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#ワークマン女子、全国400店体制へ向け出店攻勢。女性向け製品は当面値上げなし

2023年12月22日 発表

「#ワークマン女子」路面店の出店が攻勢

 ワークマンは、「#ワークマン女子」路面店を2024年9月から全国400店体制に向けた出店攻勢をかけると発表した。

「#ワークマン女子」路面店は、2024年年9月~11月の秋冬で23店舗を出店する(予定)。この3か月間の出店は2020年10月の1号店の誕生以来、4年間の路面出店数(25店)同等で、今後は毎年30店程度を新規に展開していく計画だという。

 女子店は、これまで毎年20〜30件を出店してきた主力の「WORKMAN Plus」店を引き継ぐ形になり、出店の主役の「世代交代」が実現。Plus店は6〜7割が作業客で残りが一般客だったが、個人の作業客向け市場はすでに取り尽くし気味となり、出店も先細りになっていた。一方、女子店では作業客向け製品を扱わず、一般客の女性と男性の比率は6対4となっている。

 同社は、女子店で勝負に出るために、女性製品は出店が軌道に乗るまでは値上げをしない方針だという。女性製品以外については、ごく少数の赤字PB製品の価格改定を2024年7月から行ない、ほかのPB製品は時間をかけて改廃を行なう予定。価格改定後も「業界最安値は死守する」としている。

 出店攻勢をかける背景に、ショッピングセンター、スーパー、ホームセンター敷地内の女子路面21店と女子単独路面2店の全店が好調で、収益性でも既存店のレベルまで近づいてきたこと、女子路面店の盛況ぶりが業界で話題になり、活性化の切り札として出店要請が急増したことなどがあるという。同社のショッピングモール内出店のすべてが直営店となっており、出店数を制限していることから希少価値が出ている。その流れで、女子路面店もSC、スーパー、ホームセンターからの出店要請が急増している。