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JR青梅線の沿線まるごとホテル「Satologue(さとローグ)」、古民家レストラン/薪サウナ開業。奥多摩の食材を使ったサウナ飯など

2024年5月16日 開業

沿線まるごとホテル「Satologue(さとローグ)」のレストランとサウナが先行開業

 沿線まるごと(JR東日本とさとゆめの共同出資会社)は、沿線まるごとホテル「Satologue(さとローグ)」(東京都西多摩郡奥多摩町棚澤1)のレストランとサウナを5月16日にオープンする。

 沿線まるごとホテルは、沿線の自治体・地域住民・事業と連携し、無人駅の駅舎などをフロントやロビーに、点在する空き家を客室に改修することで、沿線全体をホテルに見立てる地域活性化プロジェクト。

 本プロジェクトの中核施設となるSatologueは、JR青梅線(東京アドベンチャーライン)古里駅から徒歩15分、鳩ノ巣駅から徒歩20分の立地。鳩ノ巣駅からは電動アシスト自転車「HELLO CYCLING」を利用して地域を周遊できるという。

 宿泊棟に先立ちオープンするのは、木造の古民家を改修したレストラン「時帰路(TOKIRO)」と、コンクリートの倉庫を改築した薪サウナ「風木水(FUKISUI)」。

「奥多摩の“時”を語るレストラン」として開業する「時帰路」には、庭側に大きな窓を、カウンター席の両隣には、多摩川の流れに沿う形で椅子座のテーブル席と半個室を配置。

 豊かな自然を眺めながら、奥多摩や青梅由来の食材を使い、沿線地域の風土・歴史・文化をフレンチベースの料理で表現する「沿線ガストロノミー」を楽しめるという。

半個室席(左)、テーブル席(右)
窓に沿ったカウンター席からは、目の前に広がる奥多摩の山々とビオトープ、その下を流れる多摩川の清流を眺められる
沿線ガストロノミーでは、多摩川の水で育ったワサビや川魚、地元で収穫した柚子のほか、地域で売れずに捨てられてしまう鹿のハツ、産卵後やヒレが傷ついたヤマメ、小ぶりの治助芋(じすけいも)なども活用する

 林業で栄えた歴史を持つ奥多摩の薪サウナ「風木水」には、川から引き込んだ水風呂、ロウリュ、外気浴を備える。

 サウナ後にはレストラン1階のラウンジで庭のハーブなどを使ったオリジナルドリンクや、オプションとしてヤマメ照り焼きバーガーも提供可能。奥多摩で活動する「おくたま文庫」が選書した「人の“ふるさと”」がテーマの書籍なども用意する。

サウナ内部
水風呂(左)、ロウリュ(右)
外気浴フィールド(左)、サウナ外観(右)
レストラン1階のラウンジ(左)、サウナ飯「ヤマメ照り焼きバーガー」(右)

 敷地内にあるランドスケープは、養魚場が営まれていた際に機能していた給水設備や生簀を再生し、川から引いた流水を利用するほか、奥多摩のわさび農家協力のもと、手積みのワサビ田やビオトープ、畑なども造成している。

 なお午前中の食事回の予約者には、食事前の11時から15分間、この地域に暮らすスタッフがフィールドを案内する。

ランドスケープ
ビオトープ
ワサビ田(左)、野菜を育てている畑(右)
都内から移住してきた4人のSatologueスタッフ

Satologue レストラン「時帰路」、サウナ「風木水」

所在地: 東京都西多摩郡奥多摩町棚澤1
席数: レストラン22席、サウナ4名(全禁煙)
時間: レストラン11時~15時、サウナ9時~15時30分
休業日: 火・水曜(祝日の場合は変更)
料金:
[レストラン]コース5500円(ドリンク別)
[サウナ]平日2万2000円、土日祝2万4200円
※サウナの利用は2名まで、3名以上は1人あたり平日7700円/土日8800円追加
※宿泊棟開業後のサウナの利用は宿泊者のみ

JR青梅線 古里駅から徒歩15分、鳩ノ巣駅から徒歩20分の立地