に成功させた上で、2隻目の就航も検討」との文面も見られた。

 詳細は、公式サイトの「長期経営戦略資料」を参照していただきたい。

クルーズ事業