ニュース
“泊まる”だけじゃないコミュニティ発信地、シンガポール発のホテル「lyf銀座東京」に泊まってみた!
2024年2月9日 12:00
先日、「lyf(ライフ)銀座東京」(東京都中央区京橋2-5-4)に泊まる機会をいただきました。lyf銀座東京は、シンガポールに本社を置くアスコットが展開するホテルブランドの1つで、現在日本では「lyf」のほかに、「アスコット」「シタディーン」「オークウッド」「サマセット」の5ブランド22施設が、東京や神奈川、京都、大阪、福岡にあります。直近では2023年6月に日本大通り駅直結の「シタディーンハーバーフロント横浜」が開業しています。
「lyf(ライフ)」ブランドについて
日本のlyfは、2021年6月に開業した「lyf天神福岡」が初進出で、2023年11月末に開業した「lyf銀座東京」で2軒目。東京メトロ銀座線の京橋駅からすぐの場所に建つ、8タイプ全140室のホテルです。
lyfブランドの特徴の一つに、ホテルスタッフの呼び名があります。さまざまな対応やゲスト同士のコミュニケーションをサポートしたりするスタッフを「lyfガード」、支配人は「lyfチャンピオン」と呼ぶのだそう。lyf天神福岡のlyfチャンピオンを務め、今回lyf銀座東京のlyfチャンピオンに就任した井上絵梨さんに、まずは館内を案内してもらいました。
共有スペースが充実のlyf銀座東京
館内で目を引くのは、東京メトロ銀座線のカラーであるオレンジを模したという、遊び心満載のインテリアデザイン。あちこちで目にする独特のイラストは3組の日本人アーティストが「銀座」と「lyf」をテーマに描いたもので、それがさまざまなグラフィックデザインとなって館内を装飾しています。どの作品が好みかな~?と眺めながら滞在するのも楽しいですよ。
充実のシェアスペースもlyfの特徴です。フロント「SAY HI」のある2階には、電源完備のデスクや半個室のワーキングスペースなどがあるコワーキングラウンジ「CONNECT」、ソーシャルキッチン「BOND」、ジム「BURN」、そしてランドリールーム「WASH&HANG」があります。コワーキングラウンジは、宿泊者だけではなく一般ゲストも利用可能。堅苦しくない空間でPCを広げられるので仕事が捗りそうです。
lyf銀座東京のゲストルームは全8タイプ
ここからは客室をご紹介しましょう。まずは私が今回利用した「ワンオブアカインド(スタジオダブル)」から。全140室中42室と一番多いタイプのお部屋です。
部屋に入ると、銀座の街をモチーフにした壁一面のアートワークが目に飛び込んできて楽しくなります。デスクや棚に施されたビビットな赤が意外なほどマッチしていて、広さ13m2を感じさせない機能的な空間に感心。lyfチャンピオンの井上さんも「ムダがないようにうまく設計している」とおっしゃっていましたが、いろいろと工夫されているなぁという印象でした。
特に気に入ったのは、洗面台がトイレ・シャワーブースから切り離されてメインスペースにあること。それによってポップなお部屋になじむオシャレな洗面台になっています。バックライトが点くのでメイクタイムは気分がアガりますよ。
泊まったお部屋以外に、見せてもらった違うタイプの客室2つをご紹介しましょう。「オールトゥギャザー(トリプル)」は、広さ20m2で最大3名まで滞在できるお部屋です。オレンジを基調とした部屋と、銀座の街をモチーフにした壁一面のアートワークが楽しめるお部屋の2種類がありますが、どちらになるかはチェックイン時のお楽しみとのこと。
続いては、lyf銀座東京には1室しかない「トゥーオブアカインド」と呼ばれる2ベッドルームのお部屋です。ミニキッチンを備えるリビングスペースがあって、最大3名まで滞在できます。人気のお部屋なので埋まっていることが多いそう。気になる~!という人は、空きがあったら即予約を!
メゾンカイザーの焼きたてクロワッサンがうれしい朝食
lyf銀座東京の朝食は、1階のcafe&bar「REFUEL+」で提供しているモーニングセットです(1100円)。クロワッサンは人気のブーランジュリー「メゾンカイザー」のもの。ずら~っと料理が並ぶビュッフェ形式の朝食ではありませんが、サイドディッシュやトッピングが選べたりする自由度があります。宿泊ゲストだけではなく、外来でふらっと立ち寄っても同じ値段で食べることができるそうですよ。
オープニングイベント&内覧会で披露されたシャンデリアアート
この日は、東京を拠点にシャンデリアアーティストとして活動するキム・ソンヘさんが制作したシャンデリアアート「Worlds Beyond Ginza」のお披露目&点灯セレモニーがありました。
lyf銀座東京とキムさんのコラボレーションで実現したというシャンデリアは、ぬいぐるみやおもちゃなど、いろいろな小物アイテムをコラージュしたもので、キムさんが実際に銀座の街を巡って感じたインスピレーションやアイテムがもとになっています。2階シェアスペースの「CONNECT」に展示されているのでぜひ間近で見てみて!
旅行や出張で東京に来る際、いつもと違うステイをしてみたいな~という人は、この「lyf銀座東京」を選んでみては?「こんにちは」より「Hello」がしっくりくる海外のホテルのような雰囲気で(実際外国人ゲストがたくさん!)、感性を刺激される滞在ができますよ。
そして首都圏在住の人も、コワーキングラウンジ「CONNECT」利用でもいいですし、食事やお茶をしに足を運んでみてはいかがでしょうか。リモートワークやちょっとした気分転換で宿泊するのもオススメのホテルです。
アスコット/オークウッドのメディア向け事業説明会を開催
同日、オークウッドプレミア東京で開催されたアスコットのメディアブリーフィングにも参加してきました。オークウッドは2022年7月にアスコットの傘化に入っており、この日はアスコット全体とオークウッドの今後のビジネス戦略についての説明がありました。
登壇したのは、キャピタランド・インベストメント・リミテッド 宿泊部門チーフ・フィナンシャル&サステナビリティ・オフィサーのベ・シュー・キム氏と、アスコットジャパン 代表取締役社長のクリスチャン・ボーダー氏。そしてシニアマーケティングマネージャー、ブランド&マーケティングのコー・チャット・イン氏の3名。
ベ・シュー・キム氏は冒頭で「アスコットはホテル運営会社でありつつ、投資管理・開発という側面も持つ会社で、この2つの強力なビジネスモデルが強みである」と紹介。アスコットの所有する物件の8割がアジア・太平洋エリアにあり、アジア地域に強い企業であることや、M&Aを通して成長してきた過程などを発表しました。
続いて登壇したクリスチャン・ボーダー氏からは、アスコットジャパンについての説明がありました。日本は国内はもちろん海外において大きな需要があるマーケットであり、また海外のサービスアパートメントのゲストの6割は日本人や日本企業のゲストだといいます。
さらにボーダー氏は「日本はアスコットにおいてシンガポールに次ぐ2番目の主要マーケット。2022年にオークウッドが加わったことで長期滞在とホテルステイの両軸で、さらに成長している」と説明しました。