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日本気象協会、2024年春の花粉飛散予測。スギ花粉は2月上旬に九州・四国・中国・東海・関東甲信で
2024年1月18日 13:59
- 2024年1月18日 発表
日本気象協会は、1月18日に全国・都道府県別の2024年春の花粉(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)飛散予測を発表した。
スギ花粉シーズンは例年並みか例年より早いスタートとなる見込み。2月上旬に九州・四国・中国・東海・関東甲信の一部で飛散が開始する。近畿は2月中旬、北陸・東北南部は2月中旬から下旬、東北北部は3月上旬から中旬に飛散開始となる。
この冬は気温が高めに経過しているものの寒暖差が大きく、12月後半に冷え込む時期があったことから、花粉の休眠打破がある程度進んでいると考えられる。1月前半は気温が高めに経過したこともあり、スギ花粉がわずかに飛んでいる地域があることが確認されている。この先も寒暖差が大きく、1月下旬は寒さが厳しい日が多くなるが、2月の気温は平年より高めに推移する。そのため、2月に入るとスギの開花が進み、福岡や東京など早い所では2月上旬に飛散開始となる見込み。
スギ花粉のピーク時期は、福岡・高松・東京は2月下旬から、広島・大阪・名古屋・金沢・仙台は3月上旬からとなる見込み。ピークの期間は10日から1か月ほど続くという。また、ヒノキ花粉のピークは、3月下旬から4月上旬の所が多い。仙台はヒノキ花粉の飛散量が少なく、はっきりしたピークは現われない見込み。風が強く急に暖かくなる日があると花粉の飛散量が一気に増えて、ピークの時期が早まることも考えられるため、ピーク前から、万全な花粉対策を心がけるとよいという。
スギ・ヒノキ、北海道のシラカバ花粉の飛散量は、例年に比べると、九州から東北のほとんどの地域で、例年並みか例年よりやや多くなる。北海道は非常に多い見込み。前シーズン(2023年)と比べると、九州から東北南部の多くの地域で前シーズンより少ないが東北北部と北海道は、非常に多くなる見込み。
各地域の花粉飛散傾向は、例年に比べると、四国・関東甲信は100%と例年並み、九州・中国・近畿・東海・北陸・東北は120~140%とやや多い、北海道は200%以上と非常に多い予想となっている。前シーズンと比べると、四国・中国・北陸・関東甲信は50~60%と少ない、九州・近畿は70%とやや少ない、東海は90%と前シーズン並みの見込み。東北は150%と多いが地域によって差が大きく、東北南部は少なく、東北北部は非常に多いという。北海道は600%以上で非常に多い見込み。