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大阪本町に「ガーナーホテル」3軒同時開業。さっそく泊ってきた! 客室はシンプル、24時間使える憩いスペースもある

IHGの日本初進出ブランド

2025年1月16日 開業

1月16日にオープンした「ガーナーホテル大阪本町駅」のロビー

 IHGホテルズ&リゾーツは、日本初進出ブランドとなる「ガーナーホテル大阪本町駅」「ガーナーホテル大阪本町御堂筋」「ガーナーホテル大阪本町北船場」を3軒同時に開業した。

 すでに今年1月16日から宿泊が可能で、2月6日にはオープンセレモニーがガーナーホテル大阪本町駅で催された。ホテルの新規開業で同じ地域に3軒同時オープンは異例で、4月に開幕予定の大阪・関西万博にむけてIHGグループの攻めの姿勢が垣間見える。

駅から徒歩3分の好立地。オフィス街にも近く、駅近隣には飲食店も数多くある
2月6日のオープニングセレモニーでフォトセッションに応じる関係者
エントランスに掲げられた銘板

 ガーナーはIHGホテルズ&リゾーツが展開するミッドスケールブランド。旅の拠点となるホテルとして手頃な価格帯で、快適な滞在を提供するとしている。

 開業した3店舗は「現在」をテーマにしたガーナーホテル大阪本町駅、「過去」をテーマにしたガーナーホテル大阪本町御堂筋、そして「未来」をテーマにしたガーナーホテル大阪本町北船場の3つが、共通のデザインコンセプト「Timeless Osaka」をベースにそれぞれ異なったアプローチで過去・現在・未来の大阪を表現。

 活気ある今の大阪や、大阪の伝統、そして進化する大阪の街を視覚的にデザインに採り入れた個性的な空間になっている。

ガーナーホテル大阪本町駅

所在地: 大阪市中央区北久宝寺町4-4-10
客室数: 182室(ダブル55室・クイーン14室・ツイン112室・アクセシブル1室)
施設・設備: ソーシャルハブ(1階)、マーケットプレイス(1階)、コインランドリー、全館Wi-Fi利用可
アクセス: 大阪メトロ御堂筋線、四つ橋線、中央線「本町駅」より徒歩約3分

ガーナーホテル大阪本町御堂筋

所在地: 大阪市中央区淡路町3-2-7
客室数: 168室(ダブル108室・ツイン59室・アクセシブル1室)
施設・設備: ソーシャルハブ(1階)、マーケットプレイス(1階)、コインランドリー、全館Wi-Fi利用可
アクセス: 大阪メトロ御堂筋線「本町駅」「淀屋橋駅」より徒歩約6分、京阪本線「北浜駅」「淀屋橋駅」より徒歩約6分

ガーナーホテル大阪本町北船場

所在地: 大阪市中央区淡路町2-6-8
客室数: 168室(ダブル108室・ツイン59室・アクセシブル1室)
施設・設備: ソーシャルハブ(1階)、マーケットプレイス(1階)、コインランドリー、全館Wi-Fi利用可
アクセス: 大阪メトロ御堂筋線「本町駅」「淀屋橋駅」より徒歩約6分、京阪本線「北浜駅」「淀屋橋駅」より徒歩約6分

手前はチェックインカウンター、奥に24時間利用可能なオープンスペース
1階ロビーの全景
自動チェックイン機も備わっている

 今回は新たにオープンした3つのうち本町駅に一番近い、ガーナーホテル大阪本町駅を見てきた。

 エントランスをくぐると、明るく清潔感のあるロビーが現れる。有人チェックインカウンターと、その横には自動チェックインの端末も置かれる。奥にはソーシャルハブと呼ばれる24時間利用可能なオープンスペースがあり、無料のカフェコーナーを併設。好きな時間に仕事や仲間とのコミュニケーションなど、自由に使うことができる。

 そしてマーケットプレイスにはスナック類やドリンクなどの軽食が揃っており、こちらも24時間利用が可能だ。ちょうど宿泊した日も多くの人たちがパソコンを開いて仕事をしていたり、仲間同士で話に花をさかせていたりと、思い思いの時間を過ごしていた。

ソーシャルハブと名付けられたオープンスペース。24時間いつでも利用が可能
ソーシャルハブではセルフサービスで無料のコーヒーなども提供される
ソーシャルハブの横には有料のマーケットプレイス。軽食や各種ドリンクなどが用意されており、こちらも24時間いつでも利用が可能

 部屋の種類は車椅子利用が可能なアクセシブルルーム(各施設1室)、ダブルルーム、ツインルーム、そしてクイーンルームの4種類。なおクイーンルームはガーナーホテル大阪本町駅のみで、ほかの2店舗はアクセシブルルームを含む3種類となっている。

 今回は各施設でも最大客室数のツインルームに宿泊した。ガーナーホテル大阪本町駅では、各部屋の壁面に御堂筋、大阪城、道頓堀がそれぞれランダムに描かれており、大阪の街の様子を絵で楽しむことができる。

 部屋の造り自体はごく一般的なもので、水まわりも各部屋共通仕様となっている。

広さ12m2のダブルルーム。かなりコンパクトな部屋だが、圧迫感を感じさせない造りになっている
道頓堀が描かれた壁面
通常ならデッドスペースになってしまうところを書斎スペースに活用。簡単なパソコン作業ならそれほど苦にならない
部屋によって設置向きは異なるが、どの部屋も同じ仕様の水まわり
15m2のクイーンルーム。このタイプの客室はガーナーホテル大阪本町駅のみ設置されている
オープンした3施設ともに最大の客室数となるツインルーム。こちらも広さは15m2
壁面の絵は大阪城。ちなみに今回、御堂筋の描かれた部屋は見ることができなかった
ツインルームの浴室。設置向きの違いのみでほかのタイプと仕様は共通

 部屋としての特筆すべき特徴はあまりないと感じたが、細かな工夫が随所にみられた。例えばベッド下の空きスペースに、大型のスーツケースを収納できるようするなど、利用者向けの細かな配慮がみてとれた。

 最近は充電を必要とするガジェット類が必須携行品となっているが、部屋のコンセントの数も必要にして十分な数が備わっている。しかし人によっては足らない場合もあるので、そういう人は自身でタップなどを用意する必要があるだろう。一晩宿泊してみて、とくに不都合に感じることはなかった。

ベッド下を収納として利用することで、大きな荷物による窮屈感をなくす工夫がされている。大型スーツケースでも十分に収納が可能
書斎スペースに13インチのPCを置いてみる。決して広くはないが軽作業には十分。コンセントは2口
ベッドサイドには電源コンセントとUSB Type-Aが設置されている
硬さの異なる2種類の枕があらかじめ用意されている

 最近の宿泊特化型のホテルではレストランなどの飲食店を持たない施設も多いが、飲食店の選択肢が多いのも本町という立地ならでは。また、駅から近いのでチェックアウト後、すぐ次の目的地へ移動を開始できる。

 東京都心などホテルの価格が軒並み上昇傾向にあるなか、大阪ミナミにも北にもアクセスが良好な市内の中心地に1万5000円前後(1泊2名1室)で宿泊できる点もありがたい。ホテルに過度なサービスは求めず、滞在の拠点、快適な泊地としてのニーズには十分応えてくれるホテルと感じた。