ニュース
シーズンごと訪れる“別荘ホテル”にしたい! 暖炉の火に癒やされる冬もオススメな「ホテルインディゴ軽井沢」泊まってみた
2024年1月31日 12:00
冬の軽井沢で「ホテルインディゴ軽井沢」(長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉字屋敷添18-39)のプレスツアーに参加してきました。実は私、2023年の夏にプライベートで訪れているので、今回で2回目。凛とした空気に包まれた冬のホテルインディゴ軽井沢は、静かに過ごしたい大人の別荘時間が漂い、五感が研ぎすまされたような特別ステイを堪能できました。
今回は東京から北陸新幹線を利用。JR軽井沢駅の南口からはホテル専用シャトルバスに乗って5分ほどで到着します。駅~ホテル間は3km弱あるので荷物を持って歩くにはちょっと微妙な距離。シャトルバスかタクシー利用がオススメです。
暖炉がシンボル、ロビーラウンジ
「ホテルインディゴ」は、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)が展開するライフスタイル・ブティックホテルブランドです。コンセプトは「ネイバーフットストーリー(直訳すると、ご近所物語)」。その土地ならではの文化や歴史、アート、食などの魅力を、施設はもちろんサービスの細部にまで落とし込んだホテル、といった感じでしょうか。
国内有数の別荘地として知られる軽井沢は、外国人宣教師たちがもたらした西洋文化が古くから根付いているエリア。前回泊まったときに「なんて居心地のいいホテル! 新幹線に乗れば東京からあっという間だし、別荘気分でまた来たいな~」と思ったのは、ホテルに居ながらにして別荘地・軽井沢のエッセンスを感じていたからなのですね~。
ちなみに国内には軽井沢のほかに箱根強羅と犬山有楽苑、2023年8月に開業したホテルインディゴ東京渋谷があります。
暖炉の薪がはぜる音を聴きながらウェルカムドリンクをいただいていると、気分は次第にホリデーモードに。ではそろそろお部屋に向かうとしましょう。宿泊棟は軽井沢の自然を感じられる通路を歩いた先に3棟並んでいます。
軽井沢の自然を眺めながら暮らすように滞在できる客室は全155室
今回利用したのは、ホテルの北西を流れる矢ヶ崎川に面した「スタンダードツインリバービュールーム」。バスルームから外の景色が眺められるビューバスタイプのお部屋でした。軽井沢をイメージしたウォールアートが飾られていたりと、滞在そのものが旅の目的となる、ライフスタイルホテルらしいデザイン性の高い空間です。
プライベート感を重視したスイートルームは全8室
全8室あるスイートルームも見せてもらうことができました。スタンダードルームと比べると色みが抑えられていて落ち着いた印象。ウォークインクローゼットとの仕切りを障子に見立てていたりと、ところどころに和のエッセンスも取り入れています。
スイートルームはプライベートガーデン付きで、バルコニーには景色を眺めるための椅子が置かれていました。個人的に気に入ったのは、バスルームの大きくて丸い浴槽。冬のシーズンはモノトーンな雪景色を見ながらお風呂に浸かることができそうですね。
炭酸泉露天風呂付きの大浴場も
お部屋のビューバスもいいのですが、ホテルインディゴ軽井沢には大浴場もあります。天然温泉ではありませんが、露天風呂は細かい気泡で血行がよくなる炭酸泉。タオル類はもちろんメイク落としや化粧水なども揃っているのがうれしいポイントです。寒い時期はチェックインしたら、まず大浴場に直行したくなります。
タイ発祥の名門スパで自分へのご褒美トリートメントはいかが?
スパ棟の2階には、タイ発祥の名門スパ「ザ・スパ by HARNN」があります。今回は芳香に包まれながら60分間のトリートメントを体験することができました。身体を温めておくとマッサージ効果がアップするとのことで、施術前に大浴場の利用をオススメされました。
体験した「ザ ソウルフル(60分、2万2000円)」は、アロマオイルを使ったスパメニューで、タイ古式マッサージとアロマセラピーマッサージのテクニックを融合させたオールハンドのマッサージ。ストレッチ要素も入っているので筋肉の緊張を和らげる効果も期待できるそう。
大浴場で温まったつもりでしたが、「腰や背中が冷えていますね。胃腸が弱くないですか?」とセラピストさん。一瞬で隠れ冷え性がバレてしまいました(泣)。手のひらから伝わるほどよい圧が心地よく、終わってみれば全身すっきり。至福の60分はあっという間でした。
「ザ・スパ by HARNN」では、アロマセラピーオイルとハーバルボールで筋肉の張りを和らげるシグネチャーマッサージやフェイシャルなどメニューはほかにもいろいろ。HARNNのスパトリートメントが国内で受けられるのは、ここホテルインディゴ軽井沢とANAインターコンチネンタル別府リゾート&スパのみなのだそう。
そして、この「ザ・スパ by HARNN」は宿泊者だけでなく一般利用も可能で、その際には大浴場も使うことができます。ゴルフやスキーなどで軽井沢エリアにお出かけの際に利用するというのもいいですね。
週末だけの特別体験、ロビーラウンジバー
大浴場、極上トリートメントときて、いよいよお待ちかねのディナー!と言いたいところですが、その前にロビーラウンジバーでカクテルを楽しんでみてはいかがでしょうか。毎週金・土曜および祝日限定で開催しているこのバーでは、ミクソロジストが作り出すカクテルを楽しめます。フルーツやハーブ、野菜、リキュールといった素材から好きなものを選んでオリジナルカクテルも可能。ぜひ好みを伝えて旅の思い出の一杯を!
薪火を使ったイタリアンの絶品コースを堪能
夕食はライブ感のある薪火を使った本格イタリアンを提供するオールデイダイニング「KAGARIBI」でコース料理をいただきました。アンティパスト「鮮魚のカルパッチョ」からはじまって、パスタ、魚料理、メイン、デザートの全5品(コーヒー、紅茶付き)。メインはオープンキッチンで炎が燃え上がるなか焼かれていた国産牛サーロイン。薪火によってプラスされた香ばしさが際立つ極上の一皿で、添えられた季節野菜も旨味が引き立っていました。
かしこまったフレンチや日本料理ではなく、イタリアンというのがリゾート地・軽井沢にあるホテルの雰囲気にぴったりな気がした「KAGARIBI」。コースだけでなく、ピザやパスタ、グリル料理などアラカルトメニューも充実しています。
「KAGARIBI」の朝食でパワーチャージ
ぐっすり眠れた翌朝は、夕食と同じオールデイダイニング「KAGARIBI」でビュッフェ式の朝食をいただきました。長野県オリジナル米の風さやかをはじめ、信州スモークサーモンや長野県産菊芋デニッシュ、信州味噌の味噌汁など地元食材も並んでいます。種類豊富でセンスよく並べられたホテルインディゴ軽井沢の朝食は、外国のデザイナーズホテルみたいで超オススメ!
スタッフさんが制服に付けているネイバーフッドピンバッジに注目
ホテルインディゴ軽井沢では、全スタッフをネイバーフッドホストとし、それぞれ得意分野のネイバーフッドストーリーにちなんだ絵柄のピンバッジをユニフォームに付けています。今回の滞在で目に留まっただけでも、ギターやクルマなどさまざま。
例えばカメラのピンバッジを付けていたらホテル周辺のオススメ撮影スポットなどを教えてもらえるのだそう。チェックイン・チェックアウトで応対してもらったときや、レストランでコーヒーを運んでもらったりしたときなど、スタッフさんの胸元をちょっと気にして見てみては? そこから思いがけないコミュニケーションが生まれるかもしれませんよ。
無料の館内アートツアーを開催予定
客室をはじめ、館内のあちこちにネイバーフッドにちなんだアート作品が飾られているホテルインディゴ軽井沢。今後はネイバーフッドホストが案内する無料のアートツアーを実施予定なのだそう(随時、所要時間30分ほど)。アート作品から軽井沢の魅力を感じたら滞在がさらに特別なものになりそうです。
映える蒸溜所! 小諸蒸留所の見学ツアー
チェックアウト後は、ホテルからクルマで25分ほどの長野県小諸市にある「小諸蒸留所」を訪ねました。浅間山麓の標高910mに位置する小諸蒸留所は、新たなウイスキーの魅力に出会える体験型施設として2023年7月にグランドオープンしました。
館内はショップ、バー、製造エリアなどがあります。ポットスチルと呼ばれる大きな銅製の蒸留器が2つ並ぶ製造エリア内は見学ツアー(現地予約制)でなかに入ることもできます。粉砕、糖化、発酵、蒸留……というウイスキー作りの流れの説明を聞きながら、ウィスキーの製造過程である麦汁が発酵する樽のなかを覗いたりと、なかなかできない体験にワクワクしますよ。
特に、スコットランドから輸入したというポットスチルは、色といい形といいうっとりするほどの“映える”佇まい。なんでも美術館用の照明を当てて美しさを引き立てているのだそう。
ツアーは時間によっては、蒸溜所から坂を少し歩いたところにある熟成庫の見学も。大きな体育館のような熟成庫には小諸蒸留所最初の蒸留酒が入った樽が積まれていました。熟成されることで色が付き琥珀色になるウイスキーは、その味わいの7割が樽によって決まるのだそうです。
小諸蒸留所では、実際にウイスキーを飲みながらウイスキーについて学べる体験型セミナー「ウイスキーアカデミー」なども開催中です。ホテルインディゴ軽井沢の滞在と合わせて、大人の社会科見学のような小諸蒸留所の製造ツアーはいかがでしょうか?